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キロンの傷と癒しに向き合うとき

こんばんは、アレクサンドリアです。

先日、占星術仲間と話していて、キロンの話題になりました。

キロンは、1977年に発見された小惑星で、土星と天王星の間にあり、公転周期は約50年です。
私は少し前に、キロンリターン(トランジットのキロンが、一周してネイタルのキロンの位置に戻ってくること)を経験しています。

そのキロンが、また私の中で浮上してきたのは、もう癒せたと思っていたのに、まだ癒し切れていない傷があるからだと、つい最近気づきました。

キロンは、魂の傷と癒しを司ります。
それは神話に由来します。半人半馬の神ケイロンは、その姿から実母に恐れられ見捨てられます。幸い、他の神々が保護してくれたおかげで、ケイロンは様々な知識と技術を身に付けた賢者となり尊敬されますが、あるとき不運がやってきます。ケイロンの身体に毒が入り、その傷によって苦しみ続けますが、ケイロンは神であるため死ぬことができないのです。結局、人間となり死ぬことでその生涯を終えたのです。

ちょうど今、私のN水星と、Pキロンと、Tドラゴンヘッドが、牡羊座でタイトに同じ位置(コンジャンクション)にあります。魂の傷と癒しを(再び)心理的に感じ、それを表現し、アウトプットする時期なんだなと思います。

私のNキロンは9ハウスに位置し、「思想、宗教、哲学、高度な学問、専門的学問、法律、占星術、大学、外国」などの分野に傷があることになります。
実際、いくつかの分野で傷があります。

思い返せば、学問や専門知識に関しては、常に追い立てられるように、急かされるように生きてきました。

学びは人生の目的、自己実現という、太陽などの天体のポジティブなエネルギーがある一方で、

また一方では、キロンの影響からか、この学びが終わったらまた次を学ばなくちゃいけない、私は一体、いつまで学び続けなければいけないんだろうか、とまるでハムスターが回し車を走り続けるような感覚がありました。

それは私自身のみならず、娘の成長においても、私自身を投影するような場面がありましたし、知人や知人のお子さんのことでも、傷を呼び起こされるようなことが多々ありました。
それほどキロンの傷は深いんだな、と思います。

そのNキロンは、N水星とコンジャンクションなので、水星が象徴する「知性や言語、コミュニケーション」に何らかのトラウマを持っていることを表しています。

またNキロンは、N天王星とオポジションなので、天王星が象徴する「自由」に対するトラウマも持っていることを表します。

水星とキロンに関しては、やっと魂が求めていた宇宙の真理や占星術といった学びに辿り着き、その知性を磨き、コミュニケーションをしていくという方向に向かうことで、傷が癒えてきたと思いますが、

天王星とキロンに関しては、自由を得るために、今の安定した状態を捨て、独立して自分で責任をとってやっていくという、きっぱりとした決断はまだ出来かねている状況なので、傷が完全に癒えているとは言えないように思います。

でも、現実社会に生きている中で、理想の未来と時期を常にイメージしながら、それに向けて行動していけば、準備が整い、シフトチェンジするちょうど良いタイミングが来ると思いますので、焦らずに一歩ずつ、行動していこうと思います。

キロンの傷が癒えたと思えるのは、キロンのハウス、アスペクトする天体などに関することを見ても聞いても、心に何もトゲが刺さらなくなれば、その時が癒えたときなのかなと思います。
傷が疼くたびに、その傷に向き合い、一体何に傷ついているのかを自己分析していけば、必ず解決の方法が分かり、癒しに繋がっていくと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


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