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オリンピックはスポーツだけじゃない!元数学オリンピアンのドゥックに聞いた、プログラミングの世界の魅力

こんにちは、アルゴリズミクス世田谷です。

今回はプログラミングの面白さに気づき、虜になり、その世界の没入していく過程について、経験者であるアルゴリズミクス世田谷の講師の一人、ドゥックことツゥンブーフー・ドゥルゴーンさんに聞きました。

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競争心が「学び」の源

まずドゥックさんが、プログラミングを始める前に没入した「数学や科学のオリンピアン」になるきっかけは、なんだったのでしょうか。

「小さい頃からとても競争心の強い子どもでした

と話すドゥックさん。5年生になるまでご家庭の事情でホームスクーリングで学んでいたそう。彼女は、科学の世界に興味を持っていたため、学校に通っている同世代の子どもたちが、早くから数学や科学の大会に出場し、メダルをもらったり表彰されている様子を羨ましく思っていたのだそうです。

学校に通いだすや否や「オリンピアン」として国際大会に出場し始めたドゥックさん。中学1年生になり、自分と同じ興味を持つ仲間たちに導かれるように初めてプログラミングの世界に触れたそうです。そして始めに学んだのが「C言語」と呼ばれるプログラミング言語でした。その後JavaやPythonを独学で学んだそうです。

独学していた時は、多くのYoutubeの動画に助けられた」と笑いながら話すドゥックさん。

学んだ技術を実力に変えるプロセスで活用したのが「プログラミングコンテスト」だったそう。プロコンやプログラミング大会と呼ばれる大会は、国内外にたくさん存在しています。こうした大会を通じて、自分のプログラミング能力を実践で役立てる術を磨いていったそうです。その一方で、

「当時自分がプログラミング中に、何度もエラーマークが出て、途方に暮れたことが何度もありました。誰か教えてくれる人がここにいてくれたら、と何度思ったことか」と話すドゥックさん。

現在プログラミングを教える立場になり、自分の過去を振り返って言えることは、プログラミングスクールを通じて学ぶ利点は

「効率的に学べる」

に尽きると話します。その理由としては、

✔︎学びの過程で直面する問題に対し、アドバイスを得られる人が身近にいる
✔︎溢れるほどの教材や資料がある中で、経験者が厳選したものを利用できる

様々な苦労も経験してきた彼女が話す言葉には、説得力を感じます。

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冷静さを与えてくれるプログラミング

ドゥックさんは、アルゴリズミクス世田谷の講師であると同時に、東京工業大学の融合理工学系の修士課程に在籍し、「リケジョ」の典型のような人生を送ってきた人。そんな彼女は

「数学や科学のオリンピックに出場している私にとって、プログラミングやアルゴリズムを学ぶことで、冷静さを保つ術を学んだ」と言います。

というのも、数学の問題を解いていると、頭の中が加速して興奮状態になってしまうことがあるそう。しかしこの興奮は、問題を解決するためには役立ちません。そんな時「プログラミング的思考で考えると、少しペースを落として、冷静に問題に向かうことができる」と話します。

実際に、数学や物理のテストに挑むときに緊張や興奮から問題を見落としたり、解き方のきっかけが掴めないという悩みも耳にします。ドゥックさんも、難しい問題を解く時こそ、平静を保って問題に挑むようにしていたそうです。そしてそのステップに対して、プログラミングを学んだ経験が役に立っていたというのです。

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プログラミング=一歩ずつ積み重ねること

コードを書いてプログラミングする作業は、時に同じことの繰り返しのように感じる作業でもあります。しかしこうした作業の積み重ねを経験することは、同時に「論理的に物事を進めていく過程」でもあります。

「プログラミングは、自分の考えをよく考えた上に、一つ一つステップを考えていく必要がある。そして同時に異なる結果についての可能性を考えるきっかけになる」

とドゥックさんは話します。そして

「プログラミングで学んだシステム的な考え方は、抽象的なアイデアを想像し、具体化するのに役立つ」

と続けます。

将来プログラマーになるかならないかはさておき、複雑性を増す社会で生きるこれからの子どもたちにとって、自分の考えを形にするためのステップを考えるときに、益々「プログラミング的思考」は重要になっていきそうです。

さらに、ドゥックさんのように「競争」や「大会」をツールとして利用し、実力を磨くというアイデアは子どものやる気に火をつける一つの方法です

子どもたちがゲームに熱中するように、競争心と集中力を要する大会を通じて、子ども本人と周囲でサポートする親が共に、プロセスの大切さを学び、忍耐力を養ったり、子どもの実力を可視化する。そんな風に大会参加を利用するのも、一つの方法ではないでしょうか。

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