ラグバオメル (Lag B’Omer)
ラグバオメルとは、ユダヤ人の宗教的な祝日です。ユダヤ教の三大祭りと言われるペサハ(過越祭)から、麦の束(オメル)を1日ごとに数えていき、33日目にあたる日がラグバオメルだそうです。
この日は風習として焚火に火をつけます。旧約聖書によるとこの風習は、「精神的な光」を象徴していて、これはシモン・バル・ヨハイという、ユダヤ教で有名なラビ(宗教的指導者)によって世界にもたらされたそうです。
宗教的な祝日ではありますが、多くの世俗的なユダヤ人はラグバオメルを楽しい伝統行事として祝っています。
私が子供の頃は、毎年同級生と一緒に、大人たちが火をつけた焚火の周りに集まってラグバオメルをお祝いしていたものです。私たちはジャガイモやアルミホイルに包んだマッシュルームを持ってきて、火の中に入れて焼くように言われました。それが一番美味しかったです。焚火は、街の中にある子供が多く住むエリアのオープンスペースや砂地で行われていました。
ただ、とても楽しい伝統なのですが、焚き火はオープンスペースや都市部で誤って大火事を引き起こす可能性があるので非常に危険です。そういうこともあり、イスラエル政府は、ラグバオメルで焚き火をしてはいけないと国民に告げるようになりました。
この日は重要な伝統ですし、宗教家のユダヤ人にとっては神聖な宗教祝日なので、残念ながらまだほとんどの人は焚き火をしています。なので、この日にイスラエルの街を歩いていると焚火の匂いがどこからか漂ってきます。
オルリ
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