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置かれた酒を飲みなさい


どうもこんばんは!

この前にはじめて投稿した記事には多くのリアクション(スキ2 閲覧29)ありがとうございます

この数で2個目の記事を書こうっていうんですから豊田章男から燃費の良さの秘訣を聞き出される日もそう遠くはないかもしれません

今回はぼくがnoteを始めるに至った主題でもある「好きなお店」について拙筆ながら書いていこうと思います

ぼくは20歳で実家を出て、はじめての一人暮らしに阿波座という街を選びました
大阪市民の足でもある地下鉄が2本交差する駅であり、就活生が出口を迷う駅ランキングでは梅田駅を抑えて1位(ぼく調べ)の本町駅には1駅という好立地な場所です

阿波座駅(中央線ホーム)

はじめての一人暮らし、芽生える責任感、そして胸が躍る解放感。しかし"暮らし"というものの具体性を未だ知らなかったぼくが過ごした日々はディスアドバンテージとの戦いでした

マンションに駐輪場がない
自転車をメインウェポンに戦うぼくにはかなり厳しい条件でしたが、まぁ何とかなってました

インターホンがない
夜勤明けで寝ていたら忙しい配達員さんのドアをノックする音で目が覚めたことがよくありました
またモニターも勿論ないので、NHKなどの招かれざる客が来た時は玄関を開けて確認する必要があるため、こっちは対戦相手がわからないまま常にリングに上がらされるようなものでした

浴槽の角が1つ足りない
当たり前のことを聞いて申し訳ないんですが、浴槽って四角いですよね?もしくはUBではない大きいお家だったりすると楕円形だったりするのかな?
うちですか?ふふふ、うちはね、三角でした♪

網戸がない
これはこの家に5年住んだ時に付き合い始めた彼女に言われて、住宅にとって限りなくマストに近い装備なのだと初めて気付きました。それを指摘してくれた女性が何を隠そう、今の妻です

そもそも金がない
これは今でも大きく改善はされていないのですが、この頃は特にひどかったです
給料日当日にしかお金がないので給料日の翌日はもう次の給料日前やろ?という感じでした


と、好きな店を紹介するといって話が主にぼくの住んでたカス物件の文句に脱線してしまいましたが、そんな阿波座の暮らしの中で一筋の希望の光のように差し込んでいたアドバンテージも一つご紹介させてください

それが今回のテーマになるお店である、
強い酒、濃ゆい珈琲、リュクスな音、ゆるい時間、京町堀のローカル珈琲酒場『Coffee & Bar LUPIN』です

ルパンのInstagram

坊主頭に濃ゆい髭、黒いゆったりとした服で目つきは優しくも鋭い、そして歯切れ良くハキハキ話す"ルパンさん"と呼ばれるマスターが一人で切り盛りされているバーです


正直ここから書くことは見る人によっては賛否両論あると思います
どれくらいかというと、PKで蹴る前のボールに水をぶっ掛けるくらい賛否両論あるかもしれませんが、ぼくはこのお店が大好きだということを常に念頭に置いて読んでいただきたいです

この前の記事は読み返してみても文字が大名行列を成している上にほぼ僕の身の上話で、身内以外はまぁ読めるようなものではなかったので、今回はその反省を踏まえて箇条書きでいきたいと思います(身内も読んでないぞというツッコミは一旦ステイしてもろて)

1.よく閉まってる

はい、一つ目にこれは飲食店の評判を書く上でまぁ危ないことだとは思います
いえもうほんとアンチとかネガキャンとかではないんです
一応ご本人が編集しているであろう食べログではオープン時間は20時になっていますが、ぼくが阿波座に住んでた頃に20時に空いてる可能性は体感5割ほどでした

オープンが遅れる理由として聞いてたものは
・阪神戦が白熱してた
・疲れていた
・そもそも理由はない
などがありました

いいえ、いいんです
閉まってるならまた明日来たらいいんです
これが阿波座に住むアドバンテージです

しかしそんな中でもボーナスイベントが起こる時があります
ルパンはお店の外にシャッターがあるのですが、そのシャッターが10cmほど開いているとイベント発生となり、そこからシャッターを完全に開き、中にカウンター席をつなげたところにルパンさんが横になっていれば激アツ演出です

続けて
「ルパンさん、今日開いてますか?」
と聞いて

「いま丁度開きました」
と返答がくるとビッグボーナス確定、ルパンに入店することができます

「ごめん、今日ほんましんどくて」
と返答がくると純ハズレになります、大人しく帰りましょう

(※あくまで関係性ができてからの個人的な体験なので、無闇に真似ることを推奨しているものではありません)


こうして店に足を運ぶだけでこちらの射幸心を煽ってくる、本当に素敵なお店です

ただ、ただですね!ぼくは阿波座を離れてもうすぐ4年になるんですが、そうなるとこのよく閉まってるというデメリットはかなり重くのしかかってくるんですよ
今では半年〜1年に一度ほどしか行かなくなったんですが、引っ越してからの実績としては4発4中です
開いてるんです、ルパンが。甘デジです
(追記:7/14現在ではお店のインスタに定休日が月曜日と記載されています)


