いち春

かんとりーまぁむとダンスを

いち春

かんとりーまぁむとダンスを

最近の記事

チョコレート

寝れない日があったでいい いつも許せない自分を抱きしめてあげたい 煙草に火をつける チョコレートの匂いがする 甘くない ビターな香り 硬い椅子 ベランダから見えるあの家の電気はまだついている あの人も眠れないのかな 同じ時間を生きている きっと同じようで同じじゃないんだろう ひとり ひとりぼっち 微睡み 微睡みに身を委ねる 目を閉じる 闇 闇

    • 熱帯夜

      目が覚める 時刻は3時34分 特にやることがある訳では無いが体を起こす。 ヘッドホンから言葉を流す 流れるお気に入りの曲 オレンジ色のアルバム 言葉の一つ一つが体に染み込んでいく 7月、8月やりたいこと、会いたい人が沢山いる 今までざわついていた心が落ち着きを見せる きっと暑くて眠れない今年の夏はいい夏になる 外では蛙が鳴く このまま終わってもいい そう思えるような日々を過ごしたい 願っても願ってもそれは難しい けれど、今だけはそんな願いを抱いていたい 不規則、不安

      • 頭と心

        雨 雨 雨 纏わりつく湿度 流れる音 リズム 炊飯器の湯気 開ける指先 汚れた自転車 野良 野良 タコス 冷たい鍋 ベトベトの黒 沈み込む枕 ひんやりぶらんけっと 窓から見える太陽 朝 カラスの鳴き声 タイヤ爪とぎ猫ちゃん 頭の中と心 静かな心音

        • 希望

          希望ってなんだろう 人それぞれに希望って存在するのだろうか 希望を見出して日々の生活を続ける それは途方もない人生の始まりなのかもしれない 希望があれば頑張れる 本当にそうなんだろうか 綺麗事かもしれない ただの戯言なのかもしれない みんな希望を口にする 言葉として希望を吐き出す 希望ってなんだか呪いみたい 明るく見えて実は暗い 光と闇 太陽と月 今日はなんだか落ち着いている ざわざわしている心が落ち着いている これは希望なのかもしれない 私の希望はこんな感じなの

          深海の底

          深く深く沈んでゆく 光の届かない所までゆっくり沈んでゆく この前まで見ていた光はどこに行ったのだろう 手の届かない所までゆっくり沈んでゆく 心が壊れてゆく音がする 誰か誰でもいい ここから引き上げてくれないか 私はここに居るよ 暗闇の中ゆっくり目を開け辺りを見渡す 何も無い 私は何も無い 存在すら分からない ここに居るのだろうか 体と心が乖離してゆく 深く深く沈んでゆく もう何も分からない ただただ沈んでゆく ゆっくりゆっくりと

          深海の底

          古き良きもの達

          某フリマサイトで古本を買った。 届くまでのもどかしいこの時間が生きている実感を掻き立てる。 私は古いものや使い古されたものが好き。 古着だったり、古本だったり、使い込まれた道具だったり。 造り手の思いだったり、前の持ち主の物語がそこには詰め込まれている。 きっとこいつらは色んなものを見て、感じて、育ってきたのだろう。 そんな雰囲気を醸し出すこいつらが好き。 「新品の方が綺麗だし、いいじゃん」 そんなこと言うやつもいるだろう。 分かる。気持ちは分かる。 しかし、私は物としての人

          古き良きもの達

          宝物

          宝物が1つ増えた。 心が踊って、気持ちが舞いあがる。 大切に大切にしよう。 人生において大事にしたいものは沢山ある。 だからこそ、大切にするんだ。 勿体なくてなかなか出せないかもしれない。 けれど、大切にするんだ。 今年の秋がとっても待ち遠しい。 秋の自分よ。 きっと楽しい日々が待ってるよ。 それまでとりあえず生きていよう。

          くらくら

          頭がくらくらする。 煙草の紫煙を纏いながら頭をゆっくりぐるぐる回す。 昨日は楽しかった。 今日も1日いい日になりますように。 マッチで煙草に火をつける。 なんだかあったかいなぁ。

