見出し画像

ppを上げることを目的としたACC Saberの練習記録

はじめに

本記事はVRゲーム「BeatSaber」についてスコアの算出方法や、ノーツの配置パターンなどについてある程度理解している中級者以上向けの記事になります。
そもそもBeatSaberとは何ぞやという話については別の記事をご参照ください。(「MASOブログ」で検索したらわかりやすいページがきっと出てきます!)
また、記事内で出てくるBeatSaberの用語に関しては可能な限り一般的に周知されている単語のみを使用するつもりですが、わからないものがあれば調べるなり聞いていただくなりしていただけると助かります。(一応こちらでゲーム配信もしておりますのでそういった場で私に直接聞いていただくでもOKです。)
そしてこれは結構大事なことですが、ここでお話しする内容、上達の工夫などは一つの参考としてみてください。私のやり方が合わないからうまくなれないとかは決してないはずなので、試してみたうえで合わない練習法などは見切りをつけて別の方法を探してみてください。モチベーションを保つことが何よりの上達法です。やらなきゃうまくならないので。楽しくビーセイしましょう。

そして、今回の記事ですが、私がScoreSaberの☆8~☆9譜面あたりの譜面で96%くらいを出せそうな感覚がでてきたところで筆をとってます。☆10で96%、☆8で97%を出すためにはもう一工夫いりそうな感覚がありますので、このあたりは私も未知の領域です。もしかしたらその領域に対応するには今回のやり方よりいい方法があるかもしれません。というか教えてください・・・(精度沼の底からの叫び)

自己紹介

さて、本題に入る前に自己紹介をしておこうと思います。知っとるわ!本題だけみたい!って方はすっ飛ばしていただいて結構です。
はい、ということで遅れましたが「ケロきち」と申します。可愛い服を着たアバターが大好きです。

兎年ですよ!うさぎどし!(遅すぎる正月のノリ。最近のお気に入りの一枚。)

2023/1/27 現在、非公式のランキングでpp(Performance Point)の値が12,221.25pp、日本11位(ワールド496位)の位置にいます。トップランカーの方々にはまだまだ遠く及ばない実力ですが、一般的には上手と分類される位置にいると思ってはいます。ここまで前記事のコピペ

今回はどんな記事なの?

以前の記事では苦手譜面(スピードマップ)の対策により対応できる譜面数を増やすことでppを増やす、というお話をしましたが、今回は得意な譜面のスコアをさらに伸ばせばいいじゃない!というアプローチになります。自分でいろいろ実験した結果の記録も兼ねて筆をとりました。

スコアを伸ばすと申し上げましたが、具体的にどうするかといいますと、
①低難度譜面で高精度を出せるように練習する
②中難度での譜面で上の練習の成果を出し、高精度を出す
ということをします。その中で試行錯誤したことをまとめてます。
もう少し細かく話すと、①はACC Saber(低難度譜面を主体としたScoreSaberとは別のランキングシステム)の課題曲ベースで高精度を出すための考察をしてます。今回は①に関する記事になります。ACC専用のスイングではなく、②の中難度でも生かせる振り方を①で考察しているので②については特に記事にする内容はないです。密度増えても頑張って振ってね!
ACC Saberですが、課題曲が大きく3種に分類されていて、
・True ACC(NPS 0.8~2程度の超低密度な譜面が主体)
・Standard ACC(NPS 2~4程度でノーツディレクションが単純な譜面が主体)
・Tech ACC(NPS 2~4程度でノーツディレクションがやや複雑であったり、スタック・ウィンドウノーツ等の精度を取りにくい配置が多めに採用された譜面が主体)
となっております。
今回これらのグループ別で意識すべきことを言語化したのでそれぞれの練習方法について書いていきます。

おすすめの便利MOD

・BeatLeader:ビーセイ後にブラウザ上で自分のスイングをリプレイで見返して研究できます。他人のリプレイと重ねて比較もできます。最重要。
SliceDetail:1譜面ごとに平均的にノーツのどのあたりを斬ってるかが視覚化されます。振りで調整する、テイラー設定を変更するなどの判断要素に使えます。かなり重要。
・SaberFactory:デフォルトでテイラーを先端のみ(太さや長さの調節も可能)に設定できる。適したセイバーがあれば、CustomSaberでも問題なし。
※SliceDetail以外はModAssistantにあるはず・・・。

本題!

