出口を1つしか持たない人が孕む危険性
今振り返ると「もっと違うやり方があったなぁ」と反省することがある。
フリーランスとして仕事をし始めた時、自分の武器は1つしかなかった。SNS運用代行という、強いのか弱いのかも分からない武器。たった1つの武器を携え、自分の生活を守るのに必死だった。
当時はコロナ禍真っ只中。Zoomを使い、1日に何人もの人と話をしていた。
今なら分かるが「売りたい!」が強すぎるあまり、強引に話の出口をSNS運用の話に持って行っていた。
「それってSNSだと〜〜」「ちなみにSNSでは〜〜」「今後SNSは〜〜」
人によっては迷惑だと思う人もいただろう。
出口が1つしかないと、視野が狭まり会話が広がらない。1回しか話さない相手だとまだ良いが、何度も話す人の場合「またその話かよ」と思われる危険性を孕んでいる。
本来、話をする中で適切な解決策を提示するのが自然。発信に困っていればSNSの話をすれば良いし、業務効率化を目指しているなら便利ツールの話をすれば良い。
マインドマップのように幅広く広がるはずなのに、全て1つに終着するほどつまらないものはない。
出口が1つしかない人の弊害として、アイデアの芽を共有しにくいことも挙げられる。雑談ベースで話されるアイデアの芽。
「こんなのがあれば良いと思うんだけど」とか「今こんなことを考えていて」みたいな、ラフな会話。
いろんな広がりを出せる人とはアイデアが深まるが、出口が1つしかない人はアイデアが深まりにくい。持っている1つの武器に繋がってしまうから。
「あの人に話をしても〇〇の話ばっかりになる」と思われたら結構しんどい。〇〇の話題について相談はされても、それ以外の話が来なくなってしまう。まさに、みすみすチャンスを逃している状態である。
過去の僕は“出口1つで視野狭まりマン”だったため、痛いほど分かってしまう。
プライベートも仕事も、会話の選択肢は多い方が良い。相手に合わせて話を展開できる方が、人として求められるだろう。
また、1つの武器や業界だけを見ていると、自分の能力も上げにくい。
視野を広く持って柔軟に。多種多様な掛け算をすることで、自分独自の色が出てくるはず。変に絞りすぎず、柔軟な考えを持って仕事をしていきたい。
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