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放課後等デイサービスの5領域を分析してアセスメントツールを作る「健康・生活」編①

こんにちは。
パパで福祉人の「まる」です。
アセスメントツールを作る計画「健康・生活」編を紡いでいきたいと思います。

放課後等デイサービスの健康・生活とは?

放課後等デイサービスを利用できるお子さんの年齢層は広いです。
6歳から18歳まで。
この12年の幅はとても大きく、45歳と52歳の12年とは密度が違います。
もっと言えば、0歳から6歳のこの6年はもっと密度が濃いと、わたくしは認識しています。
密度の濃さは別のページで語りたいと思います。

ではまず、国が考える放課後等デイサービスにおいての
「健康・生活」を確認していきましょう

(ア) 健康・生活
ねらい
・健康状態の維持・改善
・生活のリズムや生活習慣の形成
・病気の状態の理解と生活管理
・身体各部の状態の理解と保護
・障害の特性の理解と生活環境の調整
・生活におけるマネジメントスキルの獲得

支援内容
・健康状態の把握
健康な心と体を育て自ら健康で安全な生活を作り出すことを支援する。また、健康状態の常なるチェックと必要な対応を行う。その際、意思表示が困難であるこどもの障害の特性及び発達の過程・特性等に配慮し、小さなサインから心身の異変に気づけるよう、きめ細かな観察を行う。
・健康状態の維持・改善
障害により運動量が少なくなったり、体力が低下したりするこ
とを防ぐために、日常生活における適切な健康の自己管理ができ
るように支援する。
・生活リズムや生活経験の形成
睡眠、食事、排泄等の基本的な生活習慣を形成し、健康状態の維
持・改善に必要な生活リズムを身につけられるよう支援する。ま
た、衣服の調節、室温の調節や換気、感染予防など、健康な生活環
境への配慮を行う。
・病気の状態の理解と生活管理
医療機関や保護者と連携を図りながら、自分の病気の状態を理
解し、病気の状態を維持・改善をしていくため、自分の生活を自ら
管理することができる力を育てていけるよう支援する。
・身体各部の状態の理解と保護
発達の段階に応じて、身体各部の状態や補助機器を用いる際の
留意点等を理解し、自らその部位を適切に保護する力を育ててい
けるよう支援する。
・障害の特性の理解と生活環境の調整
自らの障害にどのような特性があるのか理解し、それらがおよ
ぼす生活上の困難について理解を深め、その状況に応じて、自己の
行動や感情を調整したり、他者に対して主体的に働きかけたりし
て、より学習や生活をしやすい環境にしていくための支援をする。
・構造化等により生活環境を整える
生活の中で、様々な遊びや体験の機会が適切に得られるよう環
境を整える。また、障害の特性に配慮し、時間や空間を本人に分か
りやすく構造化する。
・生活におけるマネジメントスキルの獲得
自分で何をするかアイデアを出しながら、自分の生活をマネジ
メントすることができるよう、こどもの意向を受け止めながら、自
分で組み立ててできる行動を増やしていけるよう支援する。

【参考資料3】児童発達支援ガイドライン等 (cfa.go.jp)

引用した文章はR6年3月28日の「こども家庭審議会障害児支援部会」で出された、児童発達支援ガイドライン(素案)になります。
本記事を書いている時点で、完成版が子ども家庭庁より示されていませんので、こちらの素案をもとに検討を深めていきます。

健康状態の把握

健康状態を把握すると文字で表されたとき、具体的に支援者は何をすべきなのでしょうか?考察をしていきます。

①バイタルチェック
放課後等デイサービスでは感染症防止対策を各法人定めることとなりました。この事と、お子さんの安全を守るために放課後等デイサービス職員は以下のことを確認することが必要と考えられます。

  • 体温

  • 咳の有無

  • 鼻水有無

  • のどの痛みの有無

  • 倦怠感がある

この内容は、通所するたびに確認する基本的項目であり個別支援計画にはならないでしょう。
ただし
重度心身障害児・重度知的障害児など、自ら自身の体調について
言語、ないし非言語、本人なりの方法を用いて周囲の支援者に伝えられない児童の場合、きめ細やかな観察は支援上必須な項目になりえます。
とくに医療的ケア児童の場合、一般的なただの風邪から重篤化しやすい児童もいることを考えると、支援者が直接おこなう発達支援・訓練を実施する前に必ずやらなければならない事項となり、個別支援計画の優先順位は非常に高いものになるとみてもよいかと考えられます。

この項目で何をアセスメントするのか

  • 自分自身の体調を伝えることができるか

    1. 言語で伝えられる

    2. 非言語を含む独自の方法で伝えることができる

    3. 特定のツールを用いることで伝えることができる

    4. 介助者が必要な項目に沿って確認することが必要になる

このアセスメント項目で、お子さんの状態が「4」であった場合、具体的な支援計画として
検温をするとか、ボディーチェックをいつするとか、
保護者と連携を図り体調を把握するとか、
お子さんの状態から必要に応じて家族に伝達し降所確認をするとか、
事前に家族と話し合ってどのような状態にあった場合こうする、などの
計画を立てることがよいと考えます。

そして言語で伝えられるを阻害する因子が
前述では、重度知的などを想定しているようなことを記載しておりますが、
そのほかにも、

選択性かん黙(ICD-10 F94.0)
性格特性上正しく伝えない
身体的機能障害

などの可能性も十分に考慮した記録を残す必要もあります。

最後に

今回の①はここまで。
今後②、③と続けて考えをまとめて行きます。
noteにはコメント機能があったかどうかまだ把握できていませんが、いずれは色々な方の意見も参考にしてアセスメントシートを作り上げたいなと、思っています。(╹◡╹)

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