に入る前の注意!
今回スイングの研究をするの当たって、BeatLeaderでM〇rshくんやFaz〇iさんのスイングをかなり見ました(自分のスイングと重ねてもみました)。その結果感じたのですが、ぶっちゃけスイングには個人差が大きいです。ある程度研究の方法までは共通するかもしれないですが、最終的に正しいスイングがどんなスイングかという結論は出ません!(ごめんね!)
自分のスイングはうまい人(精度が高い人)の中で誰のスイングに傾向が似ているかを各々で考え、参考にするのが良いと思います。BeatLeaderのリプレイを重ねていろいろ比較してみてください。(私は今回の精度練をするにあたって、毎回ビーセイ後に確認するようにしました。)
またTime Dependence(以降TDと表記します)の理屈については今回省略します。とりあえず値が低い方が良くて安定したスコアを取りやすいとだけ書いておきます。英語の記事ですが、ACC Saberに画像付きで理屈がかいてあるのでわからない人はそちらを見るか、別途聞いてください。

さて、本題です。
まず今回の精度練でおすすめするセイバーについてですが、トレイルが先端のみのセイバーが良いです。理由は読み進めればおいおいわかると思います。
そして、練習順番のおすすめは、
True ACC → Standard ACC →Tech ACC
です。普通すぎて面白味ないですね。
順番に書いていきます。

True ACC

★この章で意識したいこと・練習すること
1.視覚の思い込みの修正(スイング補正は次章以降)
→ノーツの中心をしっかり把握する(平面的ではなく立体的に
2.TD
AP(ACCセイバーのpp的なポイント)を稼ぐためにはTDの低いスイング補正などもして、99%とる!といった全体の精度の合計数値が重要になりますが、今回ppメインで考えたときには曲全体の精度の値はさほど重要視しなくてよいです。(Standard ACC, Tech ACCでも同様です。)とはいえ、目標が欲しい人もいると思うので参考に私の感覚を書いておきます。True ACCで97.5~98.5%、Standard ACCで96.5~97.5%、Tech ACCで96~97%くらいは平均して取りたいところです。ただ、True ACCで98~98.5%取れてなかったら次の章には行けないとかでは無いので、ある程度やったら次に行ってみてください。感覚忘れたら戻ってきてもいいです、精度は沼深いので直ぐに戻ってきますよきっと…(闇)
…話がそれでしまったので軌道修正します。この章で一番意識してほしいことは、
「思い通りの場所にスイングできたときに115点(もしくはそれに近い値)がでているか」です。
この章で私が気づいたこととしては、自分がノーツの中心はここだ!と思っていた場所が実はズレていた、ということが結構あるということです。例として自分がここ!っていう場所を斬った時にだいたいどのあたりを斬っていたかをざっくりですが図にしました。青ノーツを例にしてます。(平面的なのである程度簡略化したイメージとしてみてもらえると・・・。)

練習前のスイング

真ん中はここだぁ!とこんな感じに振ってました。逆サイドが軒並み届いていないですね。TD的にももう少し斜めに斬り入れたいところ。
True ACCの章ではこのズレをなくしてください。スイング補正ではなく、視覚の矯正です。
※逆サイドのノーツ配置はTrue ACCではあまり頻出では無いので、場合によってはTech ACC等でこの練習をしてもよいと思います
外レーンノーツで注意したいことですが、ノーツはお月様のごとく自分の方向に正面を向けるように飛んできます。(画質粗くてすみませんが以下のような感じです)こいつが厄介で、手前の面だけ見て斬ってしまうと結構ズレます。ぱっと見の感覚で私は青のラインで斬ってしまうのですが、実際は赤くらい奥を斬らないと中心に届かないのでこのあたり視覚に騙されやすいです。こういったずれを矯正しましょう。

下段外レーン切り上げを許すな

余談ですがこの練習の成果で中心の認識誤差がなくなるので、セイバーがノーツの横をすり抜けるタイプのミスが減りました。うれしい付帯効果。(早振り遅振りはなおらんけど!

True ACCの内容は以上ですが、次の章以降の練習中に結構な頻度で「あれ?真ん中どこだっけ・・・?」となることがあります。その場合は都度True ACCに戻ってきて再確認しましょう。私は最近はウォームアップも兼ねて最初にTrue ACCを触るようにしてます。真ん中がわからんのに真ん中は斬れんのです。

Standard ACC

★この章で意識したいこと
1.非インバース配置の単ノーツの精度を上げる(スタック・ウィンドウ・インバース配置の練習は次の章で説明します)
2.次のノーツ配置を見てフォロースイングを調整する
3.セイバーの同じ位置でノーツをとらえる(セイバーの先端を意識する)
この章からスイングをがっつり矯正します。

