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ラブ イズ ブラインドを観ると結婚したくなくなるからおすすめ

「結婚なんてするもんじゃねぇな・・」ラブイズブラインドを観ると、いつもこの結論にたどり着く。
「ラブイズブラインド」といえば、Too Hot Too Handleの劣化版のイメージがどうしてもぬぐい切れないが(内容は全然違うけど・・・)、3シーズン目ということはある程度人気があるのだろう。
色々言っても結局3シーズンちゃっかり見ちゃってる。

この番組は、男女がお互いの顔を見ないままデートをかさね、真実の愛を手に入れることが出来るのかという実験型リアリティショーだ。

Too Hot Too Handleに比べて良いところは、顔も体も磨かれているモデルが出ているわけではないところ、そこが逆に良いのではと思う。等身大の恋愛やガチの結婚までの道のりをリアルなものとして受け取れるからだ。
イケメンや美女は正直あまりおらず顔も体型もさまざまな人たちが出ている。この番組自体が見た目を度外視できるのかというテーマを据えているわけだから太っているひとも痩せている人も、黒人も白人も、アジア系もいるってわけだ。
最初の1~3話は恋の始まりのドキドキ感を堪能できる。とくに初めて相手の顔を見たときのリアクションと、二人で過ごす初夜は前半戦の一番の見どころだ。
ただ、後半戦は日常生活に戻ったカップルの様子を追うことになるのだが、これがもう修羅場過ぎて怖すぎて結婚への意欲を喪失しまくる。そのため、「私、結婚できないんじゃなくてしないんです」のスタンスをより強固なものとして自分にしみこませることが出来るので、良い。

彼らは結婚の準備のためにお互いの友人や家族に挨拶に行くのだが、、、、結婚の挨拶ってあんなに面接みたいなこと聞かれんの!?日本人の結婚の挨拶もこんな感じなのか!?!?
私は面接が大の苦手、他人からの評価もめちゃくちゃ気にする性格。だから見ていて心をグサッとやられる。
相手の親だけでなく、友達にも品定めの目で見られる。そして陰で「彼女にはふさわしくないわ。うまくいかないと思うわ」と言われる始末。泣ける・・・。

「あなたの5年後のプランは?」と聞いてきた母親もいた。おいおい、転職面接で聴かれた質問だよこれ、、

「娘のどういうところが好きなの?」こういう質問ってお酒が入って冗談交じりで聞くようなもんだと思ってたから、しかめっ面でシリアスな感じで聞く父親怖すぎる・・・。

そんな現実を突きつけられ、結局うまくいかないカップルの方が多い。

アニメキャラ風ボイス&巨乳が武器のナンシーとムキムキプレイボーイ、バーティスも上手くいかなかった。
ナンシーはその声と身振り手振りからぶりっ子ワガママキャラかと思いきや、不動産業で財を為すキャリアウーマンなやり手だった。
一緒に住み始めると二人のイチャイチャムードは直ぐに消え去り、ナンシーの元カレの存在や中絶などの問題も噴出し険悪なムードに。二人の愛は早々に冷め切ったように見えた。
バーティスは「キミには正直でいたいから・・」とかなんとかかっこいいこと言って、実は他の女も気になるとか言ったりするものだから、世界一のバカ正直者に認定!!
案の定ナンシーは結婚式で振られてしまったが、気丈な態度を見せた。その潔さにより私の中の一番好きな出演者に昇格した。
バーティスはナンシーの母や弟からだいぶ問い詰められていたけど「オレたちの問題なんだから口出しすんな!」みたいな強気な態度で言い返していた。私は日々いろんな人にビビりながら過ごしているので、こんな風に強気で生きていけたら・・・とちょっとうらやましい。

希少だが奇跡的に結婚までたどり着くカップルも存在するからすごい。

今回の女性出演者のなかで一番目立っていたバレエダンサー、コリーンと、10年連れ添った彼女に浮気されてバツイチというトラウマを抱えるマット。
コリーンは、最初のデート期間に意中の男性2人にフラれるもあきらめなかった努力家。そんでいつも笑顔でポジティブでかわいい。見事マットからプロポーズされるに至った。
マットは最初地味で目立たなかったが、キラキラ系コリーンと一緒にいることで存在感を増した印象。
マットもサングラス掛けるとなんとなくイケメン風に見えるし、クルーザーでワイン片手に「10年一緒に過ごした前の彼女より、もう君のことの方がよく知っている気がする」などと胸キュンな発言をするものだから、こちらまで笑顔になるよ~ウハハハァ~なんて安心してみてたら、コイツの化けの皮が剥がれた!!

