漁師とレースの島☆ブラーノ島
<イタリア旅行記(2008年夏・ヴェネト&ドロミテ&トリエステ)no.23>
遅めの昼食も終え、トルチェッロ島(Torcello)を満喫した後は、
漁師とレースの島、ブラーノ島(Burano)へ向います!
「向う」といっても、ヴェネツィア本土への帰り道。
途中下船、という感じでしょうか。
ブラーノ島まで、ヴァポレットに乗っていると、手漕ぎの船が並走してきました。
上手に漕がれるお二人を、思わず、撮影。
水の都・ヴェネツィアの、また少し違う顔でしょうか。
並走する船を眺めていると、あっという間に、ブラーノ島に到着しました。
カラフルな家々が立ち並び、その町並みを見るだけでもウキウキ。
小さな町ですが、とても可愛らしい印象です。
前年(2007年)に、旅したリグーリア州のチンクエテッレ(Cinque Terre)や、カンパーニャ州のアマルフィ海岸(Amarfi)の色鮮やかな家が、
海岸沿いに立ち並ぶ様子を思い出しました。
海から帰ってきた漁師さん達が、自分の家を遠くからも認識できるように、という理由でペイントされているとか。
何日も、荒波の海を渡ってきた船乗り達が、我が家を見つけて「帰ってきたのだ」と、実感して安堵するのでしょうね。
そして、もうひとつ、このブラーノ島で有名なのが、手編みのレース(Merletto con le mani)です。
漁師さんが使う網をもとに、作られたといわれる手編みレース。
以前は、多くの職人さんが、手編みのレースを作っていたそうですが、
現在では、その技術を継承する人が少なく、機械編みの工房も多いとか。
街の中心部にある「レース博物館(Museo di Merletto)」では、
その歴史や編み方、作品等々が紹介されていると聞き、早速、その博物館に向ったのですが。
むむむっ、修復工事中でした。
はぁぁ~、イタリアでは、時々、あるのですよね、こういうこと。
事前に調べているのですが、ピンポイントで、修復中とか、閉館日だったりとか。
涙、涙です。
伝統的な手編みのレースを見たかったのですが、仕方なし。
と、言うことで、ヴェネツィア本土で、機械織りですが、伝統的なレース編みをしているレース屋さんで、コースターを購入してきました。
機械織りでも、素晴らしいです。
最初は、手織りだったら、さらに良かったのにと思っていましたが、
このコースター達も、使えば使うほど、愛着が湧いてきます。
教室でも、時々、登場して、皆さまにも、可愛がって頂いております。
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