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実年齢より若く見られるのが悩みだった

自慢ではなく,本当にずっと悩んでいた。
「どうしたら大人っぽく見えるでしょうか」と,
幾度となく美容師さんにも相談したが,
皆さんだいたい
「童顔は変えられないよね~」
と取り合ってもらえなかった。

「若く見られる」という表現が
「自慢?」などと言われる理由なのか?
「幼く見られる」とすれば,悩み感がアップする?
「若く見えますね~」と初対面の人に言われる度に,
嫌な気持になったことを思い出す。
相手の容姿のことを言うのは,
あまりよいことではないのでは?
「太ってますね~」や「老けて見えますね~」はダメで,
「若く見える」は言ってもいいのはなぜだ?
それで悩んでいる人もいるのに…と,ずっと思っていた。

そんな私も,小学生の頃までは,
大人びて見られる子どもだった。
それは嬉しく感じていたのを覚えている。
中学生の頃は年相応に見られ,
高校生の頃に逆転し始め,中学生に見られた。
短大生の頃は「高校生?」と言われるようになり,
だんだん見た目年齢は,実年齢に反比例していった。

何の話だったか忘れたが,
30代前半頃には,自分より若い25歳前後の子に
「あなたはいいわよ~,まだ若いから…!」
なんて言われて,
「え,絶対に私の方が年上かと思いますが…」
と返すと,
「まっさか~! じゃあ,いくつ?」
と聞かれて歳を言うと急に態度が変わり,
「あ…の,失礼致しました。てっきり20歳ちょっとかと…」
と青ざめながら,しどろもどろになられたこともあった。

干支を言えばいつも12歳下だと思われるし,
同級生と一緒に歩いていても
「あなただけ下級生かと思った」
と言われたこともあるし,
歳を聞かれて本当のことを答えると,
「冗談じゃなくて,本気で聞いてるの!」
と怒られたり…。
長く仕事をしていても,初対面の取引先や,
お客さんにはいつも新入社員のように見られるし,
もう数えきれないほど嫌な目に遭ってきた。

そんなこんなで高校生くらいからずっと,
幼く見られることが悩みだったのだが,
最近,変わってきたことに気づいた。
多分,子どもを産んでから?
いや違う,保育園時代のママ友はいつも私を
10歳くらい年下だと思って話しかけてくれたみたいだし,
多分,子どもが小学生になってからか?
最近,あまり年下には思われなくなってきたのだ。

子どもの登校渋りが大変過ぎて,
結果的に仕事を辞めたほどだし,
その疲れで急に老け込んだのか?
ハッ!
「童顔はずっと童顔ではなく,
 ある程度の歳になると急に老け込む」
と聞いていたが,
その「ある程度の歳」に差し掛かったのか⁈
きっとそれだ!
いや,両方か?

とにかくずっと願っていた,
”年相応に見られる人″になったわけだ!
…しかし,今?
今となってはあまり嬉しくない!
今くらいの歳になったらむしろ,
ちょっと若く見られたいような気がするけど…今⁈
人間ってないものねだりだね(笑)。

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