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アナ雪2と親子丼と次女

最近忙しくて、仕事終わった後に晩御飯を考えるのが難しい。

頭がぼーっとしてとにかく動けなくて、ふらふらしながらやっとの思いで作る。もしかして、収録で酸欠になってるからかも(笑)
それでも帰り時間がバラバラな家族が集まるギリギリを狙って、出来立てを食べさせるべく、自分を叱咤してキッチンに立つ。

「テーブル片づけて、ご飯置けるようにして」

もうすぐ出来上がる。
いつものように声をかけた。

返事がない。ただの屍……いや、なんだか楽しそう。

リビングで流れていたのは、テレビの声に、姉妹で観に行ったという「アナ雪2」の曲。
長女がとても気に入ったとか話していたし、曲も購入したのかな。
でも音量が大きい。

「ほら、もうご飯だから。音大きいし、早く片付けて手伝いにきて」

「は~い」

と来たのは、末っ子だけ。

「わ!親子丼だ!やったー♪」
彼の笑顔に癒されつつ、早く持っていって食べるように促した。そして、残り二人を待つが、来ない。
「ねぇ、早く取りに来なさいって」

「待って」
ようやく返事をした次女がそう言った。

え?何を待つの?
ご飯を食べるにはもう遅い時間だし、だから早く食べないと明日起きるのが辛くなるのに。
だから言った。

「待たないよ!早く取りに来て食べなさい。歌を聴くのはまたあとにして」

すると次女から信じられない言葉を投げかけられた。
「なんで待ってくれないの?あとちょっとなのに。うるさい」

仕事と家事。
私は、起きてる間ずっと動いている。
起きたらご飯の支度や洗濯などの家事をして、仕事をして、仕事終わったらご飯をして家事をして、寝る前までこまごまとした家事をする。
仕事のない日は休日と呼ぶべきものだが、家事は毎日かわらずあるし、特にみんなが家にいる「みんなの休日」は、家事の繁忙期といえる。
そして、ここが不思議なのだが、旦那さんにも子どもたちにもある休日が、私にはない。

子どものうちは私にもあった。なくなったのは結婚してから。
きっと多くの「お母さん」(家事を引き受けている人)がそうなのだろうと思う。

子どもが帰ってきたとき、「おかえり」と言ってあげたい気持ちがあったから、別に家事なんて得意でも好きでもなかったけど、大きくなるまでは家にいてもいいかなとは思った。
でもそれは、決してこれ以降、全ての時間を家族にあげるということではないのだよ。

ここを家事を担っていない人は勘違いをしている。

家にいるんだったら、ご飯作ってくれてもいいんですよ?
洗濯してもいいんですよ?
掃除しても、買い物に行っても、衣替えしても、家の中のことお母さんが全部するものだと決めつけなくていいんですよ?

よく考えてみて。24時間365日フルタイム勤務でほぼ無報酬の仕事なんて、誰がやりたいの?

こういうとたまに無報酬じゃない、旦那に養ってもらっているっていうけど、もらってないよ。
ベビーシッターとハウスキーパーって同じ職業じゃないのよ。
見合った金額、よほどの高給取りじゃないと払えるわけない。子ども育てるのと、家事となんでひとくくりの仕事だと思っているんだか。
家事は本来一人暮らしだったら、生きている間休みなく全てしなきゃいけないもの。そこを家族分まとめてしてるんだから、養ってもらってるんじゃなくて仕事してるということなの。
立場上は同じなわけ。だから、「仕事」に「休日」がないことを不思議に思わないのが本当に不思議。
昔っからこの辺りの風習は特にだけど、外貨を稼いでないから養ってもらってるって思いこまそうというのは、本当に都合よく言い過ぎだと腹が立つ。

こなしているのは、家族への大好きな気持ちがあるから。
本当に、私はただその気持ちだけ。

下の子が高学年になり、もうそろそろいいかなと思って、好きな仕事を始めた。
子ども達は学校、旦那さんと長女は仕事、私も仕事。
みんなは家に戻ってきたら、自分に関係のあることしかしない。
毎日の晩御飯って誰が作るの?洗濯は?
なぜかそれも全部私のまま。

でもまあ、お母さんだし。
旦那さんも子どもも私のご飯を食べたいだろうと思って、自分なりに頑張って作っている。

が。

「うるさい」

別に毎日感謝しろとは言わないが、当たり前だと思うなとは言いたい(言ったけど)。老い先短い私の貴重な時間を割いてこの家を回すことに充てているのに、なぜに文句を言われなければいけないのだ。

その後、帰ってきた大好きなパパに怒られていた。

私は、きっと言っても分からないだろうし、体感してみるのが一番いいと考えているから、早く独り立ちをして、生きている間ずっと続く毎日同じことの繰り返し業務を自分の分だけではなく、してみるがいいと思っている。

その時には時短家電や、今よりもっと理解が進んで、全ての物事を家族みんなでということになっていたら……ま、それはそれで子どもたちには生きやすくなったということだから、それでもいいかな。

あ、うちの旦那さんは、家事をひと通りこなします。
料理も洗濯も子供の世話も全てです。
ですが、ある病気を患ってから、次から次へと他の病気にもなっていて今は家事に手を出せないのです。
だから、旦那さんに対する愚痴ではありません。

生まれる前から続く、次女の反抗期の話なのです(笑)。
絶対に自分からごめんねって言わないんだよねー……。




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