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#コンテンツ会議
何を見たい、と思っているのだろうか
朝井リョウさんのラジオが好きで、よく聞いている。
日曜日の夜22時30分からの枠で、元AKB48の高橋みなみさんと一緒にされている、『ヨブンのこと』という番組だ。
朝井リョウさんといえば、『何者』や『桐島、部活やめるってよ』などの小説が有名で、私も最初は純粋に、おそらく多くの人が持っているであろう「現代の若者の心境を物語に映し出すのが上手な作家さんだなあ」という印象があるだけだった。
けれど
好奇心は愛よりも強い
1ヶ月ほど前に、『オリガ・モリソヴナの反語法』という米原万里さんの有名な小説を読んだ。
ソ連で幼少期を過ごした日本人の主人公シーマチカが、そのときに出会ったあるロシア人女性の謎を、大人になってからひも解いていく……といった内容で、一見謎解き小説のようでありながらも、ペレストロイカの時代に生きたロシア(ソ連)の女性たちの運命を鮮明に描いている社会派な小説だ。
残酷な運命を描いているのにどこか喜劇
「サヨナラ」に対して人が紡ぐことばについて。
お昼休みに中島らもさんのエッセイ『愛をひっかけるための釘』を読んでいたら、こんな文章が出てきた。
この世のものならぬ至福の中に自分があればあるほど、いつかそのめまいに似た幸福に終わりがくるであろう予感も確固たるものになってくる。
(中略)時代が変わり、人が変わるたびにさまざまな表現で言いあらわされるけれど、本質はすべて同じことである。「生者必滅(しょうじゃひつめつ)、会者定離(えしゃじょう