見出し画像

日々是雑感2021/10/20

転職活動中に郵便を使う機会が増え、それにともない封筒を使う機会が増えた。至極普通のことであるが、封筒にもさまざまな規格がある。A4をそのまま入れる角形2号や角形20号はこれからも本当にお世話になる。さまざまな規格がある封筒の中で自分が好んで使うのは洋形の封筒である。

洋形の封筒、それだけでも何か特別な郵便が届いた感じがするのである。一般的には普通郵便で良く使われる長形3号の短辺に綴蓋のある封筒を良く目にする。縦向き横向き、縦書き横書きどっちでもいいが、個人的には長形3号のような短辺の綴蓋はどうも馴染まない。普通に使う分にはいいが、何か気に食わないというか、落ち着かないのだ。

洋形の封筒とは長辺に綴蓋のある封筒である。言わずもがなではあるが、封筒にも規格がある以上洋形と表記せざるを得ない。だが、長形の封筒とは入れる時の安心感が格段に違うのだ。

洋形の封筒を使い出したのは高校の頃、博識な女性の先輩に手紙を送ったのがきっかけである。その先輩とは今は音信不通だが、その洋形封筒がきっかけでさまざまな郵便物をそれで送った。

仕事でもその洋形の封筒があったのを覚えている。ある都市型シティホテルでアルバイトとして勤務していた頃、外国人に馴染みのある形の封筒をということで洋形の封筒を使用していた。その封筒の格調の高さは今でも記憶に残っている。色味が良かったのだ。白地に紫や金をあしらった特注の封筒、それはそれでカッコよかった。

しかし、時が進むにつれて郵便を使う機会は本当に限られるようになってきた。ましてや、郵便料金も値上げで端数が中途半端に感じるようになってきた。メールやSNSが便利になって、デジタル上のコミュニティが形成されて、手書き文字独特の温もりは消えていった。あのドキドキ感は一体なんだったのだろうか。

この1週間封筒や郵便切手を購入していく中で、突然思い出した。洋形の封筒で手紙などを最近送ったことがない。最近洋形2号と洋形長3号いう封筒を見つけて衝動買いしてしまった。あの手書きの有り難みを味わいたいために。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?