第八十五回 Ba 沙我|ノーズマウンテン・ラジオ「沙我様持ち込み企画、パクりだけど”MOVIE SAGAVIA“やっちゃいます!」(後編)

第八十五回 Ba 沙我|ノーズマウンテン・ラジオ「沙我様持ち込み企画、パクりだけど ”MOVIE SAGAVIA“ やっちゃいます!」(後編)

今回は前回に続き、虎の連載 “MOVIE TRAVIA” のパクリから発想を得ながらも、やってみたら意外とパクリではない(笑)沙我スタイルにおちついた本人持ち込み企画 ”MOVIE SAGAVIA” 。
ジャンル別にピックアップした映画について、沙我様が語っていくこの企画。前編の “ホラー” 、 “サスペンス” に続いて、今回は ”SFアクション“ 、 ”ロマンス“ 、 ”ヒューマン“ について沙我様が大いに語った続編を、今回も文字ラジオ形式で楽しんでいただきたいと思います。
収録を終えたあと「楽しいな。俺、まだまだ映画について語れるんだけど」とおっしゃっていた沙我様。果たして第二弾、くるのか?


▽SFアクション篇
ーー沙我様のなかからSFアクションというジャンルが出てきたのも意外な気がしたんですが。

そうですか? 僕はね、ここで『酔拳2』を取り上げたんですが。もうねー(興奮気味なテンションになりながら)、大好きなんですよ。この『酔拳2』が。

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『酔拳2』(1994)

ーーこれはジャッキー・チェン主演の香港映画ですよね。これ、『酔拳』ではなくて2じゃないとだめなんですか?

ええ(きっぱり)。『酔拳2』なんですよ!こっちじゃないとダメなんです。『酔拳』とは全然違うんで。同じ酔拳なんですけど、1と2は別物というぐらいまったく違うものだと思ってください。絶対、絶対2のほうがいいですよ(←力説)。

ーーそんなに?

ええ。僕は1のほうはそんなに面白いとは思わなかったんです。硬派すぎて。なんですが、2はね、初めて見たのは子供の頃なんですけど、めちゃめちゃ面白かったんですよ。そのお陰で「僕も格闘技やりたい!」ってなりましたから。それで、小学校の頃だったのかな?喧嘩するときに酔拳の技を使いたくて使いたくてしょうがなくて。とにかく、人に酔拳を使ってみたかったんですよね。当時。それで僕、実際に喧嘩するときに使いましたからね。やってみたら全然(相手には)効かなかったですけど(笑)。

ーー沙我様が喧嘩をしている姿とか、想像つかないんですけど。

小学校の頃はバリバリやってましたよ。

ーー本当に?

してましたよー。小学校の高学年から中学ぐらいって、全然してましたよ。この『酔拳2』を見てからは、家で酔拳の練習をして。

ーーそこまで酔拳という格闘技にハマってたんですね。

はい。僕は元々柔道をやってたんですね。その柔道では、大会に出たら銅メダルを獲るぐらい強かったんですよ。だから当時はガタイもしっかりしてましたし。

ーーいまの体系とは違って?

ええ。バンドをやりたくて。LUNA SEAのせいで痩せたんです。かなり。

ーーLUNA SEAに出会っての、いまのボディメイクである、と。

そうなんですよ。子供の頃の僕は、柔道に加えて野球もやってたんで。めちゃめちゃ運動大好きみたいな感じだったから、かなり体もガッシリしてたんですよね。だから、喧嘩もしてたし。

ーースポーツ大好きなやんちゃな男の子だった訳ですね?

そうです。それで、LUNA SEAを知ってバンドをやるようになって、体もガッガッガーと変わっていったんです。

ーーえ、ちなみにどうやってボディメイクをしていったんですか?

飯を食わなかったです。

ーーそれで体を絞っていって、いまのボディに?

そうなんですよ。

ーーそんな沙我様がLUNA SEAと出会う前に「めっちゃカッコいいじゃん」と惚れ込んだのが『酔拳2』で見た酔拳だったという訳ですね。

そうです。日本で酔拳の教室があったら、通いたいですもん。いまでも。

ーーその当時、家の近所に酔拳を教えてくれるスクールがあったとしたら。

間違いなく通ってましたね。だから、いまだにやりたいんですよ。「沙我さんはこれからなにをやってみたいですか?」って質問されたら「酔拳を習ってみたい」って答えますから。いまでも。

ーーだははっ。そうでしたか。そこまで沙我さまを虜にし、多大な影響を与えた『酔拳2』。こちらはどんなところが見所なんですか?

ストーリー的にはめちゃくちゃシンプルで、特にひねりも何もないんですよ。それをコメディータッチで描いているところとジャッキー・チェン特有のあの面白い演技と、酔拳の武術としては硬派な技。そのバランス具合が絶妙なんです。この映画は。
1は、そこがさっきもいいましたけど硬派過ぎたんですよね。だから、見てると途中で退屈しちゃうんですよ。だけど、2は小学生でも「ドラゴンボール」を見るような感覚で楽しめる。それぐらい、お話も難しい要素なんて一つもなく、スピーディーに展開していくんですね。この映画を見て、酔拳をやりたくならない男の人の気持ちが、僕にはまったく理解できないです。

ーーそれほどアクションがカッコいい訳ですね。

はい。特にこの映画の見せ場となる最終決戦。最後のほうに、ジャッキー・チェンが製鉄所の燃え盛る石炭のなかに落ちて、火だるまになって転げ回ったりするところなんかは迫力満点で、見てて誰もが「凄いな」と唸りたくなるアクションシーンだと思います。あと、酔拳を繰り出すシーンも、酔拳だからお酒を飲めば飲むほど強くなるんですよ。そういう、お酒を飲んで酔っぱらったようなコミカルな動きの流れから、キメの一撃を繰り出すところとかもめちゃくちゃカッコいいんで、そういうところも見て欲しいですね。

ーー女子はどんなところに着目してこの映画を見ればいいですか?

痴漢撃退の護身術として、酔拳を参考にして下さい。合気道よりも酔拳ですよ。こっちのほうが、相手はめちゃめちゃビビると思いますから。

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