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なぜボランティアではない国際協力をするのか?|ビジネスとボランティアの違いとそれぞれの使いどころ

今回は、AlbaProjectの理念として掲げている
「なぜボランティアではない国際協力をするのか?」
について話したいと思います。

また一言で言うと
ボランティアは、消費で
ビジネスは、投資です。

ボランティアとビジネスの違い

皆さんは、ボランティアとビジネスをそれぞれどういうものと定義していますか?ビジネスの定義や、国際協力の定義については、こちらのソーシャルビジネスとは?の記事で話したのですが、そこでは、同様の扱いをしています。しかし、それでは、最終的なイメージはできても、今の説明はできないので、きちんとわけてお話します。

ボランティアとビジネスを分けた時の、
ビジネスとは、人、モノ、カネ、情報、にきちんと価値をつけて、循環型取り組みで共創しながら徐々に発展していく、持続的、発展的活動である。
ボランティアとは、人、モノ、カネ、情報をすべて、無償の形で提供し、すでに蓄積された、人、モノ、カネ、情報という資産を、足りている所から、足りていないところへ供給する、一時的、対処的行いである。

という考えで私達AlbaProjectは活動をしています。

AlbaProjectが「ボランティアではない国際協力」という理由

ではなぜ、AlbaProjectは、「ボランティアではない国際協力」と言うのかなのですが、理由は3つあります。
理由1
・世界中の子供にご飯を届けるためには、ビジネス化という循環型の仕組みを創らなければ、とうてい人も、モノも、カネも、情報も足りないから。
(今の社会では、当たり前にある存在にするには、ボランティアでは無理です。一度、東日本大震災のボランティアに行った人で、今もその時と同じ気持ちで、継続的に同じ熱量で支援し続けている方は多くないでしょう。それが、仕事の自衛隊の方は何度も行っていると思いますが。)
だから、ボランティアでは、数十年も続けていけないと思っています。


理由2
ビジネスでやると、見えてくる世界は広がり続け、きちんと社会のニーズを把握しつづけながら行える。
(ビジネスでやるということは、社会需要をしっかりと認識しながら、win-win-winになるようにやっていかなければ成功しえまえせん。しかしボランティアは、必ずしもそうである必要はありません。)
(私たちのボランティアの定義では、有るところから、無いところに資源を供給するだけなので、無い側のメリットなどを考えなくても行えるからです。)(一方、ビジネスでは、相手側のメリットを考えてやっていないと、市場に相手にしてもらえなくなり、ビジネスとして終了します。それでは、やりたいことをやれずに終わってしまうので、必死になって相手のメリットも考えます。)
⇒ボランティアは、自己満足で終わりやすいというのが、上記の理由だと思っています。

理由3
・勝手な理由で、国際協力を辞めたりしないから
(皆さんがボランティアをやるときの理由は、相手のためを思っていても、辞める時に相手のことを思ってやめる人はどれだけいるでしょうか。ビジネスの辞める時は、そういう時なのですが、ボランティアの辞める時はたいていが自分の都合です。「社会人になるから」「仕事が忙しくなったから」「お金が足りない、生活ができないから」「飽きたから」など、色々聞いてきました。そんなふざけた話はないと思います。自分を産んでくれた親が、そんな理由で子育てを辞めるようなものです。親はきちんと子育てのためにビジネスをしていると思います。)

以上が、AlbaProjectの考えです。

ボランティアが必要な時とは?

AlbaProjectは、ボランティアを否定しているわけではないです。
ボランティアが必要な時というのは、かなり多くありますし、どちらかというと私達AlbaProjectの人間は、街で困っている人がいたら積極的に声をかけて助けるタイプです。そしてこれは間違いなくボランティアでしょう。
「時間と力や知識がある人が、道に迷っている人に場所を教えてあげる、重たい荷物を持っている人の荷物を持って階段を上るなど。」

ボランティアが必要な時というのは、たくさんあります。
そして、ボランティアをしないことは、日本人の心として無理な部分が多々あります。

しかし、きちんとお金を貰う所では貰わなければ、今度は、私達AlbaProjectの人間が、困窮し、疲弊し、国際協力を辞めてしまうことになります。
だから、運営メンバーの教育や、スタディツアー、イベントなどでお金をきちんと受け取っています。

完全にビジネスとボランティアを切り離して行うというのは、実は無理なんです。だからこそ、それを切り離してしまっているボランティアというのは、片側にしか車輪がない車のようなものです。ボランティアでは、根本的な問題の解決にはならず、同じところをぐるぐる回ってしまうのです。
理由は1つです。当たり前にならないからです。

AlbaProjectは、新しい当たり前を創らなければいけないと思っているから、ビジネスという手法を取っています。

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