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抗うつ剤、やり直し
先日の記事の前文でも書いた通り、抗うつ剤をやめてから調子が良くなかったことに気づき、自己判断で服用を再開したのですが:
薬も残り少ないし、きちんと医師の判断も仰ごうと思い診療所に行って来ました。引っ越したことで診療所が変わったのですが、新しい先生は歳の近そうな女性で、ハキハキ明瞭に会話をリードしながらしっかりこちらの話も聞いてくれるので、かなり話しやすい。助かります。
抗うつ剤(セルトラリン)を服用し始めたのは昨年の8月。それから九ヶ月ほどの間続けて来たわけですが、あまり自分でそこまで効果の実感が無かったことや、できれば薬は使いたくないという気持ちから、減らしたり時々やめたりと、ちゃんと継続したとは言えませんでした。
直前、やめていた五週間は専門学校の卒業論文提出や今後の仕事についての相談など、特にストレスの多い時期でもあり、また傷つく出来事も起き、うつや不安障害の再発要因がたくさんあったのにも関わらず薬の助けも無かったのですから、やめ時もかなり悪かったと言えます。
先生にその辺りを話し、今回はかなり薬の効果を自分で感じられたことから、またしばらく続けたいと申し出ました。
「また薬を飲もうと判断したことはとても良かったよ。セルトラリンは最低六ヶ月間の服用が必要とされていて、それが最短だからね。その感じを見ると、まだ定着に時間がかかりそうだから、しっかり続けた方が良いよ。一年はやってみよう。できそう?」
私は「はい、今回はしっかり続けると決めたので。今まではまだ少し薬を飲むことに罪悪感があったから…でも今はちゃんと効果があると分かったし、必要だと思います」と答えました。
「どうして罪悪感を感じていたの?」
自国ではあまり理解がない中で育ち、薬への偏見が自分にもあったことを少しほのめかすと先生はすぐ、
「Stigmatize(非難する・汚名を着せる)されて来たのね、よく分かるわ」
と理解を示してくれました。このnoteでも自分で「抗うつ剤への偏見に負けない」なんて書きながら、自分自身からその偏見が消えていないことを思い知り、薬をやめていた五週間は色々と酷い思いをしましたが、投薬治療の大切さを身をもって学ぶ良い機会になったのだと感じます。
もしこの記事を見かけた方で、投薬治療を恐れていたり、罪悪感を感じながら続けている方がいらしたら、良い意味で諦めて治療に専念して欲しいなと思います。薬に頼って病気を治すことはごく一般的なこと。ただ脳の不調が他の臓器の不調と同等に考えられていないだけです。これからはもっと理解も広がるだろうし、人生の少しの間闘病してその後を楽に生きられるように、薬にも頼りましょう。あなたは何も悪くありません。
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