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引越し準備・海外ポスドクの住処について

アメリカに来て1年ほど住んだアパートから引っ越す準備をしている。同じ地域で同じようにポスドクをしている人からシェアハウスしないかと誘われて面白そうだったのでオッケーした。今までのアパートは十分過ぎるほど快適でとりわけ不満があるわけではなかった。しかし色々な側面から考えて引越しした方がメリットが大きそうだと判断した。

ちなみにヒューストン(テキサス)でポスドクをすると、それはそれはゴージャスなアパートに住みことが可能である。僕の住んでいるアパートは月々$1300+諸々で80畳以上の大きさの1Bath1Bedroom、プールやプライベートジム、無料コーヒーなど諸々ついているアパートだった。アドミンがきちんと管理しているのでかなり治安も良かった。同じような部屋をニューヨークやカリフォルニアでさがせばおそらく2.5〜3倍に上るだろうと言われる。住処で給与の大部分を持っていかれることがない分、精神的にも余裕を持って楽しい生活を送ることができる。

共用のプール。ほとんど使ったことはないがプールサイドで本を読んだりするのは心地がいい。
十分すぎるプライベートジム。なおあまり使われていない
部屋にはデカいオープンキッチンが備わっている

ではその上でなぜ引越しをするのか、しかもシェアハウスに。

1つ目の大きな理由としてはアパートの質がオーバースペックだと感じていることだ。独身で一人暮らしをしている身からすると広過ぎる部屋は悲しさを伴う。同時に掃除や何もない箇所が目立ち、果たしてこのrentの価値があるだろうかと考えた。であればもう少しロースペックだったとしてもその分のお金はもっと意味のあること、自分の投資や経験、お世話になっている人へのプレゼントなどに使いたいと思うようになった。また誰かと住むようなことがあればその時は存分に広いアパートを楽しめばいい。

2つ目の理由は英語である。今回話をもらったのは完全なアメリカネイティブの子で英語で会話する時間を強引にでも作りたいと日々思っていた。なぜなら、アメリカにきて1年ほど経ったが、生活の中で不自由なく生きていくレベルまで上がっていないことを実感しているからである。一緒に住んでも良いなと思える良い相手だったため、自分にとってもメリットの大きいことだと思った。

3つ目の理由はシェアハウスに対する密かな"憧れ"である。大好きなアメリカンドラマにThe Big Bang Theoryがあるが友人同士でシェアハウスをする生活感がとても楽しそうに見え、人生で一度は経験してみたいと思っていた。よくよく考えてみるとシェアハウスをすることは本当に独身のうちにしかできないことである。アメリカに来て1年ほど経ち、たくさんの知り合いが増えていくがそれでも孤独感や寂しさが完全になくなっているわけではなかった。誰かと一緒に住むことがアメリカ生活をより明るく素敵なものにしてくれるんじゃないかと期待を抱いている。

上記のような理由がメインだが、もちろんRentの節約効果はすごい。次はユーティリティーなどを含めて$890ドルに抑えられるので毎月$600ほど自由に使えるお金が増えることになる。さらにあらゆる支払いも自分自身でしなくて良くなる。たまにクレジットカードの不良などで手間になっていた各種支払いの一切をオーナーである住人に任せることができる。こういった雑務から解放されることは面倒ごとが嫌いな僕には非常に大きなメリットである。

ちなみに新たなシェアハウスの舞台となるのは一緒に住む研究者の子が購入した一戸建てでとてもあたらしく内装は綺麗だ。自分のプライベートのベッドルームとバストイレが与えられ、玄関からこれらの部屋には共用スペースを介することなくアクセスできるのが魅力的である。しかも彼の趣味でプライベート用のジム部屋が作られていた。引っ越し後もいつでもウエイトトレーニングができる生活がまた整ってしまった。

今年度になってフェローシップの獲得とともに給与大幅に上がった。このタイミングで家賃を下げてみるというのは普通ではない選択だが、普通ではない洗濯をした時にどうなるのか見てみたいと思ったのだ。これが最後の理由である。


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