つれづれ引退ゲーマー日誌

 わたしはかつてゲーマーだった。retired gamer(引退ゲーマー)になったからっていうと、いまだにケータイでポケモンGOとかをしているわたしのどこがって笑い転げる友達もいるんだけど、ゲーマーと自称していたわたしにとって、ちゃんとしたゲーマーはスマートフォンでゲームをしないというのが鉄則。なので今のわたしは一般人なのである。
 そんなわたしにとって最近ちょっと自分の意見を言いたいゲーム関連のニュースが舞い上がっている。フォートナイトという人気ゲームがあるそうです。プラットフォームは少なくともiOSメディアであるのは確か。というのも、そのフォートナイトを作っているゲーム会社がアップルに対して訴訟を起こすらしいので。
 フォートナイトチームはダウンロードコンテンツ(いわゆる課金するゲーム内容)をアップルストアを通さないで買えるようにしたいらしい。なぜなら、アップルストアが30%の売り上げを取るからだそうです。(他の端末、アンドロイドなどについては知りませんが、わたしが知る限りはアップルに対しての訴訟なので、きっと他のシステムではアップルストアのようなものを通さないでゲームコンテンツを買うことができるのでしょう)
 これを踏まえると、どうしてフォートナイトチームがアップルを訴えて、アップルストアを通さないでユーザーにDLCを買ってもらいのかというのがわかる。ゲームを作った会社が丸々儲けるというのはとても良いことだと思うし。ユーザーとしても面白いゲームを作る人たちにはもっと面白いものを作ってもらいたいから、そういう意味での投資しているっていう部分にも繋がる。
 ただ、わたしにはこのフォートナイトチームの訴えは気にくわないのである。わたしは元ゲーマーだし、フォートナイト側に着くのが自然かもしれないけれど、わたしはアップルユーザーでもある。なので、この件についてアップルひどいなと思う人は、スマートフォンやタブレットの機種を変えれば良い。
 そもそも元ゲーマーとして言わせてもらえば、今のゲーム市場が間違っている部分もあると思う。なぜほとんどのゲームが無料で遊べるのが基本になっているの?(一度プレイさせて面白さをわかってもらってっていう云々は十分わかっているつもり)この基本無料システムがまず間違っていると、わたしは思う。ここに対価を払わなければ、たくさんの人は真面目に評価してくれない。映画館で映画を観るのと同じように、観終わって面白くなくても映画館にお金返せっていう人はいないのと同じで、ゲームをするにはそれなりにお金を払うのが普通であって欲しい。(何せ最近のゲームは映画を作るくらいお金も時間もかかるそうなので)
 映画でも映画館やネット配信している元にお金が入る。映画代の全ては映画を作った人の手に全て収まるものではない。わたしもギャラリーで絵を売ってもらうと、その売り上げの40%はギャラリーの人に渡る。そんなに持ってかれちゃうの?っていうけれど、ギャラリーは店を構え、その土地代を払い、ギャラリーで働く人の人件費だってあるし、最初は約半分持ってかれちゃうのかぁと思ったけれど、自分一人で全てを賄うネット販売よりずっと良い。(ネット販売でたくさんお金儲けをできる人は、本当に四六時中コンピュータかスマートフォンにかじりついていないとできないと思います)
 要するにわたしはこう言いたい。売ってくれる巨大なマーケットを持つというのはすごくありがたいものであって、そういうものがなくても良いとか、じゃぁそれなしで自分たちで何か作るよ、なんていっても後悔するだけじゃないのかな、ということ。フォートナイトチームはいかにもアップルが悪徳にお金を儲けているという印象を打ち出しているけれど、そうではないと、わたしは思う。
 アップル製品は高級だと思われているけれど(電話関係は確かにちょっと高過ぎになってきていると否定はしません)、コンピュータ自体の値段設定は20年前からあまり変わっていないと思う。そしてその値段に見合った仕事をしてくれるし、故障した時のアップルは基本故障部分の料金しか取らないと思う。(ちなみに先日わたしのMacBook Proのバッテリが膨張した時、無料でバッテリとキーボード面を交換してくれて、しかも直しに出した次の日には受け取れるほどの最速でした)
 アップルを毛嫌いする人はたくさんいるけれど、わたしはアップルを使い続けてアップル製品に愛情しかない。日々いろんなことや、主に作業に欠かせないコンピュータはわたしには戦友みたいなものであって、今後もしアップル製品が買えない状況になってコンピュータが必要な時、別の製品を手にして使うようになったらきっと、使うたびにアップル製品がいいなぁと思い続けるだろうなと思う。わたしはすぐに擬人化して物語るけれど、浮気心を最初から持ちつつってのはダメだよなぁって感じです。
 ちなみに毎回アップル製品には名前をつけます。今の相棒はGingaとWade。寡黙ないい奴らです。そしてこれが対価というものだと、わたしは思っている。値段に見合った大事なもの、それをわたしはアップルからちゃんといただいてますよ。
 しかしながら……、むかーし昔、ファミコンのソフト発売日、学校は休まない代わりにわざわざお母さんに並んで買ってもらったこととかもあったなぁ、なんて、そういうゲームのあり方だった日々が、今になっては奥ゆかしく思えます。お金は正しく値段をつけて売ったり買ったりしましょうね。

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