コリーンが他の男をご愛敬で褒めていたことを真に受けて「俺様の婚約者であるにもかかわらず他の男に色目を使うとは何事じゃFuck!!!」みたいにブチギレまくって、撮影止めろ!と撮影クルーにまで当たり散らかした。それまでマットが一番いい奴に見えていたのに、一気に一番怖い奴に豹変した。もうここで私の心は興ざめなのだけど、コリーンは一生懸命マットを引き留めようとした。
「一晩寝たら落ち着いたよ、話し合って許したよ」とケロッと元に戻った二人だったが、このマットの癇癪はたびたび起こりこちらとしてはこんな男早く見捨てろ、こういう男が頭に血が上ったときに何をやらかすか分からん!!と思うのだが、コリーンはなぜか従順でいつも分かり合おうと歩み寄る。こんなに寛大な心をもたなきゃ結婚できないのなら私に結婚は一生ムリじゃん、とふたたび戦意喪失。

癖強カップルばかりの中で、安心してみてられたカップルが一組。
ヒョロヒョロ長身のブレノンは、食べるの大好きプラスサイズモデル風のアレクサにプロポーズし見事結婚に至った。
勝手なイメージだけど、ふくよかな女性が好みの男性ってまさしくブレノンみたいにヒョロヒョロのイメージ。だから何となくお似合いのカップルだなぁと思った。もしかして声とかで体型って分かるのか??

この番組のとっても性格の悪いところは、シリーズ終えた後の出演者たちを再び招集して本音で言い争わさせるところだ。
世界一のバカ正直者バーティスは、ナンシーを振った翌日に金髪美女とデートをしていたところをインスタグラムに挙げていたことを女性陣から問い詰められた。あんなに潔かったナンシーも「翌日になんてありえない・・!」と怒りと悲しみをあらわに。バーティスは、お前らになんか関係ねぇ!と開き直ったご様子。

もう一つの破局したカップル、コール&ザナブも修羅場だった。ザナブは「コールにひどいことを言われ続けた、自尊心を気付つけられた」ということでコールを責めた。コールはこらえきれず泣き出す始末。それを見たザナブは「あなたのことを恨んでいないわ。もう許してるわ。」とイイ女風にあしらった。さっきまであれほど恨みつらみを並べ立てておいてよぉ!!最後にイイ女ぶるなよぉぉぉ!!とイラっとしたところで番組が終わったのだけど、最後の最後におまけの映像が差し込まれていた。これがまた何を意図した映像なのか波紋を呼ぶ内容だった。
それは、ザナブがコールへの恨みつらみを並び立てた時に言ったちょっとしたエピソード。
「ちっちゃいオレンジを食べようとしたの。朝からバナナしか食べてなかったから・・・。こんなに小さいオレンジを2個手に取って食べようとしたらコールが「後で食べに行くからそんなに食べるな!」って。このシーンはカットされたから、コールにとっては都合よかったでしょうね。」
その、カットされた映像というのが最後におまけとして差し込まれていたのだ。
さっきのザナブの話っぷりから、さぞキツイ言葉でコールが罵ったものだと想像していたのだが、見てみると全然違った。それは、ただただコールが「この後外食するから今食べない方が良いんじゃない?」的なことを日常会話のトーンでボソッと言っているだけのように私には見えた。

ザナブの記憶がどこかでねじ曲がったのか、貶めようとわざと盛って話したのか分からないが、結婚を誓い合った男女がこんなにも恨み合う中になってしまうとは、悲しいものだ・・。
結婚って、何なんだろう・・・。





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