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【連載小説】ファンタジー恋愛小説:煌星の使命と運命の絆~星の恋人達~ 第一話 南の星の迷失

前話

 アステリアはいつものようにお茶会の準備をしていた。その内に星の守護者達が来るだろう。そう思って準備していた。ただ、武道の練習にでかけたヴォルカナがいつまでたっても来ない。ソルティアが言う。
「何か野暮用でもあるのでしょう。お茶会をはじめていいですよ」
「そう?」
 アステリアは何やら胸騒ぎを感じながらもお茶を注いでいく。いつも手作りのお菓子と義父エイドリアンの作ったハーブティーだ。
「今日のブレンドも美味しいわね。アスティ」
 西の星の守護者セレンティアが言う。
「ええ。今日も父さんのハーブティーは世界一だわ」
「親子愛もいいが、いい加減恋人を作ったらどうだ?」
東の星の守護者レイオンが言う。
「みんなを見ていたら他の男の子なんて霞んで見えるわよ」
「行かず後家」
 北の星の守護者クレイヴィスがぼそっと言う。
「なんですってー!!」
「まぁまぁ」
 セレンティアが真ん中に入る。いつもセレンティアは平和的だ。ソルティアはいつもの掛け合い漫才に笑いをかみ殺している。
「クレイヴィスがもらってくれたら行かず後家にならないわ」
「ほう」
 いつも躍起になって怒っているのに、今日に限って娶れと言い出した。
「アステリア。何かあったのか?」
「へ?」
「娶れとは何かあったとしか思えない」
 その言葉にアステリアはくすくす笑い出す。
「言って見たかっただけよ。星の守護者は一生未婚でしょう? 無理な話だわ」
 そう言って幼い頃、淡い恋心を抱いたことを思い出しながらティーカップを口に運ぶ。
「やっぱりアスティがおかしい。エイドリアンに相談しよう」
 レイオンが言い出す。
「やぁよ。父さんに言ったら鉄拳制裁するからね」
「いつでも受けて立とう」
「もう。レイオンまでケンカを買ってどうするの? アスティもお年頃なのよ」
 セレンティアが言う。
「お年頃か。どんな婿がいいのか?」
 珍しくクレイヴィスが聞く。
「さぁ。器量よし頭脳良し体力良し金よし、よ」
「随分と条件が高いのだな」
「あたりまえよ。こんな素敵な星の守護者を眺めて育ったんだから理想は高いわよ」
「ここには金はないぞ。アスティ」
 レイオンが言う。
「金は最終目標よ。贅沢よ。ここの暮らしは」
「そうか」
 クレイヴィスはそう言ってまたハーブティーとお菓子を楽しみ始める。各々自分の時間を過ごす。おしゃべりは最初だけだ。あとは静かに飲んで食べる。これがいつものお茶会だ。だた、ヴォルカナがいない。その事だけがアステリアの心に影を落としていた。


あとがき

胃の痛みが治まってきたので暇つぶしにプロットを打ちながらChatGPTさんにヒントを教えてもらってたんですが、そのヒントをぶっ潰して第一話ができあがりました。最初のシーンをChatGPTさんがぶっ飛ばすのでもう、途中で諦めて自分で文章を打ちました。途中、どこへ行けば、と思いながら。最初のシーンはわりかしできてるのですが、謎解きやら旅の話になると途端に弱くなるので、どうしたものかと考えてます。とりあえずは第一話決まった。よかったよかった。これと「星彩の運命と情熱」はいつも時間かかりそうです。頭の中でイメージを再構築しないと行けないので。ただの恋愛なら二人の会話でなんとかなるものの、ゲームボードと言われるアーキタイプやらいろいろあるので、それが困ったもんです。最初から「探索者」の元型と書いて欲しい。最初、ゲーマー? と思ってネットで調べました。アーキタイプが多いため、わけわからんです。トリックスターを出したいんですが、出ません。どっちにも転ぶキャラなんて難しすぎます。それでも、なんとかやっとります。これもユングと絡めてさらに占星術も絡んでます。性格付けとかは星座決めてやってます。占星術は性格付けと恋愛のパターンぐらいしか使ってませんが。ユングはどこででるでしょうかね。一応、影がメインみたいです。設定見てたらそうでしたので。長らく見てないので忘れてました。それでも書かないとなーとプロットを立ててみてイメージしました。もちろん。第一話で旅立ちまで出ないと行けなかったのですが、無理、でした。星の迷失はどこまで続くでしょうか。次話でまとめて、かもしれません。とりあえず、二回目の記事挙げできました。ここまで読んで下さってありがとうございました。また次回もよろしくお願いします。

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