【連載小説】ファンタジー恋愛小説:氷晶の森の舞姫と灼熱の大地の王子-プロローグ
セレスティア国の舞姫の一人であり、王女であるユレーネは今日も湖の氷の上で舞っていた。優雅に舞い、また、躍動的に舞う。それは雪が降ってきているような光景だった。灼熱の大地の国、インフェルニア国、レオポルト王子、は口をぽかん、と開けて見ていた。舞が突然終わる。
「誰?!」
きつい声が飛んでくる。
「通りすがりの旅人だけど、氷は割れないの?」
我ながら馬鹿な質問だ、と思いながらレオポルトは聞く。
「氷晶の森の泉はいつも分厚い氷で覆われているの。氷晶の舞姫達の練習用の湖よ。って、私の情報ばかりだわ。あなたの事も教えて」
あまり、人に会ったことがないのか。興味津々で聞いてくる。そこへ、森の奥で控えていた従者が飛んでくる。
「ひ……。ユレーネ様。通りすがりの旅人など、放っておいてください。万が一のことがあれば私の責任問題です」
「それは困るわね。旅人さん。また舞を見に来て。私ならいつもここで練習しているわ。舞姫の友人もいるから、みんなでおしゃべりしましょう」
「ユレーネ様!」
「わかったわよ。家柄の良いお嬢様はみだりに人と接してはいけない、のでしょ。わかってますよ。ただ、私だってこの国の外に行って見たいわ。お父様もお母様もお許ししてくれないんですもの」
「ユレーネ様は他所へ行く必要はありません!」
「はいはい。ヨハン。外は今戦争中で危ないのよね。わかりました」
殊勝な顔をして言うが、ユレーネと言われた少女はレオポルトに視線かすかに向けてアイコンタクトしてくる。意味合いは「また会いましょう」、とう所だろうか。
レオもかすかに肯く。
こんな秘密めいた事は何年ぶりだろうか。
奇しくも二人ともそう思っている。胸の高まりが止まらない。レオポルトはもう一度あの舞を見たいと思っていた。しかし、確か、セレスティアの第一王女の名前ではなかったかと頭で考える。もしかすると、これは火種になるかもしれない。それでもこの冒険に惹かれていた。
「それじゃ、俺はここで」
レオポルトが森の入り口に向かう。ユレーネはなんだか、急にその背中に抱きつきたくなっていた。なぜだかわからない。ただ、あの背中を見るのがつらかった。一緒に舞を踊りたい、そう思っていた。もっとも、若い女性で作られるセレスティア国の舞姫団には男性はいない。男性用の舞はないのだ。だが、一緒に舞えれば楽しいだろう。そんな考えが浮かんでいた。
レオポルトが出たのを確認してヨハンが叱りつける。
「物騒な時代ですからみだりに他人に声をかけないように!」
「はぁい。ヨハン。お腹が空いたわ。城まで競争よ」
ユレーネが突然走り出す。ヨハンはその背中の後を追った。
こうして、二国をかけた恋物語が始まった。
あとがき
ハインリヒをレオに変えての再掲載です。一話からプロローグに変えました。先日作ったアカウントにはしょっぱなからこの方が原因ででたのに、というような方が真っ先に来ていたので、入っても嫌な思いしかせず、あえて出て、誰も知らない区域でこのファンタジーをおくことにしました。ここまで来れば、誰とはわからないのでショートショート、エッセイ風書き物共に書いて行きます。かといって毎日書くわけでもないので、のんびりお待ちください。
改めて自己紹介はしなおします。プロフィールには最低限のことしか書きませんでした。書く事がない。薔薇が好きなので薔薇ばかりのプロフィール画像ですが。
少々お待ちください。現在リアルスピードで書いてます。ハインリヒをラインハルトに変えてさらに元のレオにもどして、はて、レオはなんの名前の略称だろうか、と考え、もしかすると調べ直して変わる可能性が。プロローグの内に変えますね。一応、ChatGPTで始めた小説の設定を物語にしています。かといってもテーマやらキーワードやら山ほど入れて、これはどうだ。あれはどうか、と突っ込むこと満載の調査でしたので、ChatGPTオリジナルの物語と言うよりはヒントをもらってあとで自分で考えてる、という具合です。名前にしてもドイツ語風とか指定しましたから。なんとなくレオはレオポルドとかでフランス風のような気がします。また、調べ直してその後にまた、自己紹介を書きますのでお待ちください。目下、母ともめて気分転換に漢検よりこちらを優先しています。
追記
レオポルドはしっかりドイツ語圏での名前でした。そしてその略称もレオドンピシャ。一般的な名前だそうです。またレオはラテン語で獅子を表すのでちょうど炎の国の王子としてはうってつけの名前でした。初期に出されたあらすじの名前はユキとレオ。そのまんまだろー、と突っ込んでいろいろ変えました。ので、これからいろいろ名前も出てきますし、訂正もします。
元々の原稿もいらわないと。
さて、この後に自己紹介しますね。