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【レシピ】鯛とまぐろのカルパッチョ

カルパッチョ(Carpaccio)

北イタリア・ヴェネツィア発祥の料理で、

老舗ハリーズ・バー(HARRY'S BAR)で、考案されました。

常連の女性客が、主治医から食事制限をされたので、
脂肪の少ない牛ヒレ肉を、少量、薄く、薄く叩き伸ばし、皿に敷き詰め
ソースをかけて、提供したのが始まりです。

日本では、「魚(刺身)のマリネ仕立て」のイメージですが、
実は、「薄く、薄く、食材を切って(叩き伸ばして)仕上げる料理」
これが、「カルパッチョ」なのです。

そして、この料理名は、ヴェネツィアを代表する画家
ヴィットリオ・カルパッチョ(Vittore Carpaccio)から、
名付けられたと言われています。


作家・ヘミングウェイも愛した、1931年創業のハリーズ・バー
「バール」と言っても、格式が高く、短パン・Tシャツの格好では、
入店拒否をされる場合も、あるとか。

カルパッチョ以外にも、有名なものが、もうひとつ。
プロセッコ(Prosecco)に、桃のピューレを加えたカクテル・ベリーニ(Bellini)も、このバールで生まれました。

もちろん、今でも、このふたつは、お店の看板メニューとして人気です。
地元のヴェネツィアっ子に、そして、この街を訪れる世界中の旅行者からも、愛されている老舗店です。

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ヴェネツィアの老舗店・ハリーズ・バー
(HARRY'S BAR a Venezia)

私も、2000年に、お店の前で、写真撮影。
入店しませんでしたが、その外観から、お店が重ねてきた年月、歴史が伝わってきました。

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さて、この「カルパッチョ」という、お料理。
現地イタリアでは、しばしば、見かけます。

例えば…。
仔牛を薄くスライスして、マリネ液に漬け込んだもの。
サーモンのマリネ、他、薄切りのパイナップルを、器に敷いて、
いちごソースをかけたデザート等、様々です。

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仔牛のマリネのカルパッチョ
(Carpaccio di Vitello Marinato)
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サーモンのマリネのカルパッチョ
(Carpaccio di salmone marinato)
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パイナップルのカルパッチョ・苺のソース添え
(Carpaccio d' ananas con salsa di fragole)


今回は、キハダマグロで、カルパッチョをご紹介。
お刺身の切り方も、説明します。

もちろん、切り落としで売られているものを、使って頂いても大丈夫です。

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お刺身(切り落とし)

作り方のポイントを、覚えれば、様々なお刺身用の魚でも作って頂けます。
( 応用編で、お伝えします )

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鯛のカルパッチョ
「キャロット・ラペ」と、砕いたアーモンドをトッピングして
( Carpaccio d'orata con carota agrodolce e maodorle )
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ブリのカルパッチョ
(Carpaccio di seriola)


お刺身を、ちょっと味わいを変えて、食べたい。
そんな時に、是非、作って頂きたいお料理です。

最後に、手書きの「料理手順書(工程のみ)」「応用編(食べ方)」
「料理用語のイタリア語」
を添付しています。

記事末尾に、お問い合わせメールアドレスを、添付しています。
料理を作られて、分からない事、ご質問等がありましたら、
添付アドレスより、お問い合わせ願います。

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鯛とまぐろのカルパッチョ
(Carpaccio d'orata e tonno rosso )

【 難易度 】★☆☆☆☆
【 作業時間 】 約 30 分(鯛、マグロ、各15分程)

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