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仕事で必要なことは、すべて最初の会社で学んだ

こんばんは、アレクサンドリアです。

新プロジェクトXというNHKの番組で、東京スカイツリー建設工事を観て、思わず新卒で入社した会社のことを思い出しました。

私が就職したのは、就職氷河期の始め頃です。
大学に入学したのは、年代的にはバブル崩壊頃、とはいえそんな空気は全く感じられず、クラブの先輩たちは大手企業から簡単に内定をもらったと聞いていて、「ああ、ここに居れば楽勝なんだ。」とのん気に、部活にバイトに旅行に明け暮れていました。

それが就職を意識し始めたころ、一つ上の先輩たちの就職先にちょっと変化が出てきて、そこからどんどん世の中に暗雲が立ち込め、私の年には、就職情報誌に付いているハガキを出しても「今年は採用をしておりません」のお返事が続々届くようになりました。

そうは言っても、卒業したらどこかで働かなくては。
とりあえず、どこかからは内定を頂かないと、と1社から内定を頂き、色々動いたけれども、結局そこに就職しましたが、実は全然行きたい会社ではありませんでした。

この流れは大学入学とよく似ていました。
たった1校だけから合格通知が届き、そこは滑り止めのつもりでした。

この辺りから大体、私の人生は、予定外の出来事が自分の人生を切り拓いてくれることになります。

このあたりは、キャリア理論の中の、クルンボルツの「プランドハップンスタンス理論」ですし、
占星術では、土星や天王星や冥王星あたりの天体に刺激がある時でしょう。

話を就職に戻すと、入社した会社は、中堅の総合建設会社=ゼネコンでした。
そこで総務部に配属されるのですが、会社のイロハも分かっていなかった私が、そこから組織というもの、会社というもの、社会というもの、人というもの、お金というものを先輩たちに教えてもらいながら、段々分かっていくようになりました。

そもそも私は、建設会社の社員がトンカチで家を建てると思っていました。
しかし、社員は現場監督であり、請け負う現場によって、実に様々な協力会社の方たちが関わってくるということを知ったのです。

また大規模工事の場合は、建設会社数社とのJV(ジョイントベンチャー)ですし、公共事業、一般建築工事、土木工事、ハウスメーカー提携の仕事、修繕工事など、実に様々です。

社員は95%が男性で、それぞれの専門家達のプロ意識を、至る所で見てきました。そして少数の女性社員たちも皆、プロフェッショナルでした。

現場監督は、たくさんの現場を抱えながらそれぞれの工程表に沿って、建物や土木工事を完成していく。施主、協力会社、下請け会社、職人さんたちとも上手く連携を取る。
社員が誇れる仕事を受注してくる営業マン。行政関係にはその道のプロの営業マン。ハウスメーカー関連にはスマートな営業マン。
緻密な設計図をつくる設計士。分厚い積算書を何冊も作る積算士。
莫大なお金を管理する経理部は、遅くまでひたすら仕訳伝票と格闘。

そして、私のいる総務部には、全社員のお父さん、お母さん的な存在の人達がいて、縁の下の力持ち的に社員を見守り、入社から退職までの在職中のあらゆる手続きを素早く緻密に正確に、対応は優しく親切に、相談役にもなりながら行っていました。
もちろん、経理や営業事務も、採用も、広報も、受付も、社内行事の段取りも、協力会社とのやり取りも、雑用も、他にも色んなことを教えてもらって経験させてもらいました。

卵から孵ったひな鳥が初めて見た風景は、全体が見渡せる場所で、様々な専門家がプロフェッショナルな仕事をする姿でした。
そして彼らはみな、個性あふれる愛すべきキャラクターでした。

そこで色んなことを教わって、色んな役割の人がいて社会は成り立っていて、そのおかげで私達が円滑に暮らせているんだということを、この会社で学ばせてもらったことが、すべての原点になっていると思います。

そうだ、社員寮があって、そこの寮母さんの作るおでんが美味しくて、給与明細を届けるときにおでんを頂いたなあ。
そんな温かい思い出も残っています。

さあ、学んだことを携えて、新しい未来へ進んでいかなければ。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


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