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薬は急にやめちゃダメ

ここに最後に投稿をしたのは昨年の12月の始め…気付けば四ヶ月も経っていました。カウンセリングがひと段落したこともあり、少し自分と向き合うことから離れ、その間に身の回りに色々なことが起こりてんやわんや。それもやっと過ぎ去ってふとここに戻って来た今日はイースター、復活祭。私も復活?なんて、そんな大それたことではありませんが…

たまに「フォローされました」のお知らせメールを目にすると、全然更新してないのにな、フォローしてくださるなんて有り難いけれど申し訳ないな、と思っていました。改めまして、またひと記事1000字程度で徒然なるままに書き留めたいと思います。まだフォローしてくださっている皆さんありがとうございます。

さて、時は昨年の12月、カウンセリング最終日に先生から薬をやめても良いとのお墨付きをいただいたのを良いことに…

すっかり気を抜いた私は早速薬を手放しました。今思えば、私はもう大丈夫なんだ!と信じたい焦りもあったのでしょう。どんな病気でも「闘病」というものは地道な登山のようなもの…お天気の良いうちにさっと頂上まで登って素敵な景色を拝み、悠々と下山して楽しい思い出話でも、なんてことには大概なり得ません。高い山なら尚のこと。私はさながら、せっかく良い景色を拝んだのに、早足で駆け降りて足を滑らせ怪我をした登山初心者…なんだって帰り道の方が肝心だったりしますよね。家に着くまでが遠足、という先生の締めの常套句。

そんな訳で、何が起きたかと言いますと、薬をやめた二日目辺りから頭痛、めまい、酷い疲労感…初めに薬に慣れるのにも一週間以上かかったのですから、やめてからも少しは辛いだろうと覚悟していました。いわゆる離脱症状と言うのでしょうか?ここまで辛いとは思いもせず、しかし、もう薬を飲まなくて良いのだという開放感を優先して症状を必死で堪えていました。

その様子を目にした同居の大家のおばあちゃん(元精神科医)に、何が起きたのか、医者になんと言われたのか、と問い質され、正直に答えると…

「抗うつ剤はそんなに急にやめられるものじゃないわ。全く最近の若い医者はなってないわねえ!Vårdcentralen(スウェーデンの一般診療所)のAllmänspecialist(問診をしてくれる一般医)は専門医じゃないから、全体をざっとしか勉強していないのよ。誰でもすぐに相談できるのは良いことだけど、きちんと直したければ専門医に行かなきゃいけないわ。とにかくすぐに薬を飲んで!やめるならもっとゆっくり段階を踏まなきゃ。それにせっかく飲み始めたならもう少し続けて効果をきちんと把握した方がいいわよ、それじゃもったいないわ」

そう諭されすぐに薬を飲んだ私は、自分の浅はかな考えを恥じ、もうしばらく薬と付き合うことを受け入れました。薬の服用後すぐに症状が治まったことにもまた、薬は上手に利用しなければ意味がないということを思い知ったのでした。

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