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さびだらけの包丁 木屋と小山刃物

伊豆に住む99歳の母親から、先日僕が忘れたものを入れた段ボール箱が送られてきた。そこに新聞紙にくるまれた2丁の錆びだらけの包丁がでてきた。一丁は刃渡り15センチぐらいの菜切包丁。刻印は木屋。柄はひびが入っている。もう一丁は刃渡り10センチぐらい小山手打との刻印。こちらはさびだけではなく柄がなく中子が露出していた。
なんだと思い母親にすぐに電話をする?。
すると日本橋の木屋にいって研いでもらい、それに柄が壊れているので取り替えてほしいという。
両方とも30年以上前の包丁だ。あ、残念ながら錆びた状態の写真を撮ることを忘れた。だめだなー。
木屋に電話すると、当店の包丁なら研いでくれるという。ただ中子(柄の芯にあたる)の強度があれば問題ないと。
もう一丁は小山手打とあるので、調べると熊本県宇土市とあった。すぐに電話するがでない、翌朝電話すると女性がでいた。錆びだらけれど研いで、なおかつ柄を直してほしいと、直接送ればよいですかと聞くなり、1日から日本橋三越で研ぎのデモンストレーションをするという。
グッドタイミング、さっそく土曜日にまず、木屋に行った。何しろ木屋は三越本店の向い。見せると柄に隠れている中子の状態を見てみるという。錆びすぎていると強度がなくつかないらしい。柄を割ると思ったより状態がよいとう。預かって12月25日にあがるという。料金は研ぎと柄の交換で、税別¥2750。安い。
三越にゆき、台所用品のコーナーに砥石のある店があった。女性がいて今研ぎ職人が昼食に行ったばかりだという。1時間半ぐらいかかるとのこと。タイミング悪し、女性はさびの具合を見て、研げるかどうかちょっとわからないという。あとで電話をくれるという。すると3時間後ぐらいに電話があった。もう研ぎ、修理したので、いつでも取り来てほしいと。
翌日、ピックアップにゆくと、柄も新品となりさびはすっかりなく、歯もなんでも切れそうだ。
小山刃物は、研ぎは無料だという。柄の交換が¥1500と税。裸だったので、箱を分けてもらえませんか?と聞くと「はい」と一言、同じサイズの包丁が入ってる箱を空け、段ボールを切り抜いて箱のなかで動かないようにしてくれた。(柄の部分が切り抜かれている)
ブランドものって、何代も使えるのだなと感心した。

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