見出し画像

個人でSWOT分析してみよう!

当社では朝礼時に
「3分間スピーチ」
という時間を設けています。
その日の当番の人が、自由なテーマで話をします。
業務だけでは分からないパーソナリティーや人となり、考え方、経験や背景が見えてくる、とても良い機会です。
ある日の朝礼で私は、3分間スピーチの時間に

「個人でSWOT分析をしてみよう!」

と提案(強制?)しました。


自己認識を言語化・明文化する

私自身は勉強会やセミナーに参加するなど、自己研鑽に努めています。会社を経営する上で必須なことだと考えています。世の中には様々なエキスパートや先人の知恵といったものが多く存在し、それらは自分個人や組織にとって取り込むべき栄養だと思います。
経営者じゃなくても、人がより良く生きる上で大切なことなので、社員のみなさんにも、ぜひ向上心をもって自らを高めてもらいたいと思っています。
その為には、まずは自分や自分の考えを言語化・明文化することが第一歩ではないかと思います。
他人に評価してもらうばかりでなく、自己認識として、自分で自分を評価することは非常に重要だと思います。
もちろん言葉ですべてを表すことはできません。それでも何かしら形にするという意味で、言語化・明文化は大きなパワーがあると思います。

目標と組み合わせる

会社として、社員の皆さんのそれぞれ求めたい職務能力があります。会社が設定する目標です。当社が顧客に提供する商品やサービスの品質を一定水準以上に保つためには、人の能力を無視するわけにはいきません。また業務の性質上、安全も大切な要素です。
ただ、ここで求められる目標は最小公倍数のようなもので、最低限のラインとも言えます。
個人として、そこから自分が何をプラスしていくのか?どんな付加価値を提供しようと思うのか?
会社は学校ではないので、自発的かつ積極的にプラスを生んでいかないと必要とされなくなっていきます。厳しい言い方ですが。
でも自分が顧客側だとしたら、自分にとって付加価値も魅力もない商品やサービスにお金を払わないはずです。
自宅近くにコンビニが2つあって、一つは塩対応のレジ、もう一つは感じの良いレジ。どちらを応援したいと思うでしょうか?
高い付加価値を提供できる個人は報酬が増えますし、そうでなければ、、残念ながら、、ということになっています。図らずも自分の周りはマーケットで評価を受けてしまう環境にいるのです。
その中で自分がどんな価値を提供できるか?
それを考えるきっかけがSWOT分析です。
どんな強みが活かせそうか?そんなところから自分自身の目標を作り上げていくことができていくと思います。

実りある豊かな人生を送る

会社から与えられた仕事を淡々とこなす。私はそれはつまらない人生だと思います。
仕事は人生のうちで、相当な時間を使います。
物理学では、仕事を次の式で表します。

仕事=力×距離

何か物事を少しでも動かしたいではないですか。
大きな世の中の流れからしたら、大半は取るに足らないことかもしれません。
でも自分の行動が、会社を通じて、商品・サービスを通じて、顧客を通じて、世の中に何かしらの影響を与えていると私は信じています。
自分が貢献できることを持っている人生は豊かな人生だと思います。

個人×個人、個人×会社でクロスSWOT分析

個人がSWOT分析をして、言語化・明文化することの効果として、自分以外の人があなたの強みや弱みを知ることができます。
クロスSWOT分析の使い方として間違っているかもしれませんが、
個人×個人
で新たな可能性が生まれると思うのです。
自分にとって、別の人の強みや弱みが「機会」となって、何かが生まれるかもしれません。

「そんな特技があったなんて知らなかった!あなたの技術があれば、私の案を形にできそうだ!」

みたいなことが、起きてほしいのです。
誰かのSWOT分析を眺めると、何か新しいことができそうだと思いませんか?
ジブン株式会社という発想はこういうところに繋がると思います。

また
個人×会社
も、人の個性を活かせるのではないかと思います。
私自身が経営者なのでつい社員を評価対象としてしまいがちですが、働くにふさわしい場所として、評価を受ける立場でもあります。
そういう意味で会社にとって社員はお客様でもあります。働きたいと思われる会社を作っていかなければ経営が立ち行かないという危機感はあります。
もちろん全ての人に満足してもらえる会社を作ることは不可能です。
「ウチの会社はこういう考えで事業を展開しています。共感して頂ける方にはこのような待遇です。あなたの持っている技能や資質と会社の方針が一致するなら一緒にやっていきませんか?」
というスタンスです。
個人の力と会社の力を掛け合わせることで、変化を創り出すことができます。

まとめ

個人でSWOT分析を行うことで、自分自身を言語化・明文化することで自分を認知できます。
自分の目標に対して、内部環境である強みや足りないところ、強化ポイントを見つけます。
自分を取り巻く社会情勢や人間関係は外部環境にあたります。時間軸や視野を広げることに繋がります。
人のSWOT分析を見せてもらったり、自分のを見てもらってフィードバックすることで分析精度が上がります。
個人(自分)と個人(仲間)のSWOTを掛け合わせることで、新たな可能性が見いだせそうです。
また個人(自分)と会社のSWOTを掛け合わせることで、これも新たな可能性を見出し、組織に力を与え、自分も評価される!という好循環が生まれます。
以上は仮説ですが、そんなことを期待して社員の皆さんに、まずは個人のSWOT分析を依頼しました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?