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デジタルに求めるスピードに最低限はない

マダガスカルに来て日本と明らかに変わったことの一つが、日常生活で触れるデジタル機器やデジタル情報が極端に少なくなったことです。

僕の住む村にはスーパーやコンビニがありません。レストランもありません。買い物する時は市場に足を運ばなくてはありません。
1箇所で全ての商品を購入することは難しく、最低でも三箇所以上は行く必要があります。

バスの予約もお店に行き電話番号から名前や時刻を口頭で伝えなくてはなりません。会計も現金オンリーがほとんどです。
携帯や電子マネーで全てが完結する世界から、真逆の世界に来ました。
最初はそのスピード感に慣れずイライラすることが多かったです。

ある時ふと思いました。僕の要求が対人間ではなく、対デジタルの視点で要求しているな。それってどうしても無理なことだから、このイライラ事態が無駄なことだと思うようになりました。

全てを効率化して、人間の作業さえデジタル同様に考えると、人間の必要性も無くなるし、よりスピード感を求めてしまうのでどんどんしんどくなり、ストレスも蓄積されていきます。

人間とデジタルの境目がなくなって自然になることも重要だし、どこかで認識としては別物であると自覚しておく必要もあると思います。


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