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【ALIVEとわたし】さきさん(田中 紗季さん)


●ALIVEでの時間は、さきさんに何をもたらしましたか?


 
「たった3ヶ月、しかも大人同士で、こんなに仲良くなるんだ!」
それが本当に驚きで、こんなに深い関係性になるとおもっていなかった。
 
この研修内でチームメンバーとリアルであったのは、たった3回。なのに、とても深くかかわる。
 
限られた時間の中で、チームでひとつの目標へ本気で取り組む。
自然と自己開示をする。うわべではない話をする。
 
時間なんて関係ない。ひととの関係性は短い時間でも深く創ることができる。
 
この気づきは、どんなことでも一緒だと感じた。
 
たとえば商談。1時間、一方的にこちらの話をしても買ってもらえない。
1時間で相手のことを本気で知る。何に困っているか本気で聴く。
同じ時間でも向き合う姿勢で、相手も自分も感じることがまったく異なる。
そこには時間は関係ない。
 
一方で、濃密に時間を過ごすことは体力をつかう。頭もつかう。
ALIVEの3ヶ月は本当に疲れた。
 
でも、過ごした時間は関係なく、人との関係性を作れることに気づくことができた。
 
経験しないと分からない。
言葉で伝えても、伝えられた側は「いやいや、ほんとうに?」となる。
言葉だけでは上手く伝えられない。
 
この貴重な経験ができたことに感謝している。
 
 

●どんな3ヶ月間だった?


 
本当に、楽しかった。そして、忙しかった。
 
日々の仕事をしながら、もうひとつALIVEのプロジェクトをかけもつ。
しかも、はじめましての社外の人とすすめていく。
 
「ごめんなさい。ミーティングにおくれます。」
その一言を伝えることが、最初はすごく怖かった。
 
迷惑かけちゃいけない。そういう意識がつよかった。
 
つかれたなぁーというのは、ぶっちゃけある。
それだけ気を遣っていたから。
疲れたけど、日常では感じられない経験や社内の人とではないからこその気づきがあった。
 
だから組織に持ち替えられる気づきもおおかった。
新しい側面を感じられる。経験して良かった。
  

●印象に残っているシーンは?


 
3月あたま。自組織の仕事も来期の計画でいそがしかった。
ALIVEもSession4(3/21~22)が迫っている。
どうしても忙しくて、チームメンバーと約束した宿題ができなかった。
 
でも、
 
「ごめんなさい」
 
勇気をもって正直に伝えた。
 
一緒にやっていたメンバーも忙しかった。
私の一言をきっかけにみんなから弱音がでてきた。
 
安心安全。チームの雰囲気。できないことを出来ないといえる。言ってもいいと思える場所。
精神的に安心しているとパフォーマンスもあがってくる。そう感じた。
 
本当はやりきりたい。「ごめんね」なんか言いたくない。
 
言うのか言わないのか。本当に悩んだ。できない自分を見せるのが嫌だった。
みんなへのLINEは3回も書きなおした。
びくびくしながら送信ボタンを押した。
 
返信はびっくりするくらい直ぐに返ってきた。
思わず涙ぐんだ。とにかくホッとした。
 
「できなくてもいいんだよ」、と言われるけど、簡単に弱音は吐けないもの。
言えるかどうかは、チームの雰囲気からきまると思う。
 
最初は迷惑をかけるのではないかとおもって躊躇した。
でも、迷惑をかけなかった。
むしろ、自分も楽になったし、チームのみんなとも本音を言い合えるきっかけになった。
 
 

●素敵なチームメンバーと迎えたSession4。最終プレゼンの結果を聞いてどう思った?


 
1位はとれなかったけど、結果に対して悔いは一切ない。
あの提案は、いい意味で私たちの限界だったと思えた。
限界値のところまでやりきれた。そう感じた。
 
そう思えるくらい、たくさんの時間もかけた。
メンバー誰一人として置いていくことなく、
全員が「これでいこう!」と思うことができていたと思う。
 
そう思えるまでに私の中でもう1つ大きな出来事があった。
 
最終プレゼンの前々日。迎えた最終打ち合わせ。
私が作った台本を発表者のAさんが通し読みをしてくれた。
読みなれていない台本をAさんが言葉に詰まりながら読んでくれている。
時間は夜の23時。もうプレゼン当日まで時間がない。
 
そんな状況で私はみんなにこう伝えた。
 
「わたしに発表者をやらせてください。」
 
発表者はAさんと決まっていた状況。
私が役割を奪うことになってしまうのではないか。
葛藤もあった。
 
そんな思いとは裏腹にみんなは私の話に真剣に耳を傾けてくれた。
チームの最適を考えたときに、私が発表するという結論に辿り着いた。
 
いままでなら、思っていても口に出すことはなかったかもしれない。
このチームだから勇気をもって伝えることができた
このチームだから、限界値までやれたと思えたのだろう。
 
 

●あらためてALIVEの体験とは?


 
たくさんのものを得られた3か月だった。
チームビルディングやコミュニケーション。
人の強みを拾い上げて、強みを活かしたチームをいかにつくるかということも知れた。
 
ひとつのことを初めましての人たちと取り組む。
さらには有限の時間の中で成果を出す必要がある。
このような状況下では最初からうまくいくことは少ない。
全員で足並みを揃えると、前に進まない。意見がそろわない。
そんなことも起きてしまう。
 
だからこそ、真剣に向き合う必要があった。

真剣に向き合って、みんなのことを知る必要があった。
知れば知るほど、目の前の人の強みがみえてきた。
 
そして、強みを適切に役割に分け、それぞれが最大限に活かすことができれば、
歯車がかみ合って、大きな力が生まれる。
そんな経験を3か月の中で実感することができた。
 
自組織に戻っても、強みを活かすマネージメントをやっていきたい。
自分自身では気づいていない強みを引き出してあげられる。そんな存在になりたい。

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