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香川一区の結末は・・・

衆院選。自分がどこに投票しようが、何故か知らんがいつも自民党が過半数をとって、あのいつもの偉そうな政治家たちがまた同じ席に居座って、ふんぞり返って、何の変わり映えも無く、旧態依然とした政治が続くのだろうか。私の一票はいったいどこに行くのだろう。

つまらなすぎる選挙···低い投票率···

ただそんな腐敗した日本の選挙にも一筋の光が・・・!

香川一区である!!

私は香川には縁もゆかりもない。そんな私が香川一区に注目している訳は、2020年に見た映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」である。

この映画は、小川淳也という一人の政治家を追ったドキュメンタリーだ。ハイライトが、2017年衆議院選の香川一区でのバトル。敵は自民党から出馬している平井卓也、そう、あの黒光りデジタル大臣。平井は、家系がとにかくすごくて、おじいさんが西日本放送の取締役とかで父親は政治家で弟が四国新聞の取締役という、あえて嫌味な言い方をするが、四国らへんのメディアを牛耳る家系に生まれた超のつくボンボンなのである!家族に新聞社のトップがいるってのは超絶チートで、四国新聞の選挙情勢の記事はいつも平井贔屓で小川を貶める内容である。

一方、その小川はごくふつ~のパーマ屋の息子であり、東大卒のエリートではあるが、この国をどうにかしなければ!という使命感に駆られて政治家を志した熱い男。地盤・看板・鞄は一切持ち合わせない。

小川はその熱い思いだけで政治家になるんだけれども、いざその世界に入って見ると、国をどうこうする前に、大事なのは党利党益であるという現実にぶち当たる。影響力を持つためにはまず党の中での自分の存在感を大きくしていかなければならない。けれども、そのための手段としてはまずヤジを飛ばすとか、偉い人に気に入られるとか、そういった党内の勢力争いを勝ち抜いていく必要があるのだ。

そうなるとやはり政治の世界では熱い思いを持った者より、私腹を肥やしたり名誉を得たりするためなら信念もくそもないような政治家の方が台頭しやすいのだろう。(そうしてたら行く行くは総理大臣にまでなれるのだ!)

これ、純粋にどっちを応援したいかって話である。この国をなんとかしたいという熱い思いで一般家庭から政治家を志した清き青年と、長年その地のメディアを牛耳る一族から満を持して出てきたボンボンボーイ。
映画で描かれる平井卓也があまりにも人相悪くて、のちに彼がデジタル大臣としてテレビ画面に映ったとき「あの悪役が何故・・・???」と思ったほどである。

いくら映画とはいえ、画面越しにも伝わってくる小川さんのまっすぐな姿勢、愚直な姿勢に、彼のような人に政治家になってほしいと、応援したいと思わずにはいられなくなる。それが人の心ってものだろう・・・。

2017年の衆議院選挙、小川が平井に惜敗したところで映画は終わる。

そしてこの物語も終わる・・・はずだった・・・!

いやいやちょい待てー!!

これ、フィクションでいったら起承転結の転!まだ結が無いよ~ってことである。

じゃあ、いつ結くるの~っていうと、そう、明日!2021年の衆議院選挙で、見事正義のヒーローがその地域を長年牛耳ってきた悪役を倒してめでたしめでたし~で終わる!(ハズ!)

そんな結末を期待せずにはいられないし、それこそが誰もが求める物語であるはずだ。人間はだれしも勧善懲悪を求めるだろう?

最近、あの四国新聞が小川優勢の記事を上げて、いよいよ平井にも焦りの色が見え始めた。「あの映画はノンフィクションなんかではなく宣伝だ!!」とキーキー言っているみたいだ。だったら、映画撮ってもらえるくらいの立派な政治家になってくれ、と思う。

こういう個性的な熱い候補者がいると本当に選挙って盛り上がると思うのだ。それこそアメリカのトランプみたいなぶっ飛んだ政治家がいたら不愉快だけど選挙が面白くなる。ただ、みんながみんな小川さんみたいに熱くて応援したくなるような政治家なわけは無く、平井卓也みたいに黒光りしているわけでもない。

私も、いつも、投票したい人いないなぁ~と思う。朝から拡声器でうるさいなぁとも思う。政治に詳しいわけでもない。でも、候補者の経歴とか主張とかを一回覗いてみると案外面白い。そうして、「この人同じ大学じゃん!」とか、「この人が勤めてたこの会社の人嫌な人多いから投票しないでおこう。」みたいな、自分なりの理由が見つかると思うのだ。そういう視点でも、なんでもいいから政治家に興味を持つことで、選挙が面白く感じられるようになると思うのだ。

とにかく、せっかく選挙という一大イベントがあるのだから、楽しんだ方がお得である。

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