最上 良心

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非英語圏オールタイムベストアルバム(英米濠加4国を除く私的推薦盤100選)

世界に存在するまだ見ぬ素晴らしい音楽に触れる機会が少しでも増えればと思い、1955年から2024年までの私的推薦盤100枚をリストアップいたしました。 選出は広義に捉え、ナイジェリアの様に公用語に英語を使用している国や既にワールドワイドな知名度を獲得しているアーティストもリストには組み込んでいます。 このリストが世界を広げる一助になれれば幸いです、よろしくお願いいたします。 各作品の解説は随時追加いたしますので、今しばらくお待ちください。 1.『Calypso』(1955)

    • 【FUJIROCK FESTIVAL'24 出演記念】The Killers(ザ・キラーズ)入門ガイド

      はじめにThe Killersが2024年に開催されるフジロック・フェスティバルのヘッドライナーに決定しました🎉 2018年に日本武道館での単独来日公演を成功させていましたが、2009年の出演キャンセルが尾を引き国内外の人気格差が広がっていることに危機を感じていましたので喜びもひとしおです。 招聘してくださったSMASHの皆様と急遽のオファーにも関わらず出演を承諾されたバンド側にも感謝が尽きません。 紆余曲折ございたしたが、このライブを切っ掛けに日本での人気が更に上がること

      • "うつし世の挽歌"Cindy Lee(シンディ・リー)『Diamond Jubilee』レビュー

        ・総評 長い活動期間の中で音楽家の創造性が極地に到達する瞬間がある、"神懸かる"とも表現されるように時として模倣不可能な唯一無二のサウンドをこの世に創り出します。 幸運なことに音楽作品では、奇跡の瞬間はアルバムとしてパッケージングされ私達も才能の一端に触れることができますね、近年ではFiona Appleが2020年にリリースした『Fetch the Bolt Cutters』でこの域に足を踏み入れています。 そして今年2024年、カナダ/カルガリー出身のミュージシャンPa

        • "吸血鬼の代理戦争" Vampire Weekend(ヴァンパイア・ウィークエンド)『Only God Was Above Us』レビュー

          ・総評 2024年4月5日にリリースされた通算5作目となるニューアルバム『Only God Was Above Us』は、バンド内でソングライターを務めるEzra KoenigとRostam Batmanglijのタッグによる創造性が頂点に到達した最高傑作『Modern Vampires of the City』に並ぶ非常に素晴らしい作品です。 Grateful DeadやPhishなどアメリカの代表的なジャム・バンドからの影響とアメリカーナに傾倒し、中心人物であるEzr

        非英語圏オールタイムベストアルバム(英米濠加4国を除く私的推薦盤100選)