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ミスチルが嫌いと言えない日本が嫌いと言えない僕と君。

 僕はミスチルが大嫌いである。「Mr. Children」。理由は腐るほどあって、翻訳したら「子供オジサン」じゃないかとか、リフ考えるのが面倒だからアコギでジャンジャンやってるだけの曲とか、取り敢えず泣きのフレーズで7thコード、歌詞も適当に「永遠」とか「夢」とか「愛だ恋だ」とか頭の悪い言葉を並べておいて、いかにもジャパニーズポップスの王道ですみたいな顔がムカつくとか、要するにあいつらが日本の音楽シーンをダメにした諸悪の根源であるのは間違いがないのだが、まぁ、それはいい。そもそもあのボーカルの歌い方がキモくてダメ。薄っぺらい曲も歌詞も、僕も君もミュージシャンになれんじゃね? とバカの拡大再生産に寄与したことも罪深い。

 そして「ミスチルが嫌い」と表明すると、必ず「俺は好きだ、私は好きだ」みたいなことを言われる日本が最も僕は嫌いなのである。誰か助けて。

 お前らよく考えろ。例えば、僕が「マツコ・デラックスが嫌い」と言ったところで、ふうん、としか言わないだろう。(僕はフワちゃんが好き。)
 なぜゆえ、ミスチルの時だけ「俺は好きだ!」と顔を赤くするのか教えて欲しい。なんで、なんで。あなたが好きだから、僕もミスチルを好きにならないといけないの? ねぇ、なんで。

 そしてこれはとても大切なことだが。

「あなたが好きなミスチルを、僕は大嫌いである。だからと言って、あなたを嫌いではない」。

 その前提に立てないのは、なぜなんだ? 僕が糾弾されるのはなぜ。

 じゃあ、あれか。お前の嫁を僕も好きにならないといけないのか。
 それは是非に勘弁していただきたい。実に嘆かわしい、あの女はキツイ。
 あんまり安いことは言いたくないが、これが世界的に有名な日本仕草、これが噂の「同調圧力」というやつですか、That's right?
 よく言われることだが、議論のできない日本人。あなたの意見や考えを否定したからといって、あなたの人格は否定していない。
 バカは風邪をひかないのではなく、風邪をひいても気付かないのがバカ。
 というようなことは、散々にSNSの海外クラスタでは言われ尽くしたことなので、僕が語り直すのもあれだが、とにかくそういうことだ。

 乱暴にまとめるが、「僕が大嫌いなミスチルを大好きなあなたのことを、僕は大好き」だということ。
 分かった? そうか、大変よろしい。
 ただし、断っておくべきことが一つだけある。

 僕は日本人が大嫌いだ。 I hate Japanese!


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