リスキリングに挑戦中のおっさんのぼやき〜リスキリング支援1兆円に意味はあるのか

昨年、ふとUSCPAを取ってみようと、軽い気持ちで資格取得に向けて勉強を始めてしまった。

が、正直甘く見ていた。

若い頃は割と何か覚えてテストで点数とるというのは苦手ではなかったし、簿記3級しかもっていなかったものの、一応大学院でもAccountingやFinanceはやったことがあるし、日頃財務諸表も見てるので、半年も勉強すればまあなんとかなるだろう、と思っていた。

しかし、実際にはまったくなんともなっていない。

一度やったはずの問題を1か月も経ったらきれいさっぱり忘れている。同じ間違いを何度も繰り返す。

いつの間に自分の記憶力がこんなに低下したのだろうと暗澹たる思いがしてくる。

まるで、昔サッカー部だった自分の姿をイメージして久しぶりにプレーしてみたら、イメージした通りにはまったく動けず、逆に無理してケガしてしまう。

そんな状況だ。

「CPAに才能や適性は関係ありません。必要なのは努力だけです。」

いろんな講師や合格者がそう言うが、アラフィフともなると、努力だけではどうにもなりにくくなっているのではないか、、、

しかも、特に周りに一緒に学習している仲間がいるわけでもなく、
励ましてくれる人がいるわけでもなく、
仮に資格取得ができたところで別にCPAになろうと思ってるわけでも転職しようと思っているわけでもない。

「じゃあ、なんではじめたんだ」と人に言われるまでもなく、自分の中から後悔と叱責の声が鳴り響く。

かなり心折れそうになってくる。いや折れている。

世の中的にはリスキリングだ、アンラーニングだと言われているが、こうしてアラフィフが新たな領域を1から学び直すのはかなりしんどいということを身をもって実感した。

岸田首相は昨年の所信表明で「5年で1兆円のリスキリング支援」を打ち出した。

その内容がいったいどういうものなのか、具体的には私はわからない。おっさんたちが何か新しい資格でも取るための費用をばらまくのだろうか・・・?

1兆円がばらまかれ、おっさんたちがリスキリングに挑戦、しかしまったく身にもつかず、使い物にもならず、結局おっさんたちの時間と労力は無駄になり、1兆円も泡と消え、5年後に残されたのはおっさんたちの徒労感と挫折感、日本経済のさらなる停滞感。。。

そんなことにならないことを切に願いたい。

まあ、とはいえ私はまだ試験を受けたわけでも落ちたわけでもない。

心折れるにはまだ早いと自分に言い聞かせつつ、徒労感と挫折感を振り撒いて日本経済の停滞感の一助とならないよう、いったん、この折れた心の内を吐露してみて、もう一度歩き始めようと思う。

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