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花相の読書紀行№.63『騙し絵の牙』

“あてがき”社会はミステリー

【騙し絵の牙】/塩田武士
<あらすじ>
2018年本屋大賞ノミネート作 
出版界と大泉洋という二つの「ノンフィクション」を題材に書く社会派にして本格ミステリー
『罪の声』の著者・塩田武士が、俳優・大泉洋を主人公に「あてがき」。
圧倒されるほどリアルな筆致で出版界の<光と闇>を描く!&「速水=大泉洋」が表紙&扉ページの写真を飾る!

主人公は出版大手の「薫風社」で、カルチャー誌「トリニティ」の編集長を務める速水輝也。
中間管理職でもある40代半ばの彼は、周囲の緊張をほぐす笑顔とユーモア、コミュニケーション能力の持ち主で、同期いわく「天性の人たらし」だ。
ある夜、きな臭い上司・相沢から廃刊の可能性を突きつけられ、黒字化のための新企画を探る。
大物作家の大型連載、映像化、奇抜な企業タイアップ。雑誌と小説を守るべく、アイデアと交渉術で奔走する一方、巻き込まれていく社内政争、部下の不仲と同期の不穏な動き、妻子と開きつつある距離……。
交錯する画策、邪推、疑惑。
次々に降りかかる試練に翻弄されながらも、それでも速水はひょうひょうとした「笑顔」をみせる。
しかしそれはどこまでが演技で、どこからが素顔なのか? やがて、図地反転のサプライズが発動する。
出版業界の現状と未来を限りなくリアルに描いた群像小説は、ラストに牙を剥く!

出版界の未来に新たな可能性を投じる「企画」で、各メディアで話題沸騰! 
吉田大八監督で2021年3月26日(金)映画公開された。

★感想
大手出版で廃刊に追い込まれた雑誌の編集長を務める速水の戦い!?を描いた小説。
上記で紹介したあらすじと解説が、ボリュームたっぷりでしたので、感想は軽く…。

作者の塩田さんが、大泉羊さんを主人公のモデルとして描かれただけあって、読んでいても大泉さんが頭の中を駆け巡っていました。
もちろん小説としても大変面白く、どんでん返しの展開もちゃんと控えてて、スピードを落とすことなく読み切りました。

楽しみながら読めるのが最高ですね♪

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