有休消化期間に車中泊で北海道旅行した話⑤
つづきです。
船内で夕食と風呂を済ませた頃には疲れ果てて、夜9時には就寝。
車中泊に比べれば環境は良好だし、ちゃんと熟睡できました。
神経質な人だと揺れが気になるかもしれませんが、普通の感覚の人なら問題ないかと。
翌朝は6時半くらいには目が覚めましたが、特にすることもないので朝風呂へ。
大浴場から昼間のオーシャンビューを楽しみながらの入浴は非日常感覚が溢れてます。
フェリーはだいたい42km/hで航行してるとのことで、流れる景色を見ながらというのも面白いです。
朝食バイキングを済ませ、ネットも繋がることから9時からは株式相場をチェック。地上にいるのと変わりません。
大人向けの娯楽が船内にはあまりなく、古びたスロットやパチンコ台が置いてありますが、私はそれらには興味がなく、スマホで株取引とYouTubeを見たりしたくらいです。
船内で退屈にしていると、13時半に苫小牧に着岸、そこから下船準備を行い14時頃には出発できそうだとアナウンスがあり。
そこから復習がてら、当日の動きをシュミレート。
苫小牧⇒シューパロ湖⇒旭川の道の駅までが北海道初日の予定。時間的にはそれなりに余裕がある。
あわよくば、スープカレーを食べたり他に気になる場所があれば寄り道しようと適当な一人旅ならではのゆるい感じで気楽に行こうと思う。
13時頃になると、展望デッキから苫小牧が見えるようになった。展望デッキは北海道らしく湿度が低く、天気もよいのもあって気持ちがよい。
「ああ、北海道に来たのだな〜」と感慨に更けながら着岸を待った。
一つ情報として、下船前に宿泊カードのバーコードをスキャンして貰う必要があるようで、係員のおっちゃんが声掛けしてますのでお忘れなく。
着岸してから下船までは30分くらいかかるのは、車の船からの固定金具を外したりする作業がある他に、上層階の宿泊客から下船が誘導されるためだ。
私の借りた5階はカプセルホテルみたいな寝床だが、6〜7階(部屋名はスペリアとか言うらしい)は家族連れが泊まる部屋みたいだ。
主にコンフォートに泊まるバイクでのツーリング客や私みたいな一人旅勢は下船はエレベーターで案内されるのは一番最後になる。
もっとも、階段で降りる手段もあるが、階段で早くクルマに戻ったとしてもフェリーから出れる時間は変わらないのであまり意味がない。
程なくして5階宿泊客への案内があり、エレベーターで一階に止めてあるクルマへ戻り誘導に従い下船した。ついに北海道へ上陸である。
苫小牧港からシューパロ湖までは、事前調査で約90分とあったので、おおよその到着時間は15時30分ころとなる。まだまだ明るい時間だし、寄り道や散策もできそう。
閑話休題
フェリー申込時に知ったのですが、高速の乗り放題プランがあります。(2024.7現在)
平日の旅行なので、高速料金は割引なしになるのでこのプランはありがたい。気になる方がいましたら、詳細はググってくださいませ。
今気づいたのですが、このプランに申し込んだらweb上で優待券が獲得でき、船内の売店で割引サービスを受けれるみたいです。
シューパロ湖へ向かう
道央自動車道経由で夕張方面を目指します。
片側一車線の高速からの景色は一面に広がる畑と青い空。そんな景色は遠くまで続いていて大地の奥行きの深さを感じ、本州ではなかなかお目にかかれない風景で北海道に来たことを実感。
自分のクルマで北海道を走る贅沢を堪能できました。
高速を降り、国道452号線を走りシューパロ湖に近づいてきたところでふと脇に目をやると、古いバスと列車が並んでいたので寄ってみることに。いきなり寄り道である。
元々は炭鉱で栄えた夕張の街というのは知っていましたが、三菱グループが担っていたのは知らなかったのです。
こちらは炭鉱の事業運営とそこで働く住民の足となっていた列車とバスを有志が保存しているとのことで、活動の詳細はホームページがありましたので、リンクを載せておきます。
日本は戦後、スクラップアンドビルドで発展を繰り返してきたせいか、近代の産業遺産があまり残ってないように感じます。
高度経済成長期の建築物も既に60年近く経過し、そろそろ保護が必要なものもあるかと思いますが、無情にも取り壊しと建て替えがされていると聞きます。
日本の文化が深化するために、このような有志による活動を公共性の高いものと評価して、何かしら支援する形があっても良い気がします。
今ではひっそりとした山間の街にしか見えないですが、かつてそこに活気が溢れていたのかと思うと、人の活動の儚さと諸行無常であることが思い返されます。
夕張の歴史を感じながら、改めてシューパロ湖を探すと目と鼻の先で、グーグルマップに従って向かうとダムが現れました。
ダム付近からは遺構は見えず、国道452号線に沿ってはしってみると橋が見えてきました。
渡ろうと思うも残念ながら国道からアクセスできず、恐らくダムの土手を歩いていかないとならないのかも。
一人旅で危険を冒すのは命取りと成りかねないので、ここは国道から見守ることに。
全体的に水位がまだ高く、ところどころにかつて使われた道路が見えるくらいでした。
事前にシューパロ湖を散策した方々のレポートで見たギャランシグマの廃車体は発見できず無念でした。(じつは北海道旅行の一番の目的はコレ)
1時間くらいウロウロとして、旭川に向かうことに。
写真はないですが、鹿島眺望公園というパーキングみたいなスポットがありますが、湖底に沈んだを街の歴史などが記された看板があり見ものです。
では、旭川でのお話は次回に。
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