まず1.はTrue ACCで覚えた中心をTDをある程度意識しながら斬ります。ポイントとしては下や横ディレクションだったとしても状況によっては斜めに切り入れることが必要です。
参考までに私が意識したセイバー軌道は下の画像のような感じです。(黒いラインは矯正前の軌道です。赤いラインが矯正後に意識している軌道です。)バッドカットしてんじゃね?みたいな軌道も見られますが1回どれくらい斜めに入れたらバッドカットになるか試してみると良いと思います、主観ですが結構傾いて斬り入れてもカットできます。

先端トレイルが赤の軌道を描くようなイメージを意識しました。(カーブは若干大袈裟に書いてます)

TDが低い場合は先端トレイルがノーツの中心付近を通っていて、TDが高くなりがちの配置は中心より奥を先端のトレイルが通るように意識しています。
また、斜めに斬り入れる際には同じスイングをするために意識しやすい角度である斜め45度を意識しています。(このあたりから45度で斬り入れるといい感じのスコアになる!みたいな感じ)
軌道が曲線を描いているのは私の場合はその方が先端がブレなかったのと2.でお話しするフォロースイングの意識につなげやすかったからです。(ここはおそらく人によって感覚がかなり違う部分だと思うので、いろいろ模索してみてください。共通して大事なのはセイバーがブレないように振ることです。)

続いて2.についてです。
安定した精度を維持するためには可能な限り同じスイングをすることが大事です。そして同じスイングをするためには同じ場所からスイングし始めたほうがよいです。そのために2.の意識が必要と感じました。
前のノーツを斬った瞬間から次のノーツへの準備が始まります。ここの移行を高密度地帯でスムーズにするために、斬る前から次のノーツを認識したいです。(明確ではなくても良くて、だいたいどの辺のレーンに来ているかぼんやり認識する程度でもよさそうな感覚です。横の位置関係の把握を優先してください)
・一つ奥のノーツをなんとなく視界の隅に入れる
・セイバーのブレを抑えるためにフォロースイングから次のスイングになめらかに移行する方法を探す。
主に次のノーツが外レーンに来る場合に、私はフォロースイングでセイバーの先端を真下ではなく青なら左に、赤なら右に少し移動させるような動きをしてます。

次のノーツが外レーンの時のフォロースイングでセイバーの先端を少し内側に向けてます(伝われ・・・!w)

また、JDの値を大きくするのは一つの手だと思います。1個1個のノーツをしっかり見ること、見れる環境(時間)を作ることは大事です。私は今回の練習で適正JD値が少し大きくなりました。近すぎるのは個人的にはおすすめしないです。遠すぎもあたらないので難しいところですが。
※ありすろ〇どさんみたいにJD小さくても精度出せる人もいるので、そういったアプローチもあるとは思います。私は知らないので記事にはできないですが・・・。(しいて言うなら後述する3.の意識を強めることでカバーできるような気はします、私はそこは苦手だったので避けました)

最後に3.です。TDの意識とこれまで口酸っぱく言ってきましたが、どうしても限界があります。0にはできません。そういった場合に何がスコアに影響するかというと、
・セイバーのどこでノーツをとらえたか(先端なのか根本なのか)
・斬ったタイミングがどこか(ノーツがどこまで飛んできてから斬ってるか)
これらの兼ね合いで同じスイング軌道でも点数が揺れます。できるだけ点数の揺れを抑えるために
・セイバーの同じ場所で斬るようにする(高密度地帯の外レーンの点数安定のためには先端に近い部分が推奨)
・斬ったタイミングを一定にする(個人的感覚:かなりセンスがいる、私が下手なだけかもしれない)
これらを行う必要があるのですが、2つ目は私がへたくそなので、一つ目の意識を強くしました。(多分2つ目も鍛えることでJDを小さくしても精度を維持できる気はします。)頑張って同じタイミングでセイバーの先端付近で斬りましょう。

Tech ACC

1.Standard ACCで意識したことを引き続き意識する
2.スタック・ウィンドウ・インバース配置の取り方を体に覚えさせる
引き続きStandard ACCで意識したことは継続します。体が覚えるまで繰り返しましょう。
それに加えて、スタック・ウィンドウ・インバース配置の斬り方をここでは練習します。
TDを意識した振り方ではノーツディレクションに対して斜めに斬り入れる方法が有効でした(主に外レーン)。しかしノーツが重なるとそれもままなりません。そのためこれらの配置はそれ専用の振り方が必要になります。基本的には以下を意識します。
・内側2レーンが始動のスタック:ノーツに対してまっすぐ斬り入れ、まっすぐ振りぬく。
・始動が外レーンのスタック・ウィンドウ:始動ノーツを斜めに斬り入れ、弧を描くように振りぬく。(角度点を落としがちなインバース系の配置は始動ノーツを斜めに入れることでTDを維持しつつ角度を稼ぎやすくできます)
ここも私がカーブを描いた方がスイングが安定するのでこの軌道になっていますが、まっすぐ振りぬいてセイバーがブレなければそれでも良いと思います。例のごとく下の図は若干大げさに表現してます。

