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花相の読書紀行№.99『ファズイーター』

欲しいのは、あなたの首だけ 八神瑛子シリーズ5

【ファズイーター】/深町 秋生
<あらすじ>
警視庁上野署の若手署員がナイフを持った男に襲われ、品川では元警官が銃弾に倒れた。いずれも犯人は捕まっていない。一方、指定暴力団の印旛会も幹部の事故死や失踪が続き、混乱を極めていた。組織犯罪対策課の八神瑛子は傘下の千波組の関与を疑う。数ヶ月前から、ご法度の薬物密売に突然手を出し、荒稼ぎしているからだ。裏社会からも情報を得て、カネで飼い慣らした元刑事も使いながら、真相に近づいていく八神。だがそのとき、彼女自身が何者かに急襲され……。手段を選ばない捜査で数々の犯人を逮捕してきた八神も、ここで終わりなのか?

★感想
ヤクザ抗争の犠牲となった甲斐の仇を取るべく、今も裏社会とつながりながら組対課の刑事として仕事をしている“八神瑛子”、今回はヤクザから狙われます。が…今回も元女子プロレスラー“里美”の怪物的な協力で命を救われます。もう、このコンビは永遠に切り離せないですね。
 
本作中の壮絶な戦いのアクションシーンや、装備など実にリアルに描かれているのに驚き、読みながら痛みすら感じてしまうほどでした。
それも本書の最後に“アクション協力”に警備のプロである会社の名があり、納得しました。
 
何でもありの極道と化した千羽組の組長の心のケジメは、己を印旗会と共に破壊すること。そしてラストは、壮絶な戦いとなります。
最後まで一瞬たりと気を抜けないシーンの連続で、読み終わると放心状態でした。
 
瑛子が唯一男と認め心を寄せた“甲斐”の冥福を祈りながら、次回作に期待する私です。
 
最後に、現在の女優さんで八神瑛子役を考えてみました。
1.シシド・カフカさん(若竹七海さん著 葉村晶シリーズのドラマ 葉村役)
2.綾瀬はるか(精霊の守り人で主役のバルサ役 カッコ良かったです)
3.柴咲コウ(インビシブルのキリコ役)
4.長澤まさみ、広瀬すず、菜々緒(私の中では同列かなぁ)
 
“甲斐”役には、今はディーン・フジオカさんが一押しです。

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