          くらくら

          乾杯

          「僕はきっと早死するんだと思うなぁ」 小学生の時の私はそんなことを誰かに言っていた。 何故そんな会話をしていたのかは分からない。だがそれは今となって現実味を帯びて呪いのように私に付き纏う。 今の私は漠然と死に近づいていると思っている。 毎日寿命を削りながら日々を生活している。 過度な食事制限、やりすぎの運動。 誰かにやめた方がいいと言われても私は言うことを聞かない。 この生活を辞めることは出来ない。これは私の枷であり、呪いなのだ。 小学生だったあの頃不意に思った早死するとい

          過去

          「明日は一日雨の予報になるでしょう」 黄色いスピーカーから女の人の声がする。 明日は登山に行く予定だった私はため息を漏らした。 まぁたまには何もせず休むのも必要かなと自分に言い聞かせ、ベッドの中に潜る。 朝起きると曇ってはいるが、雨は降っていない。 いつもの日課の散歩を終え、家の家事を済ましたところでまた窓の外を眺める。 まだ雨は降っていない。むしろ晴れていた。 私は何となく外に出てみた。 こんな時は予定もなくぶらぶらしてみようかそう思い立って、歩く。 どこまでも続く田舎風

          カメレオン

          「憧れてる人って誰かいる?」 登山の道中友人にふと尋ねてみた。 「うーん」友人が少し困ったように首を傾げる。 少しの沈黙の後、「思いつかないや」そう答える。 「俺は憧れてる人いるんだ」 「どんな人?」 「今は好きな古着屋の店主だったり、友人のあの子だったりするかなぁ」私そう呟く。 私は昔から誰か憧れる人が良く居た。 そして、その憧れる人になりたくて色んな所を真似るのだ。 その人性格だったり、喋り方だったり、髪型や服装などの容姿をその時々で真似るのだ。 「まるでなんにでもなれる

          カメレオン

          人みたいな何か

          人間には三大欲求なるものがある。 「睡眠欲、食欲、性欲」 個人差はあれど皆各々欲を抱えて日々を生きている。 そういう私も少なからず、人としての欲求を持っていた時があった。 当たり前のように眠たくなったら布団で寝て、お腹が空いたら満腹になるまで食べて、突如やってくるエロには自慰を行う。 そんな当たり前の欲求が確かにあったんだ。 それが当たり前じゃ無くなった私は一体なんだろうか、そんなことを考える。 きっと私は人の皮を被った何かなんだ。 精神を病み、不安を抱えてただただ日々を

          人みたいな何か

          am4:44

          朝目が覚めて、携帯を確認してみると午前4時44分を示している。いつも起きる午前5時より少し早めの起床だ。 前日の天気予報から今日は1日雨予報と知っていたから朝の散歩は無理だろうと重い体を起こす。 外を見てみると曇ってはいるが雨は降っていない。 これは朝散歩に行けるぞと思い、簡単に顔を洗い、布団を直し、asicsのランニングシューズを履いて外に出てみる。 雨が降っている、、、、。 ため息が出る。今日はやめておこうかそう思ったが、どうしても散歩に行きたい。 雨降りでも行けるかもし

          climber

          「お前なんかに登れっこない」 「もうこの辺りで引き返した方がいい」 「もう限界なんだ、やめときな」 自分の中から声がする。 それは自分の姿だったり、友人だったり、昔の顧問の先生だったり様々な姿形で私自身を蝕んでゆく。 「五月蝿い!少し黙ってろ!」 頭の中でそう叫ぶ。 体は熱と疲労を感じながら、それでも1歩前に進む為の動作をやめない。 これが体にいいだとか、精神にいいだとかそんなことは関係ない。 ただただ自然に身を任せて、今日もまたひたすらに登る。 私は登山が好きなんだ。 た

          アルフォート

          初めて伺った精神科。 おじいちゃん先生との会話、これが私の心を安らかに安定したものに変えてくれるのだろうか。 何故だか分からないが不思議と心は軽くなる。 朝の散歩から帰った後の朝ごはんとコーヒー、そしてキャスターホワイトの甘さ、ヘッドホンから流れるナイトクルージング。 また今日が始まる。 今日は幸せな1日でありますように。 祈りながら今日も1歩前に進む

          アルフォート