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言葉にしたら


頭と心でぐるぐると考えている時、どの言葉が最適かを考える。考える前に言葉にしてしまう事も往々にあるけれど、1人の時に感じた感情はその瞬間伝える相手がいないからこそゆっくりと頭と心で言語化しようと試みる。

ただいつもしっくりこない。いや、しっくりきてはいけない、と思い止まっているのかもしれない。1人の時にぐるぐる考えている事なんて大抵良くない事だし、それでいて繊細な感情だから、最適な言葉に出来ないまま言語化する事で本来の感情ではなく言葉通りの意味になってしまうような、そんな感覚がある。

例えば、「死にたい」に類似する感情を抱いたとして、頭の中で最適な言葉を探して、最適っぽい言葉をその感情に当てはめて言語化すると、「死にたい」に類似する感情だったのに「死にたい」に訳される、みたいな。

自分の中で言語化できない感情を、言葉にしたらその感情の本来の意味は失われてしまう気がして、あるいは「死にたい」と思わないようにしてたのに「死にたい」に類似する感情を抱いてしまい、それを「死にたい」と表現する事で、本当に死にたくなってしまうような気がして、言葉にする前に「違う違う」と首を振り、言語化できない感情を言語化できないまま心にしまう。

その感情に答えはないかもしれないし、当てはめていくしかないのかもしれない。出来るだけ語弊が生まれないように、大切な人にはちゃんと言葉にしたい。言葉を尽くしたい。

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