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【その他】卒業後もつながっています(小倉リハビリテーション病院 + 社会福祉実践コース)

  社会福祉実践コースの卒業生の主要な進路の一つとして,医療ソーシャルワーカー(MSW)があります。

医療ソーシャルワーカーとは 
 突然入院することになり、長期治療が必要な病気にかかると、医療費や生活費の心配だけでなく、残された家族の世話、学校や職場のこと、後遺症、治らない病気と告げられたときの混乱など、経済的・心理的・社会的なさまざまな問題が起こってくる。医療ソーシャルワーカーは、社会福祉の立場から、こうした問題を患者や家族と一緒になって考え、解決のための援助を行う。
 仕事は患者や家族からよく話を聞くことが出発点となる。そして、ほかの医療・保健関係のスタッフとも相談し、援助の方法を検討する。つまり医療ソーシャルワーカーは、医療・保健と福祉の橋渡しをする役割を担っていると言える。

ベネッセマナビジョンHPより転載

 なかには同じ職場に複数の卒業生が就職する場合もあります。

 (医)共和会小倉リハビリテーション病院(北九州市)においては、前身となる教育福祉科学部社会福祉コースの卒業生も含めて、多くの卒業生が活躍されています。同級生の横のつながりだけでなく、卒業生たちとの縦のつながりが強いのも社会福祉実践コースの特徴です。

 このたび,白石浩隆事務部長の御厚意(発案)により,本学出身のスタッフに限定した食事会が開催されました(2024/06/07)。また,大変有難いことに,元職員と私(工藤)にもお声頂きました。そのときに頂いた卒業生,及び白石事務部長のメッセージをご紹介します。
 
◇2023年度卒業・馬場真広さん
 この支援でいいのか葛藤しながらの毎日ですが、その中でも「あなたが担当で良かった」「ありがとう」と言われると、涙が出るくらい嬉しいです。働き始めて数カ月しか経っていませんが、この仕事に就けて、そして小倉リハビリテーション病院に就職して良かったと心から思います!これからも目の前の患者さんを大切に頑張ります!
 
◇2023年度卒業・三宅甚さん
 私は将来ケアマネジャーとして従事することを夢見ており、その土台作りとしてあえて介護職を選びました。大学で学んだのはソーシャルワークであり,介護の知識や経験はほぼゼロですが、利用者様のために自分ができる最大限のことをしようという気持ちを大切にしています。利用者様の身近な笑顔が大きな励みになっています。
 
◇2019年度卒業・堀英大さん
 医療組織のマネジメントに興味があり,事務部に所属しています。医療経営は大変奥深く,また,患者さんやスタッフから感謝の言葉を言われると、もっと役に立ちたい、頑張ろうと思います。さらに、日々違うことが起きることも,大きな刺激です。
 
◇2018年度卒業・溝田宙恵さん
 日々の仕事は,楽しいことや嬉しいことばかりではありません。しかしながら,私との出会いに感謝してくれる患者さん・家族,成長を認めてくれる上司、なんでも話せる同僚がいます。小倉リハビリテーション病院は、このような暖かい人たちに囲まれて成長していける素晴らしい場所だと思います。
 
◇2017年度卒業生・三浦彩愛さん
 当院の素晴らしさ,また,働く楽しさは、病棟の中で患者さんや多職種と毎日関わりながら、患者さんが退院した後も生き生き暮らしていくために一丸となってサポートできることだと思います。信頼できる多くの仲間と職場だけでなく,休日でも楽しく過ごしています。
 
◇2016年度卒業生・安達優志さん
 MSWとして日々楽しく働いています。患者さんが抱える課題は様々です。支援方法に悩むケースもありますが、ご本人・ご家族と一緒に考え、共に悩んで良い方向に進めた時にはこの仕事のやりがいを感じます。こうした臨床の積み重ねが,さらなる貢献意欲の原動力になっています。これからも頑張ります。
 
◇2016年度卒業生・原笙子さん(元職員)
 患者家族が抱える複雑な課題に向き合うことは精神力が必要で、限られた時間中で患者さんの希望を叶えることには限界もありますが,患者さんや家族の人生に深く関わった経験により専門職の立場だけでなく、人としても成長できたように思います。
 
◇2015年度卒業生・加藤愛理さん
 患者さんやご家族から頼りにされることや,退院後の暮らしでそれぞれ頑張られている姿を見た時にやりがいを感じます。何より頼れるSWの仲間がいる心強さ、多職種との交流も多く、もちろんしっかり学べる環境もあって、小倉リハビリテーション病院に就職してよかったと心から感じています。
 
◇2014年度卒業生・今池愛加さん(元職員)
 退院後の生活や社会復帰のお手伝いができるMSWは,患者さん・家族にとって一番身近な存在だと思います。地域での活動も多く、病院を取り巻く地域での状況を知ることで普段の支援に活かせ,大変良い経験になりました。異なる分野への社会貢献をするために転職をしましたが,小倉リハビリテーション病院での日々は私の礎となっています。
 
◇事務部長白石浩隆さま(元MSW)
 当法人には現在7名の卒業生がMSW・事務・介護等の仕事に携わっていますが、それぞれ存在感を示しながら成長しています。諸事情で退職した他の卒業生も含めて“基礎学力が高い点” “応用力に溢れている点”などが共通しており、大分大学社会福祉実践コースの教育の特徴だと感じています。但し10年選手が出てくるこれからが大人としての勝負だと思います。“患者・利用者の幸せ”だけではなく組織マネジメントも含めて様々な課題に立ち向かえる人間に成長して貰えることを願っています。

「つながり」を感じるひととき

 (医)共和会小倉リハビリテーション病院は,我が国を代表するリハ病院です。また,その活躍は日本国内にとどまらず,韓国や台湾,タイなどの医療機関の支援も行っています。  
 さらに,地域包括ケアの泰斗である浜村明徳先生が会長をされていることでも有名です。本学卒業生が,浜村イズムのさらなる発展の一翼を担うことを願ってやみません。

(社会福祉実践コース 講師 工藤修一)

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