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セコイア国立公園にLAから一人で日帰りで行ってみた

セコイア国立公園はLAから北に230マイル、車で4−5時間のところにある国立公園。世界一大きいセコイアの木で有名。
トレイルもあるし、豊かな自然と雄大な景色を楽しめそう。ただ、往復で10時間、はたして一人で運転してハイキングして帰ってこれるだろうか、、、と非常に心配ではあったものの、物は試しでとりあえず行ってみることにした。


目次

  1. セコイア国立公園への道のり

  2. Tokopah Falls Trail

  3. General Sherman Tree と Congress Trail

  4. Moro Rock

  5. 公園内のシャトルバス

  6. まとめ


1.セコイア国立公園への道のり
公園内の駐車場は限られており、週末は11時前には満車になるらしい。ましてや私が行ったのは7/3、July 4th(独立記念日)の連休の真っ只中。間違いなく混むことが予想されたので、朝5時に自宅を出発した。


当然道は空いていて、だだっぴろい平原の中にまっすぐに伸びる道をひたすら走り続ける。とにかく単調で飽きる。Audible聴いたり、ラジオつけたりして気を紛らわしながら過ごす。

I-405からの朝焼け


そうこうしているうちにすこぶる順調に進み、8:30頃セコイア国立公園の入り口に到着。すでに10台程度の車が並んでいた。しかし、それは料金を払う車の列で、私はAmerica The Beautiful Passを持っていたので優先レーンからさくっと入れた。
入り口を通過してからしばらく公園内のくねくねとした山道をあがっていく。LA周辺とは違って緑豊かな山が連なり、非常に眺めがいい。
30〜40分走るとGiant Forest Museumに到着。駐車場はミュージアム前と奥のLodgepole Camp Groundの2箇所があるのだが、Lodgepoleにいけ、というサインに従って奥まで進んだ。ただ、ミュージアム前がまだ空いていたので、そこにおけばよかったとあとで後悔するのだが、、、
Lodgepoleに到着したのが9時過ぎ。流石にまだ駐車場はガラガラ。5時に出て正解だった。

まだがらがらのLodgepole Campgroundの駐車場

2.Tokopah Falls
セコイア国立公園の中でもおすすめのTrailを調べていると必ず名前が出てくるのがこのTokopah Falls Trail。比較的簡単なコースだけど、大きな滝がみられるということで人気の場所だ。

Lodgepole CampgroundからTrailがはじまり、沢沿いを登っていく。


偶然、鹿と遭遇

沢沿いを歩いていくと美しい清流越しに切り立った岩山が見える。どこか上高地を彷彿とさせる景色。

緩やかな上り坂をさらにすすんでいくと、遠くに滝が見え始める。このあたりにくるとじゃっかん涸沢っぽい感じもして懐かしい。

いよいよ滝が近づいてきた。もう一息。まだ午前10時過ぎだというのに日差しはとても強いが、標高2000mを超えているせいもあって、ときおり吹いてくる風が涼しくて気持ちいい。

そうしてようやく滝に到着。すでに7月に入って、おそらく水量は少なめなのだろう。

滝そのものの迫力は若干期待よりも欠けていたが、それでもプチ上高地、プチ涸沢的な雰囲気と美しい景色を楽しめる気持ちのいいトレイルだった。

3. Sherman Tree と Congress Trail
続いてセコイア国立公園の一番の名所、世界一大きいセコイアであるGeneral Sherman Treeを見にいく。Lodgepoleからはシャトルバスで移動。
ここはトレイルに行くような人だけでなく、小さな子供連れからお年寄りまでたくさんの観光客で賑わう。

人がらくらく通れる倒木

写真ではなかなか伝わりにくいが、とにかくでかい。背も高いし太い。屋久島を思い出すが、屋久杉とはまた違って高さはセコイアのほうがありそう。

Sherman Treeまではシャトルバスのバス停からすぐ。記念写真を撮る人で長蛇の列ができていたが、誰もいなくなった瞬間にパチリ。

General Sherman Tree

周辺にはセコイアの大きさを物語る展示もいくつかある。

私はそこからCongress Trailに向かう。ここはセコイアの森の中を2マイル歩く、高低差もあまりないトレイル。ほとんど道も舗装されていている。

どれもこれもでかい。

下にいる人と比べると大きさがわかるだろう。

小さなセコイアらしき木々が生えてきている。何十年後かには立派な木に育っているのだろう。

 4. Moro Rock
ここもセコイア国立公園で有名な見どころの1つ。以前山火事があったったために入ることができなくなっていた時期があるようだが、今は問題なく入れる。

人が一人くらいしか通れない狭い階段を登っていく。

高度が上がってくると結構こわい。手すりにしがみつきながら降りていく人もいた。

10分くらいで登頂。狭い山頂(岩頂?)にたくさんの人が。

公園に登ってくるジグザグの山道が見える

ひとしきり周囲の眺めを楽しんで下山。帰りもせまい通路をすれ違いながら降りていく。

高所恐怖症の人にはお勧めできないが、ちょっとしたスリルとすばらしい景色を楽しめる楽しい場所だった。

5. 公園内のシャトルバス

正直こんなにシャトルバスが混むとは思わなかった。1年の中でも特に混む日だったのだとは思うが、1回シャトルに乗るのに長いと30分以上待たされる。シャーマンツリーからミュージアム経由でモロロックに行くのに1時間、モロロックからミュージアム経由でLodgepoleに戻るのに1時間半はかかってしまった。順番としては混雑するまえにシャーマンツリーやモロロックに行ってしまい、最後にTokopah Fallsでしめる、というのが正解だったかもしれない。

シャーマンツリー前のバス停
ミュージアム前のバス停

6. まとめ 日帰りでもなんとか行けるし、行く価値のある素敵な場所
結局駐車場に戻れたのは4時過ぎ。そこからまたLAへのロングドライブ。帰りはやはり車も多く、多少時間がかかってしまい、家にたどり着いたのは夜9時前。往復で9時間、片道ノンストップで一人で運転し続けるとさすがに腰にきた。が、心地よい疲れではあった。
しかし、思い切って日帰りで行ってみてよかった。もし1日で主なところも回るのであれば今回の私が訪れたGeneral Sherman TreeとCongress Trail、Moro Rock、Takopah Falls Trailはおすすめ。森と岩山と滝という3つの異なる雰囲気を楽しめる良い組み合わせだと思う。
もちろん屋久島での2泊3日の縦走や涸沢からの奥穂高登頂に比べれば、全然比べ物にならないくらいお手軽なハイキングではあったが、それでもLAの街から離れて非日常を味わい、心身ともにリフレッシュするには十分な日帰り旅行だった。

帰り道からモロロックを臨む


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