【RESEARCH】WeChatミニプログラム(微信小程序)を活用した中国最新プロモーション
こんにちは!中国マーケティングカンパニーのaland/エーランドです。
WeChatミニプログラム(微信小程序)を活用したプロモーションが中国で盛んです。2017年に提供が開始されたミニプログラム、現在では80%以上のWeChatユーザーが活用しています。ネイティブアプリと比べて開発コストも抑えられ、スーパーアプリ上でリーチをさせやすいミニプログラムを活用する流れは今後より進んでいくことでしょう。
今回は、そんな小程序を使ったプロモーションについて、中国で最近話題になった事例をご紹介します!
【饿了么× 网易云音乐】音楽からグルメをオススメするコラボ、KOLの“神動画”に乗っかりプロモーション
中国最大2.6億人ユーザーを持つアリババ系のフードデリバリー「 饿了么(ウーラマ)」が、日本でも荒野行動などで知られるネットイースが展開する登録ユーザー数8億人の音楽ストリーミングサービス「网易云音乐」と、ミニプログラムをプラットフォームにコラボプロモーションしました。
コラボの元ネタはBuzz動画
共にユーザー数はモンスター級。そしてコラボで発信されたコンテンツにはDouyin(TikTok)のバズ動画という元ネタがありました。
潇公子というKOLによる「兄弟、想你了(兄弟よ、会いたいよ)」という楽曲動画、ちょうどコラボの直前に爆発的話題になっていました。離れて生活する兄弟分を想ったこの楽曲、”面白+エモい歌動画”で「神曲」、「洗脳曲」として、18.2億回も再生されていました。
1ヶ月後にコラボコンテンツ発信!
潇公子がこの動画を初めて投稿したのは8月。
そしてコラボが始まったのはなんと9月。
…恐るべき意思決定のスピード!!中国らしいコラボですね。
そもそもコラボした両サービスのメインターゲットは、中国都市部の若者たち。競争・プレッシャーが特に大きい日々の中、戸惑ったり落胆したり、ホームシックを感じたり…。
そんなターゲットの若者は、まさに潇公子の動画をシェアしている層。彼らを起用したMVを制作することで、ウーラマは”空腹を満たす”だけではなく、ターゲットによりそって”気持ちも満たす”というメッセージを発信しました。世の流行りにしっかり乗っかり話題を作りながら、「ウーラマは”空腹を満たす”だけではなく、ターゲットによりそって”気持ちも満たす”」というメッセージを発信した面白い事例といえます。WeChatアカウントをお持ちの方は下記からぜひ体験してみてください!
【Gucci】”おねだり”出来るAR試着サービス
Gucci中国は、自分の手をARで撮影すると、店舗にいかずとも指輪を試着できるサービスの提供をはじめました。
これだけだとめっちゃ普通。
でも、実はこのサービス、試着した手と商品で画像をつくり、”おねだり”に使うこと前提で作られています…笑
”せっかく買ってもらうなら自分の気にいったものが良い。でもプレゼントとしてサプライズで欲しい”、といった複雑な心理を理解したプロモーション…
最初このミニプログラムを使ったときに、「彼氏が彼女から送られてきた画像と照らし合わせながら店頭購入している姿」が浮かびます。コロナ禍でのO2O施策という意味でも、面白い事例といえるでしょう。
気になった方はぜひ下記よりスキャンしてみてください!
【NIKE】O2O誘導プロモーション
NIKE中国は、新商品のランニングシューズ「AIR ZOOM PEGSUS 37」発売を記念してユーザーのオリジナルのランニングアバターやグッズが作成できるミニプログラムをローンチしました。
期間限定で実装された「“AIR ZOOM”アバター」のミニプログラム。キャラクターを選び、アバターアイテムを選択。アバターをQRコードにしてオフラインのNIKE店舗に持参すると、オリジナルのステッカーやTシャルを作ってくれるサービスも合わせて行われました。
アフターコロナの中国では、日本と逆にO2Oの集客目的プロモーションが多く行われています。
中国でアフターコロナの新常態が定着をしていますが、それとともに在宅者にもサービスを訴求できるデジタルマーケティングが進化を続けています。
私たちエーランドは中国の最新トレンドや手法を常にウォッチしながら、マーケティングや販売のサポートを行っています。ぜひ今後もご注目ください!
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