宇宙人を生物研究者さんと考えた
実際にキャラクターとして宇宙人を想定するのに、チームメンバーの釜屋さんと話をしてきました。
釜屋さんは生物学「環世界」の研究者。
環世界とは…、
例えばダニには視覚と聴覚がないけれど、主食になる血を吸うために温度が視えたり。ミツバチは効率よく蜜を集めるために開花した花の形をよく認識できたり…。
それぞれに進化した感覚から、同じ地球を見つめたらどうなるのか。ものすごくザックリいうと、それが「環世界」。
人間とは全く違う感覚を持つと、当たり前だが行動が変わります。
生き物の不可思議にみえる行動にも、当たり前だが全て理由や意味がある。
釜屋さんの知識を元に人間の視点を一旦辞めて!別の生き物の目線を、地球に降りた宇宙人の生態を探ってみようと試みてみました…!
※ここではまだ、設定だけ。ラフ画は設定を明確にできるように、仮で描きました…!
まずは、2種の異なる生物が、共生する生物
(仮)「フランネル(乗っている方)とハダカンボ(背負ってる方)」
下になっているのは、まるで大きな犬。それかポニーか豚のようにドッシリとした体。目(のような視覚器官)がクリッと大きく、耳(のような聴覚器官)も大きな宇宙人。仮に名前を「ハダカンボ」にしましょう。このこは主に感覚と移動を担当している。
ちょこんと顔を出して乗っているのは「フランネル」
この2種は常に一緒。肩に兄者を乗せる戸愚呂兄弟のみたいに。
ただ戸愚呂兄弟は戦う時は離れるのに対し、この2種は常に一緒です。
「フランネル」の生態
特徴その1 体毛みたいな触覚でフッサフサ
常にハダカンボに乗るため手足が長く、背中からとても長く細い触手がフサフサと生えています。これはまるで体毛のよう。
ハダカンボの体毛に見えたのは、実はフランネルの触手。それが体をふんわりと覆っています。
フランネルとハダカンボは、この触手を通じてコミュニケーションを取っているようです。
特徴その2 手足がとても長い
ハダカンボにしがみつくのに都合が良いように、体に対して手足がとても長く進化したようです。これでしっかりとフランネルはハダカンボにしがみつくことが出来ます。
特徴その3 知能あり
常に一対のこの2種。フランネルは知能を担っています。
向かう方向を決めたり、危険を察知したり、他の生物とも積極的に交流をしようと試みるたり。好奇心がとても強いようです。
特徴その4 人間の言葉は分かるようになるけど、話せない
フランネルは地球にしばらくいると、フサフサの触覚から空気の振動を感じ取る方法で人間の言葉を理解します。
でも彼らは人間が理解できる「声」のような音を発する機能を持ちません。
好奇心が旺盛で知能の高いフランネルは、どうやって人間と交流を持とうか常に考えているようです。人間側も積極的にコミュニケーション方法を提案したいですね。
次回は下になっている「ハダカンボ」の生態をご紹介します。