ヴェローナの野外オペラ「アイーダ」観劇②
<イタリア旅行記(2008年夏・ヴェネト&ドロミテ&トリエステ)no.95>
野外オペラ「アイーダ(Aida)」の開幕です。
エジプトの衣装を着た女性が、「ドラ」を鳴らし、物語の始まりを知らせてくれます。
「アイーダ」は、全4幕、約2時間半程の演目。
野外ということもあり、舞台転換にも時間がかかりますし、
風が少し強かったりすると、上演中でも、中断することもあります。
覚悟の上、3時間超えぐらいのイメージで観劇です。
途中、舞台装置を変える時に、興味深いこともありました。
急に、客席に向けて、ライトが照らされたんです。
眩しい!と、思っていると、この演出を利用し、客席から舞台の様子を見えにくくして、その間に、裏方さんが舞台セットを入れ替えているのです。
その後も、セット替えや、風が強くて、何度か中断し、ふと時計を見たら、もう午前1時を回っていました。
軽く、1時間以上も延長していて、ちょっと、眠気も襲ってきて、くらくら目眩もしてきました。
次、休憩をはさむようなら、もう帰ろうかなと思っていたら、やっと、最終場面が終了。
そして、アンコールです。
会場を出たのは、なんと午前2時前、もう真夜中です。
さすがに、5時間の観劇は、疲れた。💦
でも、このオペラ観劇後に、食事をする方もいらっしゃるようで。
「観劇後ディナー」の予約を受けているレストランも、ありました。
食事をしながら、「今日の舞台は…」と、論評されるのでしょうか。
凄いな、タフだな。
初めての野外オペラ。
そして、この歴史ある空間で、美しい歌声が響き、壮大なスケールで進んでいく「アイーダ」は、本当に感動。
忘れられない思い出と、なりました。
と、言うことで、ヴェローナの野外オペラを観るときの心得。
① 長時間の観劇に備えて、当日は、体力を温存しておきましょう!
② 座りっぱなしで、腰が痛くなります。
クッションを用意しましょう!
持参しても良いですし、会場内でも貸出してくれます。
この時は、1枚・2€でした。
③ トイレは、並ぶので覚悟をしてください…。
④ ドリンクコーナーでのワイン等は、少し高いですが、
アレーナ特製グラスで頂けて、飲み終わったグラスを持ち帰ることが
できます。
記念に!っと思われたら、是非、飲んでみてくださいね。
私は、後から聞いたので、飲まずで帰ってきてしまいました。
残念。
イタリアの夏オペラシーズンは、6月末から9月上旬頃まで。
ヴェローナのオペラは、有名ですが、各地で、規模は大小変わりますが、
バレエやクラシックコンサート等も、行われています。
街のインフォメーション等で、情報チェックをして、是非、楽しまれて下さいね。
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そして、翌日、改めてアレーナに足を運びました。
昨夜、ここで、感動の野外オペラを観たんだな。
こうやって、改めて見ると、やっぱりスケールが大きいですね。
ローマのコロッセオ(Colosseo)、シチリア島・タオルミーナ(Taormina)のギリシャ劇場(Teatro greco)も、そうでしたが、石造りの階段に座っていると、時空を超えて、その時代にトリップできる感覚が大好き。
しばらく、そのまま座り、その感覚を噛みしめていました。
もちろん、この日の夜も、オペラが上演されます。
昼と夜とでは、また、雰囲気が違います。
同じ演目の上演は、3~5日に一度。
3日滞在する場合は、違う3演目を観れる感じでしょうか。
また、観に行けると良いな。
前日の余韻を楽しみながら、お昼のアレーナの空間も楽しみました。
お読み頂き、ありがとうございます。 サポート頂ければ、心強いです。