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#つまらない写真!

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このところ、毎朝散歩がてら家の周りの写真を撮っている。家のまわりを撮るのは僕の写真の基本なのだろう。というのも、日大写真学科に入り、ペンタックスSPが届き、初めて一眼レフカメラで写真を撮るとき、何を撮ろうかと考えて、外にでた。僕は千葉県市川市国府台うまれだから、まず国分方面に歩いて行った。何をとったかって、もちろんその写真は残っている。コンタクトプリントになっている。つまらないものばかり撮っている。でもつまらないものが写真になることが面白かった。

下の写真は、2階の僕の部屋から見た1967年の雪の日の景色だ。遠くに見えているのが、国立国府台病院。僕はその病院で生まれた。この間そのことは書いた。撮ったときは、なんてことない、つまらない雪の景色だけれど、こうやって40年以上たってみると特別な風景のような気がする。

だから、上の今日撮ったばかりの、マスクする車の写真も特別になるのだろうか。そう、僕は駐車場を撮るのが好きだ。
いやクルマが好きなのかもしれない。子供のころは鉄道模型が好きだったけど、やはり絶対、クルマ好きだ。そのクルマの駐車している場所をどのくらい撮ったろう。発表もしていないし、まとめたこともないけれど、そうとうな量だ。
僕は、これらの写真に、ことばをぶつけることはない。
ことばは、ことば、もやもやとした、なんだかわからない、メッセージが写真の言語だと思う。写真を観察して、言語化しすぎると、写真の面白さより、物語性が強調されてしまう。物語より、ことばにならない、もやもやこそが、写真の面白さで、それをわかろうとせず、受け入れればいいことなのだ。

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