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人とクマの共存をAIとIoT利用で考える

はじめに
 私の住んでいるところは、20分も車で走れば奥多摩や檜原村、という場所にあります。東京都下ではありますが、過疎化の進む田舎町です。狸は勿論、猪やイタチ、ハクビシン。たまーに狐、超レアだけど鹿、と遭遇するレベルです。

 ここ数年、特にコロナ禍から顕著なのですが、世話をする人間がいなくなった山が目に見えて荒れ始めました。篠竹や、藤や葛などの蔓草が繁茂して、川沿いもアシが茂って川面が見えないほどです。過疎化を痛感しています。

 そこで心配なのが、熊、です。

熊被害の現状
 以下、最近の熊関連の記事を私の仕事の相棒、Claude3にまとめてもらいました。

 「近年、冬眠から目覚めたクマによる人身被害が増加傾向にあります。特に秋田県では、4月の目撃件数が前年の2倍以上に達し、過去最多の被害だった2023年度を上回る勢いです。こうした状況を受け、国は「指定管理鳥獣」にクマを指定し、捕獲や調査に交付金を出すことを決定しました。さらに、出没をいち早く検知するためのAI活用も検討されています。

クマによる被害を防ぐには、短期的な対策と長期的な対策の両方が必要不可欠です。短期的には、デジタル技術を活用した迅速な情報収集と対応が鍵となります。AIを用いたクマの出没検知システムや、ドローンによる監視など、新たな技術の導入が期待されています。これにより、住民からの通報に頼っていた従来の方法から、より早期の対応が可能になるでしょう。

一方、長期的な課題としては、クマの生息域と人の生活圏とを分ける「ゾーニング」が重要です。人口減少に伴う耕作放棄地の増加などにより、クマが人の生活圏に近づきやすくなっているのが現状です。そこで、小池伸介・東京農工大教授が提案するように、市街地の手前に見通しのよい緩衝地帯を設けることで、クマが避ける効果が期待できます。

ただし、ゾーニングを進めるには、自治体や国が主導となって議論を深めていく必要があります。単に区域を分けるだけでなく、それをどのように維持・管理していくのかが重要な論点となるでしょう。また、地域住民の理解と協力を得ることも欠かせません。」

 なるほど。元々熊の生息域に進出し続けてきたのは人間の方ですが、山に餌となる木の実やドングリなどが豊富にあった頃は、熊がリスクをとって人間エリアに降りてくることはなく、自然に棲み分けが出来ていたわけです。それが昨今の温暖化、異常気象のせいで山の恵みが急速に減っていて、熊はやむを得ず人エリアに入ってきている。新たに生活圏を分ける必要が出てきているわけですね。

クマが里山に降りてこないためのアイデア
 クマによる被害は、人とクマの生息域が重なり合うことで生じる問題です。したがって、根本的な解決としては、双方の棲み分けをする必要があるわけですが、これをアナログ、デジタル技術双方から考えたいと思います。

アナログ策としては、
・熊のルートをなくすために、生い茂った蔓草、川面のアシを伐採。熊は身を隠す場所がないと用心してその先へは進まないそうですから、これはかなり有効でしょう。物理的にゾーニングをするわけですね。
・家の周囲に熊の餌になる物を置かない。
これは、私の家の周囲で普通にされている対策なのですが、熊にせよ猿にせよ、餌があるから人里に来るわけです。秋に成る庭先の柿や、畑の根菜類などは、そのままにせず早く収穫してしまうこと、と言われています。ウチの畑では作ってませんが、夏のとうもろこしなんて、もう猿のために育ててるみたいに被害が出るそうです。生活に根ざした知恵ですね。

次にデジタル策について考えます。
・定置センサー(カメラ付き)設置による監視
・ドローンを使って定期巡回
この場合、クラウド環境を構築、センサーからのデータを蓄積して分析、熊の出没地域を確定すると共に、AIに熊の姿を認知が出来るよう学習させ、なるべく人力を使わずにスムーズに熊の発見→付近へのアラート、の流れを作りたいところです。ついでに、センサーに爆竹などの大きな音を出すスピーカーを設置して、AIが熊と判定→威嚇の大きな音を出し、熊を山に帰す、という一連の作業の流れを作れると良いですね。

まとめ
 近年多発傾向にある熊被害。その凄惨さを見るにつけ、身一つだと人間は弱い生き物なのだと痛感します。ですが、熊だけではなく自然のバランスを崩してきたのは私達人間側ですから、知恵と技術で熊をはじめとする野生動物との共存を目指したいものです。

 因みに、今回は生成AIが作成したイラストではなく、写真を使いましたが、これ、川面が見えなくなるほどアシが生い茂った近所の川です。熊は身を隠せるルートを選ぶと言いますから、これは真面目に怖いです、、川周辺は行政の官学だそうで、早く刈ってくれないかなー。


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