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【連載小説】ファンタジー恋愛小説:星彩の運命と情熱 第三十話 心の迷宮。私の心丸裸?!

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 急にセレスがにゃぁ! と鳴いて、リアナの服の袖を引っ張った。そこでリアナは気がついた。いつの間にか居眠りをしていたらしい。よく倒れ込まなかったことだ。
「俺が膝枕してやったのに」
 セイランがからかう。
「やめてよねー。セイランの膝まくならセレスの翼枕ののほうがよっぽどマシよ」
「残念」
「何が残念よ。色ボケ男!」
「まぁ、ツンデレはしまっておけ。そろそろエルダリアンの聖域に着く。あそこがフェリードラゴンの発着場らしい」
「そんなもんが……。あった。どういうこと?」
「古来からフェアリードラゴンが活躍していた、って事だろ。察しろ.。それぐらい」
「どうせ、考古学何て知りませんよーだっ」
「いいからリアナ、冷静になれ。っというほうが無理なんだろうが、みんないる。それだけは信じろ。今まで過ごしてきた時間は無駄じゃないと解るはずだ」
「セイラン?」
 
 何を知っているの?
 
 その言葉は音にならなかった。シルヴァリアが着陸したのだ。不意にシルヴァリアは小さくなってリアナは転びそうになった。それをマルコがキザに受け止める。
「危ないよ。レディ・リアナ」
 ばっと離れるリアナである。
「フィオナ。ほんとーにこの人でいいの? 歯の浮く台詞をぽんぽんと生産するようなヤツで」
「ヤツとはひどいな」
「そこ! じゃれ合っていないでみろ。心の迷宮が待ってるぞ!」
「心の迷宮?」
 リアナが聞く。
「見ればわかる」
 発着場の前にはでーんとそびえ立つ建物が霧を纏って立っていた。
「こころ……の……めいきゅう?」
 玄関のように表記してある文字を読む。だいぶ古びてはいるが、読めないことはない。字体も古い。
「いつからあるのかしら?」
 フィオナが言う。
「ずっとずっと昔からグレートマザーの存在は知られていたが、詳しい事は誰も知らない。この心の迷宮を通り越してものだけがグレートマザーに会える。ただ、会った者も多くを語ることは許されない。リアナがグレートマザーに会いたいと願ったのだからここを通る試練を受けるのはリアナだけだ。私達はシェイラ殿が言ったとおり、見守るだけだ」
 マルコが説明する。
「え? もしかしてみんなも一緒なら私の心の中が全部見えちゃうわけ?」
「そうなるわな」
 セイランがふふん、と偉そうに言う。
「セイランだけここに置いてけぼりにしようかなー」
「おひっ」
 セイランが焦る。もうリアナに夢中というのを隠していない。あとはリアナ自身の問題だ。
「わかってるわよ。セイランとセレスごと私の家族だもの。いつまでも一緒よ」
 そう言ってリアナは心の迷宮の扉をに手をかけた。


あとがき
全て時間が前倒しに。で、更新の時間が余裕でとれました。だが、昨日から始めたストレッチの腕が痛い。姿勢を矯正するものでそれをすると階段の上り下りが楽になるので痛くなる旅にしつこくしていたのがよくなかったらしい。適度にという言葉が当てはまる失敗。さて、リアナの心の中には何があるんでしょうか。また。今日も書かなきゃ。明日、おそらくこれだけは朝に更新できるかも?! と、追記。誤字いくつか直しました。文章の前後と。勢いで掲載するとそれだけで誤字脱字がはいるのですよね。一日おいても同じ。で、こんな日本語知らないヤツ何て……。になるわけです。とりあえず、直して、明日の分はもう書いたので予約しておきます。久しぶりの予約配信。明日は必死こいて次の話を考えるでしょう。ではここまで読んで下さってありがとうございました。

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