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読書会のいいところ
先週、初めて読書会というものに参加してきた。
参加者は四人で、それぞれ自分のお気に入りの本の紹介をする。
その後に、一人一人「その本を読んで、自分は何が変化したか?」「どうしてその本を読もうと思ったのか?」といった質問タイムがある。
僕が読書会に参加した目的は主に、面識のない人と話がしたかったからだった。
僕たちは1時間の予定だった読書会で、2時間近く話し込んだ。とにかく話したことのない人との会話に夢中になった。
基本的に本のテーマについて話したけれど、その本を読もうと思った動機などを深ぼるとその人の人生観が見えてくる。面識がない人であるという安心感から、自分の普段考えていることを素直に話しやすかったのかもしれない。
他に、読書会に参加してよかったこととしては、
・読んだ本についてアウトプットすることで、自分の頭を整理できる
・自分の興味とは離れたところにある本の存在を知れる
・本を通して、他人の価値観を知れる
などが挙げられるのだけど、もうひとつ思いがけず、これが読書会に参加することの一番の効用なのではないだろうか、と思ったことがある。
それは、もやもやを発生させてくれることだ。
たとえば、幸福についてなど哲学的な話をしている時に、自分が普段考えていることを言葉にしようとする。すると、大抵うまく言い表せきれずに、もどかしい気持ちになる。自分は言いたいことを伝えたつもりだったけれど、相手は理解してくれていないかもしれない。もっと違う言い方があったのかもしれない。などと、もやもやした気持ちになることがある。
このもやもやした気持ちが、意外に大切なものなのかもしれないと思うのだ。
読書会が終わった後も、このもやもやした気持ちが思考に的確な言葉をあてがおうと勝手に脳みそを動かしてくれる。散歩をしている時、ラジオを聞いている時、読書をしている時、突然にひらめくことがある。「あっ、自分が言いたかったことはこういうことなのかもしれない」と。セレンディピティと呼ばれるものだと思うのだけど、それが起きると、なんでかわからないけど陽気な気分になる。たぶん、これが考える楽しさなのかも、と勝手に思っているのだけど。
また、もやもやしに読書会に行こうと思います。
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