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「楽しいことは楽ではない」と10代に知れたことは大きい。

個人的に、私を構成する大切なひとつの考えとして、「楽しいことは楽ではない」という感覚があります。これを10代に感じ始めたことは、とても大きかったように思います。

「楽しい」も「楽」も、人によって感じ方が違うので、言葉にするのはとても難しいことでもありますが…

高校生の私は、常に中の下くらいの成績(笑)。バドミントン部に所属し、レギュラーになったことは無いけれど、応援の声だけは中学時代からほめられたものでした(笑)。


何をやるにも、思考⇔行動を止めないこと。

1.部活動
2.文化祭、修学旅行
3.日々の生活、勉学

1.部活動
自分たちでメニューを作り、日程調整や試合の選手選出など、マネジメントを行っていました。顧問の先生の口癖が「私はメニューを作るような、やる気のある顧問じゃない」という言葉だったからです(笑)。

顧問やコーチがメニューをたてている学校が多いようですが、試合や練習から自分たちの苦手を分析して、日々メニューを作っていました。最高学年内で日々担当を回していたので、人によって色が出るのも面白いところ。

私はメニューを作ることがかなり好きで、鬼メニューの先輩と呼ばれていたのですが(笑)、基礎的なもの・体力的に厳しいもの・ゲーム性のあるもの等を織り交ぜ、グループを作る練習は、チーム構成もできる限り変化を加えていました。

押すことを見据えて、時間が考えた通りきっちり終わった時は、ついガッツポーズ(笑)。

引退の時に、先輩のメニューが一番好きでした、と言ってもらったときは、本当に嬉しかったなぁ。

選手選出なども自分たちで行っていたので、しんどいこと気まずいこともあったけれど、その分本番の団結力も強かったように思います。

私たちの学年が引退するときには、顧問の先生にも火がついていて、一緒に伴走してくれる人になって、みんなで号泣するという青春の一コマもありました。


2.文化祭、修学旅行
文化祭は、期末テストの後に行われるのですが、直前のテスト期間はなんと、いつもの1.5倍速くらいのスピードで授業が進みます(笑)。予習ももちろんそのスピードで、それをこなしながら、文化祭に向けても少しずつ準備が始まります。

テストが終わったら、(確か)丸々一週間、文化祭の準備だけをできる期間になります。三学年が縦割りの1チームとして、映像(短編映画)制作やマスゲーム、学校の装飾を行い、またクラス模擬店や有志の発表など、やることは盛り沢山。

午前中はクラスで話し合い、午後からは有志のオーディションと部活動、終わり次第クラスの装飾と買い出しと…みたいな日々です。最高学年は、後輩たちの指示や練習場シフト管理なんかも分担して行っていました。

修学旅行では、グアム大学での発表がありました。修学旅行にいくまでに、「探求」という授業を行うのですが、グループで小さな研究を行い、それをまとめて英語でプレゼンする、というものです。

私の班は、ゴーヤの苦みを抑えるのに何が適切か、というテーマで(笑)、ゴーヤチャンプルを作るときに、出汁を使ったり、砂糖・塩でもんだり、という研究でした……内容はさておき。笑

翌日は、島で一日マリンスポーツをして、夜はプチ文化祭。各クラス・有志のステージ発表が、ライブのような構成で行われます。そういえば、バドミントン部はオーディションに落ちました。。笑

寝る時間には、禁止されている他フロアに遊びにいくという、もはやお約束も、きっちりやったような気がします。笑

3.日々の生活、勉学
決して勉強ができる部類にはいなかったのですが、「わからない=恥ずかしい」という気持ちを早々に捨てることが出来、がむしゃらに勉強にも向き合いました。自分でやってみてわからないことがあれば、先輩、友達、先生、誰にでも頼りました。

同級生も馬鹿にせず教えてくれて、いい先生も多く、もがきあがき、自分なりに前に進もうとする頑固さは、ここで培われたのだと思います。


全力でやるから、楽しい。

私の通っていた高校では、「マネジメントの重要性」「それが当たり前である大切さ」を教えてもらったと思っています。

予習の出来に厳しい学校で、自分の忙しさや苦手を考えて進めておく等、自分自身に対しても、そう。

文化祭や探求授業、特に部活動を通して、人と一緒に動くことに対し、現状を考え、自分たちが実現したいことに対して今何が必要なのか、を考える。行動して、次の問いをたてる。そして、それを当たり前にする環境においてもらえたことは、本当に幸運でした。

マネジメントや段取りを考えることは、現状を把握し、具体的にどんな作業や仕事や材料が必要で、誰がどれだけ時間がかかるのか、知らないと(考えないと)出来ません。グループにおいては、人の特性も考えないとうまくまわらない

目的と手段、なぜそれが必要なのか考えているから、より効果が出るように行動しようとする。失敗することは日常茶飯事ですが、自分たちなりに考え、ロジックを持って行動しているから、失敗するとむしろ次に進むことが出来る。全力で挑む重要性と楽しさはここにあります。

そして、やるべきこと、やると決めたことに、しっかり力を注ぐ。

部活動でも強いチームが多かったのは、この考えが根底にある人が多かったからではないかと思います。生徒それぞれが考えているから、同じ目標に向かって、やるときはやってやろうぜ、という団結や切磋琢磨が出来る。

よく遅刻するけどトレーニングの質が高い人、すべてに真面目に取り組むけれど少し時間がかかる人、朝練は来ず家で素振りをする人。放課後の部活以外は来ないけどメキメキ強くなる人。

誰が、どう努力家なのか?"凄い"のか?”強い”のか?
どんな風に報われたら、それはその時間や価値に値するのか?

努力や頑張りなんて、千差万別。また、モチベーションを保ち継続するのは難しいもの。自分の現状を目の当たりにしたり、思ったように進まないなど、基本はしんどいことの方が多いのかもしれない。

でも、同じものに価値を感じる人がいるなら、一人きりでやるよりもハードルが低い気がします。

そしてやっぱり、自分と向き合い、誰かと話し、動き、積み重ねていくことは、きっともがきあがくからこそ、私にとって楽しい。

心身ともに大きく変化する10代という時期に、一人ひとりが意味を考えて行動する、かっこいい同年代に出会えた。努力が恥ずかしい、勉強・まじめがださい風潮はなく、まっすぐにやりたいことに突き進む人たちに囲まれた、最高の高校時代でした。


今では、高校の時よりもやることも考えることも増えて、以前にまして色々難しい。でも、くだらないことも真面目なことも、自分がやると決めたなら、意義を見出し楽しんで、真剣に取り組める自分でいたい

…とはいえ、この大切さを知りながら、いや、知っているから、難しいなぁと思う日々でもありますけどね。笑


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