切り方の例(重なって見にくかったので2色に分けましたが、それ以上の意味はないです。)

インバースについてはウィンドウの始動ノーツと同じようにすればよいです。(簡単とは言っていない)
ここまで意識できるようになれば、中高難度の譜面の休憩地帯をしっかり稼ぎ地帯とすることが出来ると思います、それだけでも影響あるはずです。余裕があれば密度の増えた地帯でも意識してみましょう。
※ジャンプ配置と呼ばれる片手で連続して素早くノーツを捌く必要のある配置の場合は弧を描く振り方が段々直線的になっていきます(私はそうしないと間に合わないので…)。こういった配置で精度を維持するにはまた別の練習が必要かも知れません。

おまけ(テイラー設定)

おまけです。こちらはさらに個人差の激しいテイラー設定のお話になります。参考程度で過信しないように。
また、現在進行形で試行錯誤中の内容でもあるため、正しい保証がまったくないです(笑)こういう考え方もあるのか~程度で見てもらえると。

ここ最近精度に悩んでこそいますが、一時期かなりぐんと精度が伸びた時期がありまして、そこで工夫したことが「外レーンのノーツの精度の安定化」になります。
ACC Saberである程度練習すると、よほど変なディレクションでなければ真ん中2レーンのノーツは割と適当に振っても平均10~11点が出るようになると思います。
しかし外レーンのノーツ、特に非出張配置(右端レーンの青ノーツと左端レーンの赤ノーツ)は精度を落としやすい割に出現頻度が高く、ここの平均精度を落とすと全体のスコアに大きく影響します。(出張系の配置は出現頻度が低いので精度練習の優先度は下げてよいです。最終的にはやることになるとは思いますが・・・)
そこでテイラーに工夫をしたわけですが、簡単に言うと
・セイバーの根本の位置を外側に移動(x Positionの変更)
・セイバーの先端の位置を内側に移動(y Rotationの変更)
この2点を行いました。
イメージ図は以下になります。(真上から見た図になります)

大げさに見えますが割とこんな感じです。

なんだこれ斬りにくそう・・・と思う方もいるかもしれないですが、本題のほうでセイバーの先端でノーツをとらえる意識をしていればセイバー先端はさほど座標が変わっていないので似たような感覚で斬れたりします。
じゃあこうすると何がうれしいかですが、外レーンノーツを斬るために手を開いたときに真価を発揮します。(下図イメージ)

外レーンに対してまっすぐセイバーが伸びる!

セイバーの根元が外側にあるため外レーンのスイングでTDが低くなりやすくなります。先端のスイングの感覚を崩さずTDを下げることに成功したので、かなり精度が安定しました。内側レーンのTDは若干下がりやすいですが、斜めに斬り入れるテクニックが身につけば実際ほぼ下がらないです。さて、ここまでいいことがいっぱい!といった雰囲気で語ってきました。一見利点が多いように見えるこの方法、縦のスイングに対しては利点が大きいですが横のスイングは人によっては違和感を感じる可能性がありそうです。例えば同じ左向きスイングでもフォアとバックでスイングする時をイメージしてください。セイバーの根元の位置が違うと思います。これが辛いと感じる場合はスイング調整でカバーするか、テイラーの角度を少し緩める等で対応することになるかと思います。出張系の配置にも少し弱いですがここは元からTDが高くなる配置なのでさほど差を感じないです。

おわりに

はじめにでお話しした内容と重なってしまいますが、記事の内容は過信しないようにしてくださいね。私は効果があったのは確かですが、万人に共通して良い方法でない部分も多分にあると思っています。中心点に関しては終わりのない沼です。私もいろいろ頑張って言語化してますが、現在進行形で沼の中の住人のため、この先研究を続けたら今回の内容を全部否定するような結論になる可能性もゼロではありません。やってみて効果がなさそうならこの記事の内容は記憶から捨ててしまってもよいと思います。ただ、一つの考え方としてこういった記事には価値があるかなとも思うので、ぜひ参考にしてみてください。
そして、みんなも試行錯誤してわかったことがあればアウトプットしてね!わたしも他の人のこういった記事、考え方を参考にしたいので!!(我儘)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?