見出し画像

遠藤周作も愛した湖北の宿・湖里庵

 < 2018年・滋賀の食材探しの旅 ③ >

この時の、テーマは、「鮒ずし(ふなずし)」。
滋賀県の発酵文化の代表格・熟鮓(なれずし)のひとつです。


鮒ずしは、琵琶湖で採れるニコロブナ(煮頃鮒)を、塩と、米飯で漬け込んだもの。
子持ちのメスが、重宝されます。

一度、訪れたいと思っていた、鮒ずしの名店「湖里庵(こりあん)」さんに伺いました。

最寄り駅は、JR湖西線のマキノ駅。
2㎞程、東の湖畔にあります。
到着後、趣のある和室に通して頂きました。

画像11

湖里庵(こりあん)

小説家・遠藤周作氏が、足しげく通ったお店です。
雅号・「狐狸庵山人(こりあんさんじん)」から、ご本人が「湖里庵」と名付けられたそうです。
部屋の床の間には、遠藤氏の直筆の書が掛かっていました。

早速、頂いたお料理を、一気に、ご紹介します。

画像11

湖魚いろいろ(川海老、ごりの佃煮、いさざ、琵琶鱒(びわます)等)

画像11

茄子と雲丹のお椀 

画像11

鯉のあらい 

画像11

氷魚(ひうお)の天ぷら 

画像11

琵琶鱒(びわます)の煮びたし

画像11

鮎の塩焼き

画像11

鮒ずしのお茶漬け 

画像11

水菓子(すいか)

画像10

花嵐(純米大吟醸)(吉田酒造)

画像11

琵琶湖・部屋からの景色

ここが、昔の船着き場だったそうです。

この日は、あいにくのお天気でしたが、それも美しく。
ゆったりと流れる時間と共に、お料理、そして歴史ある空間を、満喫しました。

食後は、湖里庵さんの鮒ずし工房でもある「魚治(うおじ)」に立ち寄り、鮒ずしと、ごりの佃煮を購入しました。

****************

訪問したのは、2018年6月末。
その2ヶ月後の9月4日、西日本に甚大な被害をもたらした台風21号の影響により、湖里庵さんが全壊状態となり、現在、休業されています。
工房の「魚治」さんは、被害を逃れ、店舗・工房共に営業中です。

湖里庵さんの、一日も早い再興を願って…。


****************

【お店情報】

☆湖里庵(こりあん)

 滋賀県高島市マキノ町梅津2307番地


☆ 魚治(うおじ)

 滋賀県高島市マキノ町海津2304


☆吉田酒造(よしだしゅぞう)

 滋賀県高島市マキノ町海津2292



お読み頂き、ありがとうございます。 サポート頂ければ、心強いです。