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【連載小説+あとがきと進捗状況】恋愛ファンタジー小説:気づいたら自分の小説の中で訳あり姫君になっていました(64)+あとがきと論文の進捗状況

前話

 私達は愛犬の散歩を終えてタピオ達と遊ばせるといつもあの人間をダメにするクッションの部屋に入り浸ってああだこうだと、マチルダ様の事を考えていた。そこへ、いらぬ邪魔、いえ、救い主が現れた。
「最近、宮でいちゃつかないと思えばここか」
「マティアスお兄様!」
 その後ろにはダーウィットお兄様もいた。
「いい、逢い引き場所を見つけたようだな。恋に狂っている二人には」
「その肩書きを貼らないでください。で、お二人には何か考えが?」
「本人を連れてきた」
「マチルダ様を?!」
 素っ頓狂な声を出した私にダーウィットお兄様は一人の男性の肩を押して前に出した。
「ミスカ・オッリ・カケラ、と申します。ゼルマ様」
「あなたが、あの、例のマチルダ様の……」
 の、ばかり続いた言葉が私の動揺ぶりを示していた。見目麗しく、先日亡くなった元、恋人よりも健全そうだった。そこで、私は閃いた。
 手を叩く。
「この新しいお父様をトビアスにプレゼントしましょう」
「ぷ、プレゼント?」
 男性達は寝耳に水とでも言うように繰り返す。
「そうと決まればラッピングね。アーダにリボンもらってくるわ」
 かくしてミスカは私の手によって長いリボンでぐるぐる巻きにされた。多少は動けるのよ。歩くこととかは。ただ、逃げられないようにはしてある。ウルガーがリボンの尻尾を持っていた。ウルガーはまた私の気まぐれが始まったとばかり見ている。兄二人はどうなるのか、心配で仕方がないらしい。
 トビアスはいつも通り、ヨハネスお父様の菜園で花に水をあげていた。
「トビアス。今日はとびきりのプレゼントを持ってきたわ」
 ミスカはウルガー達の後ろに隠されている。
「おはな?」
 お花大好き王子はプレゼントと聞けばなんでもお花になるらしい。可愛い弟だわ。
「新しいお父様よ」
 リボンでぐるぐる巻きにされたミスカを見てトビアスはびっくりして見ている。
「みすかがぷれぜんと?」
「そうよ。お母様と一緒にスティーナとトビアスの新しいお父様になるの」
「おとうさまいるよ」
 ヨハネスお父様を見る。
「でもお母様は二人いるでしょう? お父様も二人いらない? プレゼントやめようかなぁ~」
 それとなく引っ込めようとするとトビアスはミスカの手をつかむ。
「みすか、おとうさまになってくれるの?」
「それは、マチルダ様が決めることです」
「固いわねー。もうっ。マチルダ様、いいですよね」
 菜園の影に隠れていたマチルダ様が姿を見せる。
「ゼルマ様、いつからその事を」
「最近知ったばかりよ。ヨハネスお父様も離婚届けにサインしたようよ」
 それを聞いたヨハネスお父様がびっくりする。
「ゼルマの目は天井にでもついておるのか?」
「お母様から聞いたのです。その書状はダーウィットお兄様の手にあるとも」
「ああ。これだ。こちらの方にサインをすれば離婚が成立する。やっておいて損はない」
「損って・・・」
 マチルダ様がぽかん、と口を開ける。
「ヨハネスお父様の心はお母様にしかないわよ。チャンスじゃないかしら?」
「そうですけど……」
「とびあす。おとうさまふたりめほしいー。ねぇ。すてぃーな」
 マチルダ様が抱いているスティーナにトビアスが言う。
「ここにはもう来れなくなるのよ? トビアス」
 マチルダ様が言う。
「これますよ」
 ウルガーがすました顔で言って、マチルダ様は目を丸くなさったのだった。 


【あとがきと論文の進捗状況】

ゼルマは現金ね。プラス思考なんだわ。いいなー。私は毎回バスに乗るたびにこけて降りることを思ってしまうのに。ついつい、そのような想像が出てくる。でもそれで先輩と意見があって思わず、同じ事考える人いるのね、と思ったことがあります。悪い結果ばかり考えるという。今日も先輩がこそこそ悪口か何か言ってたとき私のことか? と考えてしまった。あんなに近い場所で言うはずはなかろうに。隣の棚挟んだだけで言うはずはない。言うなら離れて言うよね。という、やや被害妄想があるので困ります。小学生の時ひどかったな。あの頃から病んでたのね。

で、論文。歴史神学の説明をチャットGTPから引用したとは到底書けず、ついにAmazonで探して、ニーバーの歴史神学の研究書とついにあのプレミアつきの概説を取り寄せることに。あの一万円超えの本を買うには勇気がいった。歴史学はKindleに入ってる。類型もそれに似た応用すればいい本もある。神学についてはプロテスタントならジャンル分けは頭に入っている。残るはメインの歴史神学の説明。と手法。やっぱり引用できる元がないと論文にならない。間違ってもAIでは根拠がない。で、その到達を待ちつつ、現在も量子学的物理学のところをちまちま読んでます。いつになったらホーキング氏まで行くんだ? みたいな遅さ。漢検どころじゃない。でも、今日もテキストを一応読む。四文字熟語を読んで字を確かめています。意味も乗っているのでその意味も併せて覚えています。のでこの二択の状態で野球観戦。
「不調」なら不調と言え、と岡田監督がお怒り。確かになぁ。輝さん三振続きがひどい。今日のスタメンがきになるところ。という野球に気を取られつつ、しっかり更新はしておきます。当分読書が続きます。クローン技術の説明なら簡単に記述してあるので仮原稿としてあげてもいいんですけどね。ここの医学的説明が歴史神学の事を説明するところとどっちが先なのかわからず、番号がふれないんです。明日、クローン技術の部分だけ番号打たず草稿をあげます。たいした説明ではないですが。知っている人前提にぐらいのはしょりかたしているので。同じ事ばかり書いてもとはしょったんです。小枝から書いてもいいんですけどね。簡単にアメリカの反応を書く必要もありそう。そんな進捗状況状況でした。

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