2.お酒が飲めなくても楽しめる

これはシンプルにいいやつです
「私が気になってる⚪︎⚪︎くんってどんな人?」って友達に聞いたらば「家族を大切にする人だよ」って返ってきた時くらい非の打ち所がないですよねぇ!?
そもそもぼくもお酒が得意ではないんですが、珈琲酒場と謳うだけあって、エスプレッソを使ったメニューはしっかりと揃えてくださってます
また、お酒に詳しくない奥さんを連れて行った時も「炭酸は苦手で、好きな味はこんなの、苦手なのはこんなので〜」みたいな曖昧なリクエストでもそれに応えたお酒を出してくれます
ルパンさんも「珈琲だけでも全然OKです」とよく仰っているので、お酒強くないんだよなぁって方でもハードルは決して高くないんじゃないかと思います


3.いい加減である

また雲行きが怪しくなってきた
これは1に通じるところもあるんですが、ぼくが通い出した頃は定休日が決まってたんですよね
たしか月曜日か火曜日かだったと思います
ある月の真ん中ごろにその定休日を外して行ってみるとルパンが閉まってたんです
それ自体は別に特別なことじゃないので、その2〜3日後に改めて店に行った時に
「ルパンさん、この前定休日じゃなかったのに閉まってましたね」
と言うとルパンさんは
「あ〜ごめん!もう今月は定休日も休み無しで開けるから!」
と言ってその次の日には閉まってました

さすが俺たちのルパン!
俺たちに出来ないことを平然とやってのけるッ 
そこにシビれる!あこがれるゥ!

けれど逆にぼくがルパンさんに迷惑をかけたことも一度や二度ではありません
トイレで便器に飲み食いしたものを分けてあげたり、ベロベロで入店して飲んだことないお酒を頼んで一度も口をつけないまま1時間寝ていたり、連れて行った後輩がぼくの監督不行届でカレーを注文した後に飲み物を聞かれ「水でいいです」と答えたりと、迷惑をかけた話をし出せば枚挙に暇がありません

ルパンに通って、一方的な赦しなんてない、相手に赦された分だけ相手を赦そうという、人間としての相互の歩み寄りを学べた気がしました
いい加減なところもあるけれど、それが良い加減ってことですね



4.酔っても変わらない

これはお酒に呑まれると気が大きくなりがちなぼくはけっこう憧れたりするんですが、それも良し悪しだなと思ったエピソードがあります
前の職場にいるとき、一時期不眠症のような、夜になっても全然眠れない時期が数ヶ月ありました
その日は7:30出勤の早出を次の日に控える日だったのですが、布団に入っても眠りにつけず気づけば外は明るくなっていました
時間的にそこから寝ては寝坊することは必至なので、身支度を済ませてからその当時5時まで開いていたルパンにお邪魔して、エスプレッソでもぐびっと飲んで始発で出勤しようと思い立ち、まだ薄暗い街の中を歩きお店に向かいました
店内にはぼく一人で、時間は確か4:30頃だったと思います
この時間に誰もいないのに閉めないんだなと思いつつ、ぼくは珍しくもこの時間に来た理由と、この後に夕方まで仕事が控えているためエスプレッソを飲みたいことを伝えました

「うんうん、そうなんやぁ。じゃあこれ一緒に乾杯しよか」

出てきたのはルパンさんの大好きなお酒であるペルノーが入ったショットグラスです

あ〜これはルパンさんやってるなぁと思いつつ、まぁ出されてしまったし、こんなことも後々笑い話になっていいかと思い、二人で一気にそのグラスを飲み干し、矢継ぎ早にチェイサーのオレンジジュースも飲み干して目ん玉かっ開いた状態で仕事に向かいました

仕事中はデンプシーロール覚えたて?というくらいフラフラになりつつ何とかこなして帰り、その日はさすがにぐっすりと寝られました

後日またルパンに行き、その日のことをわざとらしく悪態ついてルパンさんに伝えると、ルパンさんはぼくとペルノーを飲んだことやぼくが話したことどころか、そもそもぼくが来たことも覚えていませんでした
驚きと同時にぼくはとても感心しました
そんなに記憶が完全に抜け落ちるほどお酒を飲んでいるのに、ぼくにそのことを全く悟らせず、そしてまたルパンさんもルパンでの佇まいとして何ひとつ欠けることなく仕事をしていたんです
どんな状態でも店を開けてからは最後まで立っている、武蔵坊弁慶のような頼もしさがありますね



と、こんな感じでルパンの魅力(?)を紹介してきましたが、まだまだ書ききれてないことのほうが多いくらいです
これもまた書き終わってみると身内にしか通じないようなオナニーセンテンスになってしまった気がしますが、バーが好きな方、誰かと話したい方、近くにお住まいの方はぜひ一度Coffed&Bar LUPINに足を運んでみてください

ルパンに行ってみたくなったという方はスキを、ルパン閉まってたよという方はコメントのほうドシドシお待ちしています

またこの記事についてCoffee&BarLUPIN(以下ルパンとする)様から削除依頼があった場合、こちらはすぐに削除した後、徹底的に謝る用意があります。ルパンさん、ごめんなさい!!!

いつも最後に飲むフラフィ(ホットミルク+蜂蜜)

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