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可能性 何が育まれるのか

こんばんは。吉田直樹です。
大阪でビジョントレーナーをやっています。

日課になっている子ども達との散歩(もうすぐ終わりなので、それも少し寂しい気がしますが)の途中で、見事な花を咲かせているサボテンを見つけてめっちゃテンションが上がりました!!

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ビジョントレーニングで得られるもの

「可能性」そして「何が育まれるのか」という少し意味深な見出し文にしてみましたが、もちろんそれらは頭に「ビジョントレーニング」という言葉が付いてきます。
ビジョントレーニングを行っていくことで、どんな可能性が生まれるのか?それはつまりどういったものが育まれていくのか?
このnoteを初めてからこれまでは、自分の気持ちや所属する協会のことについてなど、比較的、外側というか概要的な部分を書いてきましたが、今回からはビジョントレーニングについてを出来るだけいろんな角度から自分なりにまとめていきたいと思います。

ビジョントレーニングは簡単に言うと「目と脳と身体をつなぐこと」という説明を以前にさせて頂きました。

そして、それは視覚機能のプロセスにおける視覚情報のインプットからアウトプットという流れを整えてあげたり、新しく繋いであげることです。
人は外部からの情報の約80%の情報を目からの視覚情報として、インプットし、それをもとに思考したり、動作したりといった行動パターンへと変換(アウトプット)していきます。
つまり、このインプットからアウトプットという視覚機能の流れがスムーズにいけばいくほど、物事に対する理解(勉強)や自分のイメージ通りに身体を動かしていく(運動・スポーツ)という能力が向上していくと考えられます。

勉強できへんからでもドンクサイからでもない

勉強にしてもスポーツにしてもつまりは外部から得られる情報に対して、よりスムーズに自分自身の身体が反応できるかどうかだという事です。

 ・漢字が覚えられない
 ・計算が苦手
 ・逆上がりが出来ない
 ・ボールを投げたり蹴ったりが苦手 などなど

上記のような事に対して、「ウチの子は勉強できへんから・・・」とか「ウチの子ほんまドンクサイねん」という風に言ってしまいがちですが、というか自分でもそう言うてしまう時があるんですが・・・

そうじゃないんです!!

上で説明したインプットからアウトプットという流れのどこかに少し「課題」が残っているだけなのです。
この「課題」については、「感覚」であったり「神経回路」の部分だと考えています。なので「目と脳と身体をつなぐ」、つまりは感覚を整えたり、神経回路を繋ぐことを行うビジョントレーニングは、そういった「課題」に対して直接アプローチの出来るものだと思います。

勉強をするにもスポーツをするにも準備(土台の整備)が必要

「感覚を整える」という表現を何度かしてきましたが、人の持つ様々な感覚は積木を積むようにビラミッド状に整っていくイメージです。
ピラミッド状に積木が積み上がりますので、当然、ピラミッド全体を見た時に土台部分となる下段部分から順番に整えていくことがとても重要です。

感覚のピラミッドの一番下段部分は「基礎感覚」と呼ばれる人の持つ五感となります。ただし、ここでの五感は「視覚・嗅覚・味覚・触覚・聴覚」ではなく、「視覚・前庭覚固有受容覚・触覚・聴覚」の五感となります。
 ※前庭覚・固有受容覚については次回以降でまた詳しく書きます

運動をしたり、勉強をしたりといった事がベースとなる感覚はピラミッドのまだまだ上層部分となります。
つまり、積み重なった積木を支える土台部分の感覚を整えない限り、より上層部にある勉強や運動を司る感覚を整えてあげることはとても難しいということです。

ビジョントレーニングではピラミッド下段部分の基礎感覚についてのアプローチを行いますので、土台部分の積木(感覚)をしっかりと整えてあげることから始まります。これがビジョントレーニングで育まれることです。

自分の能力(勉強ができる・運動ができる)が100%だとして、ピラミッドの土台部分に目を向けなかった場合には、その内の70%ぐらいしか発揮できない(出来ていない)のだと思います。しかしビジョントレーニングにより土台部分をしっかりと整えることで、100%もしくはそれ以上の能力が発揮できるかもしれません。これがビジョントレーニングに取り組むことで生まれる可能性だと思います。


新しい道

神経回路(新しい道)を繋げる

感覚を整えるということは、神経回路を繋げるという事でもあります。
草木が生い茂る野原や森の中でも、何度も何度も同じところを歩いていると、人が通ることの出来る新しい道が出来るように、これまでは出来なかったことでも繰り返し繰り返しチャレンジしていくことで、それが出来るようになる神経回路が繋がっていきます。
ただし、だからといってやみくもに繰り返しチャレンジするということはあまり良いアイデアではないと思います。

原因が「何か」を知ることが大切

 ・漢字が覚えられない → 図形認識の感覚
 
・計算が苦手 → 数字の感覚
 
・逆上がりが出来ない → バランス感覚や自分の身体を支える感覚
 
・ボールを投げたり蹴ったりが苦手 → 目と身体を連動させる感覚

図形認識や数字の感覚が整っていない子どもに、繰り返しの書き取りやドリルを強要してもそれは苦痛でしかないと思います。
バランス感覚や自分の身体を支える感覚が整っていない子どもに何度も何度も逆上がりの練習をさせるのはやはり苦痛でしかないと思います。

何か苦手なことや出来ないことがあった時に、それに対して繰り返しチャレンジをして克服を試みることも当然大事なことではあると思います。ただ、その苦手意識や出来ないことの原因がどこにあるのか?にしっかりと目を向けてあげることはより大事だと思いますし、それが発達や成長を支える助けになるのではないかと思っています。

ビジョントレーニングを知ることで原因が何かに目がいき、関わり方が変わります

親であったり指導する側の立場では、自身の経験則やその時の状況によってその現象を見てしまっていることが往々にしてあると思います。なので、原因が何か分からなかったり理解の出来ない行動(特に相手が子どもの場合)に直面した場合に、自身が何となく納得できることで無意識に片づけてしまっていると思います。
(勉強あんまりできへんねんとか、ドンクサイねんとか・・・)

しかし、原因が一体どこにあるのか?何なのか?が、分かってさえいれば対処や対応の方法も分かります。たとえその場では分からなくても調べたりすることができます。それは、自身もそうですし何より相手(特に子どもさん)にとってこれまでしんどかったり苦しかったりした気持ちをとても楽にしてくれると思います。
お互いが楽な気持ち、リラックスした状態で接することで関わり方も変わると思いますし、そうなると必然的に結果も良い方向へ変わっていくのだと思います。
今回の投稿を読んでくださった方のこれからの何かのヒントになれば本当に嬉しいです。

今回は以上です。
本日も最後まで読んで頂きありがとうございました(^^)


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