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イキタシル詩

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イキタシルシ
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記事一覧

命というもの

ひととき与えられたかりそめの姿に
時というイリュージョンを振りかけて
ただただその過ぎゆく早さにアングリと口を開ける

遠くから誰かが呼ぶような声が聞こえて
そちらに歩いて行くと終わってしまいそうな儚さ
だからと言って我が道を行くというほどの道はない

誰もが同じ空を見ているように
本当はどこにも行き着けずそして離れず
大いなるものに包まれてそして過ぎゆく
忘れ去られることを憂うけれど
それでさえ

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最終列車が行く前に

一番身近なサンタを失って
人生の潮目が変わった

私の”支え”という感覚が
内側から大いなる違和を唱え

信じていたものを手放し
疑っていたものを手繰り寄せろと
ノックする

遠くが近くなり
そして近くが遠くなる

私の中になにかが入り込む
新たな魂とでも呼ぶようななにかが

すると不思議と
懐かしい人から便りが届き
終わりの始まりのベルが響く

最終列車の扉が閉まるギリに
飛び乗ったあと行き先を

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てんじゃねえよお化け

甘えてんじゃないよ
人のせいにしてんじゃないよ
欲しがってんじゃないよ
メソメソしてんじゃないよ
浮かれて調子に乗ってんじゃないよ

てんじゃないよお化けのオンパレード

ひがんでんじゃねえよ
誰とも繋がれないからって
うるせーよ
しったかぶってんじゃねえよ

甘えて
人(アイツ)のせいにして
欲しがって
メソメソして
浮かれて調子にのって

それが愛(とけあう)ってもんだろ
それが現(うつつ)っ

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命の音(クソッタレの戯言)

最近、どうも凹み気味
特に何か、あるわけちゃうけど
家ない女性がバス停で撲殺された事件を知って
より一層、なんか。。

邪魔だったから。。。

世の中からはみ出した身としては 
ウチもか? と勘ぐる

同時に知らんことをいいことにごきげん気取るウチに凹む

キラキラのSNSの投稿が胸にザラザラ
ざらついたコンクリートで
ガリっと擦ったヒジの擦り傷のようにヒリリ

人生の素敵を無理に切り取って
ねぇ

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山と海と山颪

山と海と山颪

のぼるのぼるのぼるのは
だれのだれのだれのため

とおくみえるそのやまは
いつかいつかのみちしるべ

ぼくのとなりでねむるのは
むくないのりのほととぎす

ほーほほーほといなないて
せかいにあさをつげてゆく

もぐるもぐるもぐるのは
だれのだれのだれのため

ざざーんとよせるしろなみに
とわのこきゅうをよんでいる

ぼくのこころにともるのは
きみがのこしたひがひとつ

くるるくるるとまわっては

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おいてけぼっち

おいてけぼっち

あくまでも なんとなくね
なにかから おいてけぼり 

いろんなことが はじまって
いろんなひとが うごいてる

うれしそうで たのしそうで
まばゆいんだけれども

それは どうも
あたしに かかわりのある
おはなし じゃないきがして

そんなあたしなど めもくれず
みんなむじゃきに すすんでく

ぜんぜんそれでいいんだし
おいてくつもりもないだろう

なのに なんだか おいてけ

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閻魔ちゃん

閻魔ちゃんは
元は 2丁目の赤線の女
スイも甘いも知っている

100歳にして肉を喰らい
泥酔していう口癖は

「人のふんどしで相撲とってんじゃねぇ」



閻魔ちゃんの子供のパパは
みんな違って
結婚なんかしねぇよと

息子を不倫相手に丁稚として預ける

息子は記憶を見失い
だけども 孫は真っ当だ

閻魔ちゃんは
死ねない ひきこもり
何万年もずっと この部屋にいて
通り過ぎる魂の 嘘を

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ヤルとヤラレる

ひとときの感情
微妙な差異
大人と子供
ヤルとヤラレる
成功と失敗
最強と最弱
お前とオレ
絶妙な絶頂
オレはフラットに生きたい
命燃やす点において
一ミリも優劣はない
糞みたいなウエカラ
誇らしげなシタカラ
列島に優越
劣等に憂鬱
上や下に行くことで
足りなさを誤魔化しても
それはそれはバレバレ
そんなもんじゃ足りない
いつもいつも足りない
だからそれは 臭く匂う
クサく ダサく臭う

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すいもあまいも

スイも甘いも
純粋も卑劣も
絶頂も絶望も
あらゆる事を
一切のジャッジを手放し
丸ごと味わった上で
すっかり忘れ
まるで初めて
食べたように
それを味わえるチカラ
ネガの裏のポジ
ポジの裏のネガ
間をとったグレーとかじゃない
純白と漆黒の間を
目をしばしばさせつつ
行き来し両極を丸っと自らのうちに取り込み
それを“ある”ものとして腹の奥に納め
まるでなにごともなかったような顔していられる
そうこの

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満月の50音

満月の50音×4文字
湧いてきたままかいて出し
なんやそれ、笑

あいして
いきって
うたって
えんじて
おどって
かんじて
きづいて
くどいて
けっして
こうどう
さそって
しなって
すまして
せまって
そそって
ためして
ちぎって
つのって
てんじて
とんがる
なかよし
にこにこ
ぬけがけ
ねんごろ
のりのり
はらはら
ひらひら
ふらふら
へらへら
ほろほろ
まどって
みとれて
むりして
めん

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砂の奥の世界

砂の奥の世界
わたしは特別だと
わざわざ言うのは
全ての存在が特別に個性的であるという
あたりまえに気づけないとき
わたしはただの人よ
というとき当然のごとく
あまりに個性的すぎる存在どおし
人と特に別れる特別感にヘキヘキして
あなたとひとつにつながりたいとき
なんだかわからないけど
昔、砂場をひたすら掘っているときがあって
肩の付け根のもっと奥までほればいつか
土の奥がドカンと割れて
身体ごとヒ

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断らないということ

断らないということ
それは委ねるということ
それは信じるということ
それは己の枠を広げるということ
断らないということ
それは恐れを手放すということ
それは慢心を手放すということ
それはコントロールを手放すということ
断らないということ
それはジャッジをやめるということ
それはドキドキを続けるということ
それはLOVE & LOVE で生きる覚悟
いま与えられたその命のままで
いま与えられたその縁

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恥ずかしや恥ずかしや

恥ずべきは己
他を嘲って
己に◯をつけるより
己の前に醜く見えてしまう他が
現れていることを恥ずべきだ
恥じるということは
耳に心を寄り添えるということだ
聴こえることに心を向けて
なんだ私はそんなことすら
慮れなかったのかと
ポッと
恥ずかしくなる己を
ちょっとだけ空から
プププと 笑って
そこのあっさり超えていく
恥ずかしい恥ずかしい と
こんな私を超えていく
生まれてこのかたずっと
恥ずかし

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やりたいことだけをやる人生?

やれることを
やれるように
やれるひとと
やれるだけやる?

やりたいことを
やりたいように
やりたいひとと
やりたいだけやる?

きっと
だって
そのおくに

やれんことを
やれんながら
やれんひとと
やれるつもりで
やってみてみる

とか

やりたくないことを
実はやりたいねんと
だましだましやって
なんやおもろいやん
ふと思える域に達す

とか

別にあれやけど
聞いてもうたらもう
そりゃ乗

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